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不調な近況とイナゴの佃煮の作り方 【月曜日のたねまき】

こんばんは!
金木犀ももう散ってしまい、朝晩冷え込んできましたね。
少しご無沙汰してました。

家族4人とも初コロナになり1週間寝込んだり、治って1週間して次男がまた高熱を出し続けたり、体調面でがたがたの10月でした。
今までに何度も感じているはずだけど、すぐ忘れてしまう。健康は失ってやっと大切さがわかる。
39.5度でたのも辛かったけど、1週間咳のせいで夜中に何度も起きて龍角散舐めざるを得ないのも辛かった。子供らは一日熱出ただけですぐ元気になってたー。

住んでいる地域ではお祭りが盛んで、それに駆り出された夫が貧乏くじや理不尽な目に遭いすっかり病んでいたのもなかなか大変でした。
膨大な時間や手間をかけた挙句、お祭りの前日にコロナが判明したため、お祭りの楽しい部分は一切味わえず……。

代わりに熱の最中、電話であちこちに謝罪したり調整していて気の毒だった。そして延々と愚痴を聞かされる私も結構気の毒……。

やっともろもろ片がつき、「もう祭りのことは思い出したくもない!」と繰り返すだんなとテレビを見るたび、祭りが取り上げられていて、何の呪いか笑ってしまう。

ふとつけた『余命10年』という映画では主人公の名前が「まつり」だったため、だんなは10分でギブアップした。
今見ているアニメ3作全てにも、祭りが出てきた。
『葬送のフリーレン』で、勇者への感謝を思い出し語り継いでいく日としてお祭りが出てきた時はしみじみしたのですけども。
まあ現実は綺麗事ではすまないもんですね。

そんなわけで、病気と祭りの苦しみを乗り越え、やっと先週日常が戻ってきたのですが、その矢先、小学一年の長男の近所迷惑ないたずらが発覚し、あちらこちらに謝罪にまわって疲弊しました。
さすがに詳しくは書けないけど、子供って予想外のことをやらかすもんですね……。男子二人、これから先も思いやられる。

今日は謝罪に行く前後で、生きたイナゴを初めて調理しました。
長男がイナゴを食べてみたいと主張し、昨日6匹とってきたのです。
私は昆虫食に興味があり、怖がりつつも何でも食べてみたいタイプなのだけど、自分で殺して調理するのは初だったので、普段使わない部分の心がこれまた疲弊した。

一日絶食させたイナゴ(この時点で可哀想でならない)を袋に詰め、上から熱湯をかけて殺す。
一瞬で死なず、ぴょんぴょん跳ねて逃げようとしているのが不憫。お皿で抑えて袋を熱湯に沈めながら、自分がこうやって殺されてももう文句は言えないと覚悟する。
長男も思っていたようなワクワクするものではなくて引いている。

死んだイナゴを洗い、後ろ足と羽を千切る。
後ろ足をちぎりとるにはかなり力が必要で、いや力じゃなくて自分が手を下すという覚悟と思い切りなのかな、とにかく生半可な気持ちでは取れなかった。長男はびびってなかなかとれずにいた。

近所のお宅に謝罪に行く時間となり、一時休止。

少ししおらしく帰ってきて、そのあとイナゴの足をむしりとる長男。
できるようになってテンションが上がる。

なぜこのタイミングで作らねばならなかったのか…。
反省している人の行いにはあまりにも見えない。
より疲れた。

そしてほうじ茶パックとともに30分イナゴを煮て、空炒りし、砂糖醤油酒で味付けし、無事イナゴの佃煮ができました。
一匹食べたら、驚くほど美味しくて、正直また食べたい。
長男もあっという間に食べ終え、大満足だった。(そして我々を引いた目で見るとーちゃんと次男)
歯応え、香ばしさ、甘じょっぱさが絶妙であとをひくお味でした。
でも自ら殺生するのは思った以上に心苦しい。

けれどそれも含めて、長男と経験できたのはよかった。
ただ精神的に疲弊している今日じゃなくてよかったな……。

子育て、ままならぬのです。

年少の次男は40度超えても、座布団回しに突然挑戦しはじめたり、「そうさ、100パーセント元気〜🎵」と忍たまの歌を替え歌したり、やたら元気でおそろしかった。
結局一度も痛いとかつらいとか言わなかった。強いのか鈍感なのか、なんなんだろ。

なんにせよ、やっと家族みな元気になってきてよかったです。

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