ガイド業と教師業の意外な共通点とは
このタイトルを見てこのブログを読んでくださっているということは
ガイド業についている
教師職についている
あるいは二足の草鞋を履いている
方かもしれません。
私はシングルマザーであることや海外で長く自由気ままをしてきたことも手伝って、今はありとあらゆる仕事を抱えるフリーランススタイルで生活しています(I wear many hats!)。現在就いている仕事の中に「英語を教える」という仕事と「通訳ガイド」の二つが含まれます。
この二つの仕事で私が大切にしているのは
「相手にたくさん話してもらう」「それをしっかりと聞く」
ことです。これがどちらの仕事も成功(顧客に満足感を味わってもらう、学んだという達成感を味わってもらう)の鍵だと思っています。
通訳ガイドの場合。お客様はあるexpectationを持ってやってきます。それは人それぞれで、ましてや海外からのお客様についてはバックグランドも違うので期待する内容も様々。昨日はタイからの団体のお客様、でも今日はブラジルの小グループのご案内だった、というと期待されるものも全く違います。そんな時に、まずは彼らのことをよく知り、何を求めてここに来ているのかを知るためのヒントを会話の中から探し出します。そのためにもたくさんたくさん(!)お話ししてもらうように、私はしています。
一方で英語を教える場合。日本で教えるという状況においては「教師が話すもの、私は学ぶ人だから言われたことを静かにこなす」という体制で臨む生徒さんが多い。ですが、あえて生徒さんが話す機会を多く作り、話してもいいんだ、という環境を作り出します。そしてこちらもとにかくたくさん(!)話してもらうようにしています。語学学習の場合は、教師よりも生徒さんが言葉を出してくれてる環境の方が語学を習得しやすいというのもあるので、とにかく話してもらう。そしてトピックはなんでもいいから、また時には話す言語も英語でも日本語でもいいから「この人には話してもいいんだ」と思ってもらえるベースを作ることに、私は力を注ぐようにしています。
これが無駄なようで実はとても大切なベースとなって、後々ガイドでも英語を教えるという場面でも、物事がスムーズに進む可能性を高めてくれるように思います。
通訳ガイドに限っていうと、お客様の求めているものをヒントにしてその日のガイド内容にそのエッセンスを盛り込むことができますよね。「さっきのお話でこんなふうにおっしゃっていましたが、実はこの土地でも同じような風習があって・・・」というふうに、お客様のお話を聞いていたんだよー、ちゃんと覚えてるよー、というのをさりげなくアピールするのも大事かも!
これは私の一例なので、もっと素敵な人間関係作りの方法はあるはずです。もし良ければぜひ下のコメントで「こんなことやってます」とシェアをお願いします。
(写真:フランス領ポリネシアのどこかの島で。村の小学校で行われたダンスのイベントで。多くを持たないけど、自然が広がっていて、魚やフルーツがふんだんに採れる土地で生活する人たち。女性も男性も笑顔がたまらなく美しかったのを思い出します。)