Lied to you

Lied to youを朝昼晩昼夜問わずずっと聴いています。
歌詞を縦書きにして、色々考えてみました。

まず歌い出し川西拓実の
「Lied to you 幸せを願うだけの いい人にはなれなかったよ」
川西拓実が「幸せを願うだけの いい人にはなれなかったよ」と歌っている、ただそれだけでこれは私の好きが確定なのですが、
続く鶴房汐恩の「Forever and ever(永遠にいつまでも)Is that too much to ask?(それは言い過ぎかな)」で切なさマシマシ君は悲恋がどうしても似合うカラメと二郎コールが始まります。
そして木全翔也の「振り返れば当たり前に 同じ時過ごしたMemories よく集まるうちの1人 君にとってただの友達」で、主人公が「Lied to you」、嘘をついている相手はこの「君」であることがわかります。友人数人からなる友達グループがあって、そのうちの1人に対しての話なんでしょう。よく集まるうちの1人で思い出がたくさんあって……ということは割と友達期間は長いんじゃないでしょうか。
で、おそらくスマホの画像フォルダを遡れば「君」と一緒に撮った写真なんかもあったりするんでしょうか。
グループにカメラを向けて写真を撮っているふりをして「君」だけを写して、それはLINEのアルバムでは共有しなかったりするんでしょうか。
そしてそれを眺めながら佐藤景瑚の「このままでもいいのかな 気まずくなるくらいなら このままでもいいのかな」と考えるんでしょうか。
川尻蓮の「Lied to you 誰より特別なのに 何度も誤魔化し続けた」からも主人公は「君」への気持ちを長い間隠していることが読み取れます。
友達グループの中にいて、ただ主人公だけがじっと集団の温度からはみ出さないように、「君」への気持ちは画像フォルダと胸の中にしまっておく。
ただ、次の與那城奨のパート「Forever and ever 自分にまで嘘はつけない」から、もう誤魔化せないほど「君」への気持ちは大きくなってしまっていることがわかります。汐恩パートでも出てきた「Forever and ever」がここでは自分の気持ちに対して向けられています。
そして木全翔也の「午前0時のHelp call 眠い目擦り『どうしたの?』いつもの恋愛相談 苦しくて甘い1時間」
これは切ない状況。好きな相手からの恋愛相談なんて苦行以外の何物でもないですが、主人公としては「君」と2人で話せる苦しくて甘い1時間なわけです。
普段は友達グループのなかの1人でしかない主人公が「君」と深夜に電話できる、「君」と1対1になれる時間。午前0時にもう眠いということは普段から健康的な生活を送っているんでしょう。「いつもの恋愛相談」ということはよく「君」からこの時間帯に電話がかかってきたりすることもあるんですかね。
今日はかかってこないのかな?と思いながら眠りについたりするんでしょうか。電話がしばらくなかったり、相談されない日が続いたりすると、最近どうなのかな……とは思いつつ、この主人公はあまり「君」にはっきりとは聞けなそうですね。「いい人にはなれなかったよ」とご自分ではおっしゃっておりますが、眠いのに他人(しかも好きな相手)の恋愛相談を1時間聞いてしまう、というのはとてもいい人なのでは。その「いい人」感がこの状況を招いている原因な気もしますが、それを言うのは野暮かな。
でもそういうのやめたいんだもんねー。わかるよーマジで。
恋愛相談をされるに至ったきっかけがとても知りたいところではあるのですが、それもこれも多分主人公がいい人だからでしょう。
でも0時に本当に眠くなるんだろうか……。「君」からの電話にわざと眠たそうな声で電話に出たりしていないですか?僕は全然「君」からの電話なんか気にしていませんでしたが……みたいな雰囲気を作っているのではないですか?
ちょっと電話待ってる節、ありますよね?「君」から頼られて嬉しいところだってあるんじゃないですか?まぁ全然それでもいいんですけど。
それにしても午後10時でもなく午前2時でもなく午前0時に友達に恋愛相談で電話しますか?午前0時に恋愛相談で電話かけて1時間で終わりますか?
この「君」、本当に好きになっていい相手かな?私の心が汚れてしまったからそう思うのかな……。私はLtyくんが心配だよ。
次の「このままでもいいのかな この声が聴けるのなら このままでもいいのかな」とは鶴房汐恩パートですが、まーたそんなこと言って……。正直におなりなさい。
どうせ恋愛相談なんか二の次で「君」と話せるだけでちょっと嬉しいんでしょう。だからこんなことになってるって分かってる?でも本当に汐恩はこういうの似合うね。二郎コールだよ。
ところが、佐藤景瑚の「友達のふりはもう 限界かもしれない」、川西拓実の「君を泣かすなんて ありえないや 僕なら」で主人公の情緒は急展開を見せます。
恋愛とはいつの世も変わらず人を狂わせるものであります。人はいつも恋に恋焦がれ恋に泣き、そしてまた恋に落ちる。情緒が入り乱れる瞬間こそ人間はその「生」を実感するものなんですね。100年前も100年先も人は何かに、誰かに恋をして生きるものなのでしょう。悩みは尽きませんね。
佐藤景瑚は友達のふりをするかもしれませんが、川西拓実は自分の睡眠時間を削って他人の恋愛相談を聞くんでしょうか。そうさせた「君」がすごいのかもしれません。「君を泣かすなんて」とありますが、恋は盲目なので、ただの愚痴電話を「僕ならそんなことしないのに……」と拡大解釈している可能性もあります。
人を好きになるとはそういうことだからです。
友達の期間が長いのではと書きましたが、ここまでの歌詞、「いい人にはなれなかったよ」「何度も誤魔化し続けた」「Forever and ever」から、好きになってからも割と長いんじゃないかと感じます。
そして川尻蓮「神様 どうか勇気を」
與那城奨「Lied to you 幸せを願うだけの いい人にはなれなかったよ」
に続くわけですが、歌い出し川西拓実の「Lied to you 幸せを願うだけの いい人にはなれなかったよ」はどちらかというと諦め成分が多めに含まれているように感じるのに対して、與那城奨の歌う「Lied to you 幸せを願うだけの いい人にはなれなかったよ」にはその前の川尻蓮の「神様 どうか勇気を」に少し被せていることもあって、少なからず主人公からしたら停滞とも言えるこの状況を打破せんとする雰囲気があります。
川尻蓮が神に祈っている、これはとんでもないことです。
幸せを願うだけのいい人になれないのなら、君を幸せにするずるい人になっちゃえばいいわけです。その神様はそれを教えてくれるでしょうか。
続く「Forever and ever 心の奥 伝えさせて」と川西拓実のパートでもForever and everが攻めてきます。僕はいつまでも君にとってのいい人にきっとなれない、でもいつまでも自分にまで嘘はつけない、ときて永遠にずっとこの気持ちを君に伝え続けさせてほしいとようやく決心を固め始めます。
佐藤景瑚「こんなに胸が痛むのも 優しい気持ちになれるのも」
鶴房汐恩「Forever and ever 君だけだよ 君だけだよ」
この先も僕がこんなに心をかけるのは君だけ。真っ直ぐで不器用でいい人の僕らしい決意表明の仕方です。
川西拓実「I'm so obsessed with you(君が頭から離れないよ) Oh I'm so lovesick for you(君が恋しくてたまらないよ)」
佐藤景瑚「Oh I'm so crazy,crazy for you(君に本当に夢中なんだよ)」
與那城奨「I'm so obsessed with you(君が頭から離れないよ) Oh I'm so lovesick for you(僕は君に恋をしてるよ)」
このあとの「溢れ出す想いを」を誰が担当しているのか聞き分けられませんでした。翔也か汐恩……❔
隠せば隠すほど、押し込めれば押し込めるほど量を増していくもの、それが恋心とストレス。ますますこんなに大きな気持ちを抱えながら恋愛相談までされていたのかね君は?と言いたくなります。最初はただの友達で恋愛相談を受け始めてから徐々に惹かれていったのか、それとも好きになってから恋愛相談が始まったのか。
川尻蓮「どんな言葉を紡いでも 伝えきれそうにないから Forever and ever 側にいたい」
どんなに言葉を尽くしても僕の気持ちは君に1/3も伝わらないから、これからもずっといつまでも側にいたい。……友達ではない別の形で。
という意味だと解釈しましたが、おそらくここで「Lied to you 幸せを願うだけの いい人にはなれなかったよ」の意味が、「友達なのに友達のフリをして(Lied to you)君の幸せを心から案じてあげられなくてごめんね(幸せを願うだけのいい人にはなれなかったよ)」から「もう君を好きじゃないフリをして(Lied to you)友達じゃいられなくてごめんね(幸せを願うだけのいい人にはなれなかったよ)」に変わるのではないかと思います。
ここまで繊細に物事を考えない側の人間としては、えっ普通に好きって言えば?気まずくなってからが本当の勝負なんじゃないの?とも思ってしまうのですが、そうなるとこの名曲はこの世に誕生しないことになるので、Ltyくんには伝えないことにして、Lied to you真剣考察を締めくくりたいと思います。

総括 友達なんか続けなくていい。とにかく早めに好きと言え。


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