好きなキャラを描くと絵は多少崩れる。
絵を長く描いてきて気づいたことがある。
好きなキャラを何度も描くと、自然と絵は崩れていく。
描きなれたら描き方が分かっているから、
絵は分かるくらいに簡略化されていくのだ。
そう、テーブルマナーでいうところの、
「食べ物がおいしかったらナプキンをぐちゃぐちゃにする」
という行為に似ている。
絵がラフになるので、
上手くなるとはまた別のベクトルだが、
絵が上手いというのは真面目ではあるが、
それすなわち絵が好き、とはならないのである。
一方、多少ぐちゃぐちゃにされた絵は、
作者が絵やキャラに対して感じている味が出る。
こういう多少崩れた絵を自然と描ける人は、
本当に絵を描くのがが好きなんだと思う。
自然とぐちゃぐちゃになった絵は、
やがて、作者が築いてきた血と汗の結晶になる。
絵を描くのって、楽しいから。
だから、絵が下手なのは恥じることはない。
いや、整った絵を描けないだけで、
けっして絵は下手ではないのかもしれない。
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