武器を持て

いつもの週末よりも少し相場のことを語ってる方が多いのかなと感じる今年最初のMSQ明けの週末を過ごす者です。先週金曜日の上ブレイクから成層圏に到達するか如くの急騰から、SQ当日に窓を開けてのスターライトアーニャ(宵の明星)で急落、更に金曜日ナイトでブレイクしたはずの元のレンジに食い込む27750(6限27500)まで急落して引けたのですから、まあ評論家先生が上だ下だと湧いてくるのはいつもの風景でしょうか。
週明けに戻りになるか更なる下落になるかで喧々諤々も良いですが、次なる4限、5限、6限に向けてゆっくり相場の流れを見定めたいところです。

世の中の出来事の全てにおいてほぼ同じことが言えるかなと思いますが、風が吹けば桶屋が儲かる的な、ぐるりぐるぐる回って最終的に225には何が作用してこうなるの?ということは誰にとっても分からない事柄でありますし、またそもそも正解を考える意味もないわけです。だからと言ってチャートに全てを聞いたり、チャートから見える景色に頼っておくのもそれもまた真とはいいがたく。。。何をやったところで良いところもあれば悪いところもある、完璧などを求めたところで労力を割かれるだけであって残るものはなにもありません。それぞれの戦術における利点と欠点を理解し、欠点を補うために何をするかを考え、先回りし、知恵を働かしていくことが生き残ることに繋がるのではないしょうか。

さて文章をまとめる力がなく無駄に話が長くなる傾向があるので、今回書こうかなと思う要点についてずばっと書いて終わります。

日経平均(現物)日足の長期揉み合いの図

1月の日銀をきっかけにしてGUした日経平均はその後5週間以上動きを止めました。揉み合いが長くなるとその後の走り出しは上も下も狩る動きをよくするという話を揉み合い中に何度かツイートしたと思います。同時に、下から上へ行って(年末から1月の26000割れの下から1月の日銀で27000超えの上)動きを止めたので、一度下げが来た後に、再下落派と押し目買い派がぶつかってからが本格的にどちらに動くかの勝負だとしました。私自身は過去の経験上、普段から予想はしません。上値も下値も限定しない。限定しないのにトレードを成立させるのは唯一オプションを使ったヘッジを行う以外はないという考えからオプションを使っています。
例えばPERの目途の13.5倍であったり、前回の高値28500であったり、どうあってもここまでだろうという目途に向けて逆張りで入ったり、そこまでは我慢するというやり方を多くの方がしますが、多分、相場を張る相手側(逆サイドにいる人)も進化しているわけなので、売り方はどこまで我慢するかを知っていて、そこを刈り込んでくる動きはするものです。では、刈り込むまでで終わりだろうと予測した場合、一体どこまで我慢すれば良いのかという話になってしまいます。そのまま突き抜けて上に行ってしまえば損失は無限に広がるため、切る時は切らざるを得ないでしょう。
天底は利食い(エグジット)をするものであって逆張り(エントリー)する必要はないのだ。踏みが終わってから売れば良いという全うなことを言い出す人もいますが、これはこれで結局判断は難しく、口で言うほど実践は易しいものではありません。今回、27000を一度割り込んだ後に戻り売りで捕まった人が多数いるはずですが、まさにこの(戻りが)終わったという判断の後に売りを増していったところを逆手に取られたのが今回の正統派トレーダーです。

日経225CFD週足

要らない線がたくさん引いてあって見づらいと思いますが、あまり細かい話をするためのものではないのでご容赦下さい。コロナショックからの日経225CFDの週足チャートです。
恐ろしく長い揉み合いです。そうです。今日の主題はこれであって、最初に書いた日足のお話はただの前振りです。
この週足は放れるまでにもうそれほど長い時間は残っていません。日足5週間の揉み合いの後の乱戦と合わせて、これだけ長い週足の走り出しの混乱と最終的なトレンドが出た時の威力について、トレーダーはよくよく想像力を働かせて、如何に日々の小さなものに引きずり込まれない様にするかを考える必要があるのではないでしょうか。

最後に。
27000割れで決まったと思ってその戻りを売ってヤラレたトレーダーで、ヤラレっぱなしで終わってしまった方ももしかするといるかも知れませんが、私の周辺の多くのトレーダーは、木曜日に終わったことを即座に嗅ぎ取り、ヤラレた分のかなりを埋めています。かもしれない、かもしれないとあれこれ考える私には決してできるトレードではなく、脱帽しきりではありますが、自身を知り、何が出来るのかを考えながらマーケットという戦場で戦っていきたいと思います。それぞれの武器を持って戦いましょう。

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