「まいにちぬいちゃん」ができるまで
まいにちぬいちゃん。「ヨウカンぬい」と「ご主人(しらたきくん)」がワイワイしてる、毎日イラスト投稿です。TwitterとInstagram、最近ではnoteのつぶやきでも投稿しています。
「まいにちぬいちゃん」は、毎日無理なく投稿できるように、いつもと描き方を変えています。アナログも使いますが、加工の関係で今はデジタル作品がほとんどです。
今回は、デジタルで普段どうやってぬいちゃんの絵を描いているのかを、ご紹介したいと思います。
▼こんな方におすすめです。
毎日イラスト投稿を考えている
落書きでもいいから、たくさん投稿したい
短時間でそこそこ見栄えがいいイラストを描きたい
注意点
この記事では、「グラデーションマップ」という機能を使用します。お使いのソフトによっては使用できない場合があります。
作業環境
iPad(第7世代)+Apple Pencil(第1世代)
譲ってもらったもの。容量も少ないので、Google Driveなどと併用してます。いい加減Proに替えたい。
CLIP STUDIO PAINT EX
なげなわ塗りがないと生きていけないので、結局サブスクで使ってます。カスタマイズもバリバリ行っています。以前漫画も描いていたので、EX化はその名残です。たま〜にプロクリも。
折りたたみBluetoothキーボード
これでショートカットを登録して、時短しています。ちょっと入力にクセがあるので、タイトル付け等は全然慣れません……
机の上とその周り
Endpaperさんの手製本ノート、万年筆インク、いつの間にか増えまくってしまったゲルインキボールペン。フォロワーさんに作ってもらったリアルぬいちゃん。お花、ロボットのプラモなど。
まずはタイムラプス動画からどうぞ
※(誤)タイムプラス (正)タイムラプス 思い込みって怖いね!!
Twitter埋め込みです。動画は直接貼れないのか……タイムラプスということでかなり早送りなので、次項から詳しく説明していきます。
「まいにちぬいちゃん」ができるまで
下書き(ポーズが難しい等の場合)
「まいにちぬいちゃん」は、基本下書きなしでやってます。アイデアが頭にあってもなくても、そっちのほうが最終的に時短になることが多いです。
タイムラプス動画のイラストは、苦手なポーズなので下書きありでやってます。手はもちろん、肩から腕も苦手意識があるので、前に出る構図はちょっと……と言いつつ、この時はどうしてもこれじゃなきゃダメだったようです。
このイラストのような背景込みのイラストも下書きあり。
要するに、描きたいんだけど資料を見ないと難しいものは、下書きの工程が入ります。
グレースケールで描く
グレーの状態の絵を完成させます。
主線はモノクロレイヤー、塗りはグレーのレイヤーで。明度のことだけ考えれば良いから楽です。ハイライトはさらに別レイヤーで載せます。
ペンは、元々筆圧もアンチエイリアスも「しんでる」、「しんでるペン」を愛用。筆圧も無いほうが好きなんです。
「CLIP STUDIO ASSETS」でダウンロードできます。他のペンでも大丈夫ですが、アンチエイリアスは切ります。できない場合はモノクロレイヤーで描けばOK。色塗りもモノクロレイヤーでやる場合は、塗りたい色ごとに不透明度を下げましょう。理由は次の項で。
ぬいちゃんの要、グラデーションマップ
181日目以降のデジタルイラストは、ほとんどグラデーションマップで塗ってます。
グラデーションマップは、簡単に言うと、グレーの濃さに合わせてあらかじめ指定した色をのせる機能です。イラストの仕上げに使ってエモくすることもできます。
詳しい使い方は書くと長くなるので割愛します。「グラデーションマップ 使い方」などでグーグル先生に聞いてみよう。
グラデーションマップは自作ではなく、「CLIP STUDIO ASSETS」からセット素材をいくつかDLして使っています。
▲こちらの素材は、グレーパレットやレイヤーセットもついてます。グレーパレットは、グレースケール状態で描くときに重宝してます。
▲一瞬で「ゆめかわ」が叶う!ギラギラになる組み合わせもあって楽しい。
▲原宿グラデ、コトノハグラデは2,3もあります。どれも素敵なお色です。
紹介した素材だけ入れてもかなりの選択肢になるので、どの色の組み合わせにするか、かなり迷います。迷い過ぎて、1日4枚上げた日もあります……
アンチエイリアスを切る/モノクロレイヤーにする理由は、きれいに色分けするためです。
アンチエイリアスがあるということは、ギザギザを減らすために、濃さが違う色(ここではグレー)がいくつか存在していることになります。すると、線にフチができてしまい、色によってはチカチカします。筆ツールを使ってみるとわかりやすいです。
これを避けるためには、拡大してもその色だけになっていることが重要です。だから、アンチエイリアスを切ったり、モノクロレイヤーを使用したりするのです。
難しいことを書きましたが、「拡大してチカチカしなかったらOK!」です。心配な方は、先にグラデーションマップのレイヤーを作って描いてみると良いかも。
色数を増やす・色を入れ替える
これで完成の時もありますが、さらに色を増やすこともあります。増えすぎると大変なので、+1〜2色くらいです。
また、そのまま使ったらギラギラして眩しい、なんか合わないけどこの組み合わせは好き、という場合は、グラデーションの境目や色の位置を調整します。が、元の素材が素晴らしいので、やらない事の方が多いです。
仕上げ
ここまでやることは珍しいです。ちょっとエアブラシかけたり、2つ以上のグラデーションを使用したりすることもあります。
以上が、「まいにちぬいちゃん」のイラストメイキングです。
この手順で描いたら、続けやすくなったし、時間も短縮できて一石二鳥でした。時間がかかっても1時間前後くらいです。ワンドロにもいいかもしれませんね。
今後は、もっと時短できるところを探すのと、見栄えの向上が課題かなと思います。うまくいったらまたご紹介したいと思います。
おまけ
下書きなしで描いてるバージョンです。相変わらずタイムプラスと言ってますが、タイムラプスです。(自戒)
ほんっとに、思い込みって怖いね!noteに公開する前に気づいてよかった!
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