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TypeTalks 「フォントかるた in ドイツ シュピールエッセン2023参加&クリングシュポール博物館見学報告会」と本のかたちのケーキ型のはなし


TypeTalks 第52回「フォントかるた in ドイツ シュピールエッセン2023参加&クリングシュポール博物館見学報告会」に印刷博物館を訪ねました。

https://book-design.jp/events/577/



学芸員の式さん、Book&Design宮後さんのお話しのあと、フォントかるた制作チーム
せきねめぐみさん、伊達千代さん、星わにこさん、横田良子さんのお話し伺いました。海外でプロダクトを販売する流れを知ることが出来、とても勉強になりました。対談お相手は、ただいま日本に出張中のドイツ在住、小林章さん。
嘉瑞工房所蔵のルドルフ・コッホやクリングシュポール博物館の資料や、フォントかるた、ドイツのボードゲームなどを拝見することが出来ました。

グーテンベルク、というボードゲーム。パーツが美しいです。しかし、難しそう。
嘉瑞工房所蔵のルドルフ・コッホのシートや書籍、クリングシュポールのカードなど
フォントかるた欧文のものに、和英とフランス語、ドイツ語の説明書が。工夫がたくさん素晴らしいです。


そして、そのあと、帰りに本づくりハウスに立ち寄ってくださることになっており、11名やってきてくださいました。

実は密かに計画していたことがありました。
 10月8日の本づくり協会物販会で小林さんご夫妻がやってきて、小林家にあった本のかたちのケーキ型をプレゼントしてくださったのです。

譲り受けたからには、小林さんの日本滞在中に何か作れたらとは思っていたのです。
そんな中、今日のイベントの少し前に、高岡先生から本づくりハウス利用のお申し出があり、これはなんとかこの日に実現できたらいいなと、準備をはじめました。

ひとつ問題がありました。
ワタクシの自宅のオーブンが壊れてしまっていたのです…。

そこで、オーブンをつかわないもので何かできないかと考えました。
まずは、手はじめにプリンです。本格的なものではなく、簡易にできるものです。なめらかタイプであったため、
本のかたちが維持しませんでした。

次にレアチーズケーキを試しました。
これは型に密着しすぎてしまい、型を温めてはずすと、本文が波打ってしまい、
やはり本に見えずでした。
上手くいかなかったデザートは自宅で父と妹に食べてもらっておりました…。

意外と時間はなく、もう前日となり、
とにかくかたちにしたいので、
朝一番に、簡易に出来るババロアと粉ゼラチンと豆乳、バターなどは購入していたのですが、仕事が夜までかかっても終わらず、作業は出来なかったので、このひとりプロジェクトは諦めよう。と、昨夜は思っていました。
しかし、朝起きてから仕事場に行き、
朝するつもりの仕事を夜にします!ときめて、
とにかくお菓子を作っておいて、お茶の合間に型からはずして、かたちが維持しなければ、コップに個別にお出ししようと、作ってから印刷博物館にいきました。

さて、みなさんが本づくりハウスにいらして、ご持参くださったお茶やお菓子とでお話しが始まったので、キッチンでコソコソ、ババロアを型から出しますと、本のかたちにまとまりました!よかった!
ビジュアル重視で、ゼラチン多めに追加したのでした。

小林さんにみてもらうと、とても気にいってくださり、誰かから、文字があるといいねー。との声。
実は…。自分では出来ないけれど、チョコレートのチューブ入りのものを購入はしておいたのでした。フォントかるたの方々にも手伝っていただき、チョコをあたためてもらい、
小林さんが文字を入れてくださったのでした!うそみたいです…。チョコレートが足りなくなり、最後はセンター揃え。イベントで話題になった、アルダスマークまで入れてくださり、贅沢すぎました…。

完璧だね、と高岡先生が合いの手をいれます。まわりの方々が全員写真や動画を撮影してました。
下地にひいたソースが本文にかかってしまっていたのを、スプーンできれいに整えてくださる小林さん。アルダスマークも美しいです…。


小林章さん、本当にありがとうございます!(ご本人に顔出し許可いただきました!)

普段、美篶堂も本づくり協会も運営大変ですが、この仕事のおかげで、嘉瑞工房の高岡先生やBook&Designの宮後さん、他素晴らしいみなさまと、このような時間を過ごすことが出来て、本当にありがたいです。
みなさまからの応援痛みいります…。
この場所でもう少しがんばりたいのです。



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