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高専ロボコン全国大会前のぼやき

ロボコンの会場である両国国技館に向かうため、新幹線にひとり乗ってる。
私が緊張しても仕方ないが緊張。
朝食がわりのからあげくんを噛みしめつつ、「勝負に勝つ!」と強く念じたのだけど、私は勝負しないしカツでもなかった。

この日のために青春を捧げられた全てのロボたちが、望むとおりのはたらきをしてくれることをただ祈る。
願わくば、うわぶれろ!
(去年福島高専が使っていた「上振れろ」という語句。現実と望みの混ざり具合がとっても好き)


昨日やっと東北地区大会と北海道地区大会をYouTubeで観た。それで落胆してしまった。

ロボコニストの方々はみな優しくて、他チームのロボを悪く言うのを聞いたことがない。不調を馬鹿にしたり、こうすればよかったのにと上からアドバイスするのすら聞かない。
自らもものづくりに真剣に向き合って色々苦渋を経験してるからなのかな。
だから何も知らない私などが何か言うのは下品だと思いつつ、ひとり頭をぐるぐるしてるのも嫌なのでこっそり書いてしまおう。ごめんなさい。

地区大会は1ヶ月かけて各地で開催される。
今年は10月の日曜日に1地区、もしくは2地区で同時刻開催。
(2地区のライブ放送をザッピングしながら観戦するとロボは観られるけど、どこがどう勝ち進んでいるのかなどのドラマがわからなくなるし大層疲れる。願わくば一地区ずつ開催してほしい…)

で、早い開催地と遅いところではひと月近く時期がずれる。そのためロボの出来に差がでてしまうことがよくある。
最近はライブ放送があるから、遅い開催地区は早い他地区のロボのアイデアや、戦い方を学べるってのもあるし。
それ込みで最後は全国大会に合わせて改良してくるので、別にいいのかもしれないが。

何の前置きかというと、北海道地区大会が10月の1週目、東北地区大会が2週目だったからあまりロボが活躍できなくても仕方ないのかな、と。

でも同じ2週目開催だった近畿地区では100点越えの試合がばんばんあった中、東北地区では3点とれば勝てる感じだった。
決勝戦も3-0で決まった。最初の難関である角材すら乗り越えずに終わるので拍子抜けだった。

北海道地区大会では決勝は1-0。決勝まで0点だけど判定勝ちでのしあがったチームのロボは決勝でも1メートルほど動いただけだった。

ちなみに近畿地区大会は441点獲得したチームが優勝。
70点とれるロボでも全国に行けず…!

なんという格差…。

地区ごとのレベルが異なるせいで、レベル高い地域の優秀なロボが全国に行けない問題にもやもやする!
是正措置として全試合終了後に競技委員会推薦枠が一つ、数年前にできたのはありがたかった。
(関東甲信越地区で最高点(140点だっけ?)をだしたチームが選ばれたのでよかった)
でもひと枠では足りない!
もっと全国で活躍してほしいロボがいっぱいいる!

具体的に言っちゃえば、奈良高専がいない全国大会が寂しい!
全国大会優勝二連覇を目指して、それに特化したスマートなロボだった。素早い大量得点のために、途中で1、2点を確保しておく保身を捨てていた。
マシントラブルがあり、あと1点とっておけばよかったのに格下の相手(失礼な言い方すみません)に負けてしまった。
高みを目指して、それだけの実力や熱意もあったのに、たった一度のミスで高みに続く道が消えてしまったのが惜しい。全国で観たかった。
(近畿の推薦枠が少なすぎる!
そして、試合は弱いけどアイデア勝負のロボが推薦されるのも分かるけど…けど奈良を落とすなんて…)
という奈良高専じゃんぺんファンからのぼやきでした。

あと、大島商船高専と都城高専がでないのも悲しい。

大島商船高専は出来るだけ木で作るポリシーをもった面白い学校。優勝狙いの強いロボではないけれど、動きが愛らしいロボが堅実に課題をこなしていく。
今年は張子の金魚のような見た目のロボ「パックンギョ」が素晴らしかった。可愛い顔して8本足がわしゃわしゃと気持ち悪くよく動き、がぱぁと開く口のギャップ。ロープくぐりは「やってるかい?」とのれんをくぐるおじさんかのようで大好評の愛されロボだった。
きちんと課題をクリアし、10点以上得点出来て、絶対全国行くと思ったのに何故…??
せめてエキシビションで遊びにきてくれることを切に期待!!

そして都城高専。
「面白い、派手、無茶」をモットーのロボを作り続ける、愛さずにいられぬ高専。
大縄跳びでは二足歩行に挑戦したり、ボトルフリップでワンバウンドさせてから立たせたり、勝手に自らのハードルをあげちゃう都城。

他高専が勝利のため、大量にスピーディーに力強くを目指す中、都城の存在は大きい。
一瞬で10個のボトルが立てられるさまも面白いが、たった一つを、難しい方法で何度も失敗しながら立てようとするさまの方が真剣に見守ってしまう。応援したくなる。
今年はふるわず残念だった。

新幹線が東京に着くのでここまで。

全てのロボが活躍しますように!




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