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【コラム】M-1のマヂカルラブリーのネタは漫才だ!

マヂカルラブリーのネタは漫才か否かという議論が巻き起こっているが、私は「漫才である」と言いたい。

別に、マヂカルラブリーのネタは好きではない。言葉の応酬で笑わせてくれる方が好みだし、2020年は見取り図を推していた。歌ネタも嫌いではないから、おいでやすこがも面白かった。好みを言うとキリがないが、ただ、面白さが分からなかったのはマヂカルラブリーだけだったというだけの話しだ。

それなら「漫才じゃない」と結論付けてもおかしくはないが、あれが「コントだ」と言ってもどうにもしっくりこない。コンビニ入店を模して、自動ドアが開く身振りを交えて「ウィン」と口に出すネタとそれほど違うのだろうか、とも思う。

マイク一本を前にして、小道具はなく芸人の力量で笑わせるのが漫才ではないだろうか。

ボケの野田クリスタルはほとんどしゃべらず動いていたが、ツッコミの村上はマイクの前で的確にツッコんでいた。視点があちこちに動きはするが、マイク中心の動きには変わりがなかった。そう考えた時に私は、立川志らくが言うところの喜劇寄りではあるものの「あれは漫才だ」と断言するに至ったのである。

お笑いコンビ・オードリーのラジオで言及されたように、こうした反応はいつの時代でもあること。そのうち、セットを組み小道具もりもりでネタを披露するコンビが生まれるかもしれない。その時には私も「漫才じゃない」派になるかもしれないと思いつつ、楽しければそれでいいよなと開き直るのである。

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