銀魂というキャラ設定の時点で鬼勝ちしてる作品について考えてみる
てめーらァァァ!!それでも銀魂ついてんのかァァァ!
でお馴染みの漫画「銀魂」
実写化映画化もされ、先日アニメの方も完結編が劇場公開されて鬼滅の刃を週間興行ランキング1位から引きずり落とした事でも話題になりました。
その劇場映画を見て、改めて銀魂の何がスゴイのかを考えてみると、キャラ設定の時点でもう鬼勝ちしてるんですよ、この作品。
ギャグの中に見せる感動の振り幅
常々思うんですが、エンターテインメントの素晴らしさは、その振り幅で測れるんじゃないかと。
この銀魂という作品にも、めちゃめちゃデカイ振り幅が表されています。普段はしょーもないことばっかり言って、ギャグ盛り盛りの展開にしているのも関わらず、大事なところではちゃーんと心に刺さる言葉を言ってくる。
そう、まさに、不良が雨の中濡れた捨て猫を拾い上げるとめちゃめちゃ高感度が上がる例のアレです。
銀魂のキャラって、まさに全員その構造なんですよね。これがまず1つ目の勝ちポイントです。
スリーマンセル×3の鬼構造
スリーマンセルといえば、最近の漫画のキャラ構造に欠かすことはできないと言っても過言ではない定番法則です。
いわゆる、3人1組のキャラの売出し。これがスリーマンセルです。
例えば…
・鬼滅の刃(炭治郎、善逸、伊之助)
・進撃の巨人(エレン、ミカサ、アルミン)
・約束のネバーランド(エマ、ノーマン、レイ)
などなど、最近でも主流のキャラクター構造です。
これを、銀魂で考えてみると、なんと3つのスリーマンセル構造が見つかるんです。
・万事屋(銀さん、神楽、新八)
・吉田松陽の愛弟子(銀さん、桂、高杉)
・真選組(近藤、土方、沖田)
ってな風に。
(攘夷四天王じゃんとか、真選組には山崎とかもいるじゃんとかあるけど、実際フォーカスするとこの3人組だと思います。)
この構造だと、グループのパワーバランスがよく、かつ2人組に比べて話の展開がしやすく、深い関係値を描きやすいのかなと思います。
そんな、親密かつ深みのあるグルーピングをこれほどまでに盛り込めば、そりゃあキャラに深みも出て、ファンも付きますわ。
でもやっぱり最後は空知先生のネタのセンス
ってな感じで、銀魂のキャラ設定がすげぇすげぇ書いてますが、改めて振り返るとやっぱり一番凄いのは空知先生のネタのセンスだなと思います。
いつ見てもしっかり笑わせてくれる、そのセンスにはもう脱帽以外の何物でもありませんでした。
てなてな感じで、超絶面白い銀魂アニメの完結版となる劇場作品が公開されております。途中で読むのをやめてしまった人も、序盤にちゃんとあらすじが入ってるから大丈夫!銀魂にちょっとでも触れてる人だったら、ぜひ見に行ってほしいなと思います!
https://wwws.warnerbros.co.jp/gintamamovie/present/
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