レゴで研修?! レゴを使って真剣に組織の課題解決に挑む2名の認定ファシリテーターに話を聞きました。
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レゴで研修?! レゴを使って真剣に組織の課題解決に挑む2名の認定ファシリテーターに話を聞きました。

こんにちは、採用担当の谷口 真里佳です。

これまでミテモでは200社を超える企業にレゴ®ブロック、レゴ®シリアスプレイ®の手法を使ってのワークショップを提供してきています。

企業にレゴ®ブロックでワークショップっていったいどういうこと?」と思われる方もいらっしゃるのではないかと思いますので、今回はミテモに在籍している2名のレゴ®シリアスプレイ®トレーニング修了認定ファシリテーターに話を聞いてみました。

インタビューに答えてくれたのは、飯田 一弘さん(写真左)と、森本 康仁さん(写真右)です。

Q. ズバリ 【レゴ®シリアスプレイ®】 ってなんですか?

(飯田)レゴ®シリアスプレイ®は、レゴ®ブロックを道具とした対話の手法です。レゴ®ブロックって、子どもの頃に遊んだ記憶がある方も多いんじゃないかな。ミテモでは、その手法を使った研修を提供しています。人や組織の課題を、対話を深めていくことで、解決していくために使われることが多いですね。 ちょっとしたワークショップであれば、片手に乗るくらいの量のレゴ®ブロックがあればできるし、家庭にあるブロックでもできるんですよ。レゴ®シリアスプレイ®専用のキットがあるので、私たちの研修では、その専用キットを使っています。

(森本)レゴ®ブロックでワークショップと聞くと遊びのように感じられるかもしれませんが、ちゃんと世界最高峰の工学系の大学で研究されている権威性のある手法なんです。グーグルやNASAと言った名だたるグローバル企業が、人材育成や組織の課題解決に導入していることで知られています。だからミテモでも、これだけ多くの企業に導入してもらえているのではないかと思っています。

Q. そもそもお二人はなぜこの資格を取ったんですか?

(森本)小学校教員時代に、学びが必要だけど、全然姿勢が乗ってこない子どもたちにどうやって学習を届けるかと考えたときに、レゴ®を使ったものだったら興味を引けるのではないかと考えたのが最初ですね。今ではビジネスパーソンを中心に提供していますが、あの頃にとった自分の行動が、こんな風に企業に価値提供できるようになるなんて、人生、面白い展開を見せるものだなと思っていますよ。

(飯田)自分自身が、ユーザーとして体験したことがきっかけですね。キャリアの分岐点で、このワークショップに出会って、自分の手が自分の未来を教えてくれるみたいな体験をしているので、それが今のキャリアに繋がっているんですよね。この手法に対して納得感が高い。

Q.ファシリテーターの役割ってなんですか?

(飯田)いい質問ですね。レゴ®ブロックさえあれば、ファシリテーターがいなくてもいいんじゃないかということもよく聞かれるんですが、ファシリテーターがいなければ成立しないと言っても過言じゃないくらい、ファシリテーターの存在は不可欠です。

役割としては、2つあって、1つ目はデザイン。ワークショップって、時間、参加者の人数、ゴールなどの条件がある。その様々な条件の中で、ゴールを達成するための道筋を描くことですね。道筋を描くというのは、大雑把に言うと、問いの設計をすること。例えば「今の自分を表現して見ましょう。」とか。

2つ目の役割は、参加者全員の参加を確保するためのファシリテーション(促す=(英)facilitation)

この2つは、ファシリテーターがいないと成立しないようにできているし、ファシリテーターの熟練度によってワークショップの質が全然違ったものになります。

Q.ワークショップの面白さってどこにあると思いますか?

(飯田)ワークショップの面白さは、参加者同士がインタラクションを通じて、アウトプットが出て来る瞬間があることですかね。
ワークショップは課題に取り組む中で、チームやグループでの競争や協力、交流があって、その中から、何かの学びが生まれるんですよ。
しばしば設計者の意図を超えて、想定した意図を超えて創発的に生まれて来るので、病みつきになってしまいますね。やる度に、可能性に満ち溢れているなと感じます。

(森本)ワークショップを進行している中でたびたび巡り合うのが、実は、大事なことはその集団の中に隠れていたというシーンです。解決のヒントは目の前にあったのに、それに気づけていないから解決できていないということがこんなにも多いのかと思います。
ワークショップのプロセスを進めていく中で、「なんだ、これでいいんじゃん!」という瞬間を参加者と一緒に体験できる瞬間は、特にやりがいを感じる瞬間ですね。

Q. 担当した中で印象に残っているワークショップは?

(森本)今頭の中にいくつか場面が浮かんだんですが、レゴ®ブロックを使って考えを形にしながら話し合いをいていく中で、みんなが盲点にしていたところに出会う時ですかね

「私たちは、これに気づけなかったから全てがうまくいってなかったんだね」という気づきが大きなきっかけになって、参加者それぞれが発言や、あり方を変え、だんだんと解決に近づいていくんです。

管理職とか経営層でこういう場面に遭遇した時もあると、その場面をきっかけに組織が大きく変わっていくということが起こります。こういう瞬間に立ち会わせてもらえると、震える感じがしますね。

(飯田)私も近い感じなんですけど、エモーショナルになる瞬間がある時ですね。会社でのコミュニケーションは、基本的には合理的であることが大事にされているんですが、レゴ®シリアスプレイ®は、感情っていう要素にアクセスすることがあるんですよ。

例えば、大の大人が、「仕事では、愛が大事だ!」と言い出すことがあるんですが、それが受け入れられる場になる瞬間がある。こういう言葉をきっかけにして職場の雰囲気が変わることがある。自分らしさ、感情が開示しやすい環境になる。職場で、感情を殺して生活しがち。それって本当にいいんだっけ?楽しく、情熱的に働くことって案外悪いことじゃないんじゃないかなと思います。

Q. レゴ®ブロックを目の前にした時の受講者の反応ってどんな感じですか?

(飯田)受講者の反応は、テンションが上がる人と下がる人のどちらかですね(笑) どちらかと言えば、創作が好きな人とか、趣味と合っている人はテンション上がるんですが、逆に、創作に自信がない人とか、人と比べられることが好きじゃない人はテンション下がってますね。

ファシリテーターとしては、毎回必ず最初にアイスブレイクを取り入れることでそのテンションの差だったり、どういう風に場に参加すればいいのかという不安を取り除くようにしています。

Q. レゴ®ブロックを使う理由はなんですか?

(森本)レゴ®ブロックを使う理由は、3つあります。

1つ目は、まずは圧倒的に楽しいところですね。単なる研修の場よりも、そこにレゴ®ブロックがあったほうが参加する側も意欲が高まりますし、小さい頃から馴染みがある人が多いので、場に引き寄せる力があると思います。

2つ目は、無形のもの、抽象度の高いものでも形にして、それを見ながらコミュニケーションを取れるところです。良くやるワークに「信頼」や「自分が大切にしている価値観」というテーマで作品を作ってもらい、それぞれの作品を見ながら対話をして、相互理解を深めていくというものがあります。
言葉だけでやりとりをしていると理解できなかったことも、一度作品にし、目に見える形にすることで、色や形などの情報も含めてコミュニケーションが取れるようになり、相手や物事への理解がぐっと深まってくるんです。

そして、3つ目が現実をヴァーチャルでシミュレーションできるところです。レゴ®ブロックには様々なパーツがあるんですが、どれも現実の世界にあるようなものがモチーフになっています。それをシミュレーションのツールとして活用することで、「こことここにこういう繋がりがあって〜」とか、「◯◯が阻害条件になっていて〜」と物を見ながら話し合いが進められるようになります。

また、話し合いの過程の中で、何かを取り外すとか、付け足すとかが簡単にできるようになります。これにより、各自が自分の思考を展開したり、集団でアイデアを練り上げたりできるようになります。目の前でどんどんとアイデアが展開していくシーンを見ると、レゴ®ブロックの持っている大きな可能性を感じます。より多くの人にこのパワーを感じてほしいですね。

(飯田)僕はその質問をもらうとよく付せんとの比較を例にして答えています。付せんにアイディアを書きだす作業は、最初から言葉をつかうので、意識にのぼっていることしか表現できないんです。

レゴ®シリアスプレイ®は、言葉にならないものを手で作る。この手というのが肝だと思っています。手と脳は緊密につながっていて、言語とは違う脳の部位を活用しています。最終的には言語になるんですが、話す人と聞く人で掘り下げていく作業、プロセスが加わることで、最終的に出てくる表現、意味が全く違うと感じています。

もう一つの理由としては、共有するのに有効なツールということです。言葉だけでやるよりも、触覚、視覚などの五感を動員して、話し手と聞き手とで共通理解をつくりやすい。要するに、話がかみ合う、対話が成立するというのがレゴ®を使う意義ですかね。

Q. 問いを立てる時のコツは?

(飯田)現在よりも未来のことを作る。それから論理より感情(好きか嫌いか)に関する問いにすることが多いです。それは、どちらも正解がないという点で共通していて、実は最も答えを欲しているんだけど、答えがない問いを考えることが、切実です。 正解を探す作業はコンピューターの方が得意だし、今すぐに決断をするべきことでレゴ®をつかうのはまどろっこしい。

もう一つポイントとしては、問いの粒度が大事。具体的過ぎず、抽象的過ぎない問いの程度の見極めが重要だと思います。あと、参加者が、その問いに対して切実さを持っているかどうか。「どうでもいい」と思われてしまうといい場にはならないので、ファシリテーターの力量が試されますね。

Q. 問いのためには、準備が大変そうですね。

(森本)準備が全てですね。人事担当者から、組織の課題や社員の様子、場の目指すゴールをヒアリングし、それらをもとに設計しています。受講者の方々は忙しい中、日頃の業務を抜けて、わざわざ来てくれているので、ここが未熟なまま始めてしまうと大きな迷惑になってしまいます。だから、ヒアリングは相当丁寧に行っていますよ。

Q. 最後にお二人からの熱い想いを!

(森本)私を動かしているのは、この世に生まれてきて本当に良かったって感じることができたという原体験なんですけど、私が作る場が誰かにとって、そんな場になればいいなと思っています。レゴ®ブロックを使いながら、個人や組織において大事なことを探究していく中で、”この職場で働けて良かった”とか”自分は、今後こういう風に働いていきたい”と自分の内なる声、思いに気がつく人が増えたらいいなと思っています。

(飯田)対個人で言うと、受講者の一人一人の人生とつながっているという感覚を持っています。レゴ®シリアスプレイ®って、その人の心から大事にしていることとつながる作業をしてもらうんですが、「大事なことだけど、後回しにされること」とつながる体験、”心と頭がつながる”感覚を持つことの一助になればいいなと。同時に、対企業という視点も大事で、企業の問題解決をしたい。”対話の場を持つことが企業の役に立つ”ということを体感してもらいたいですね。

森本さん、飯田さんお話ありがとうございました。

※あれ、なんで森本さんだけ顔出ししてないんだろう? と疑問に思っていただけた方は、こちらをご覧ください。 http://www.mitemo.co.jp/dailymitemo06.html
(漫画で分かるミテモ(本編第6話))

インタビュアー


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