指す将順位戦三回戦(6th

三回戦、しろいちごさん戦、対戦相手の中では一番レートが高いお相手と、戦う前から敗色漂うお相手で、棋譜を参考するのに困らないほど、24でよく指されていました。

こちらは棋風とかは関係ないですがツイッターにレート推移がありまして、それを見ると棋力の伸びが高く、吸収がとてもいい方なのかなと思いました。

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基礎が高かったかも知れませんが2ヵ月で400ぐらい上がってるのは凄いと思いました。

(掲載許可済み)

振り飛車を採用された将棋もありましたが、数えるほどしかなく、居飛車の右玉党(正しい名前かはわかりせんが)と判断しました。九分九厘と言っていい程どんな形であれ右玉風味になっていましたので、相当に自信がある・研究されているものだと見受けられました。自分としては、それを攻略するか・その形にさせないかの二択で悩みました。

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(想定局面)

右玉にさせないと未知な将棋になると思い、形が決まる方を選びました。考え方としては右玉ではなく、相振飛車の対左矢倉のイメージで相手しようと考えました。

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あまり早い手で三間飛車と振ると対抗系になることもあったので、なるべく右玉に組んで貰おうと直ぐ振りにいかず、桂馬跳がありそうな手を見て、これ以上は待機できないと三間に振りました。

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おおよそ対局前に想定していた形になり、後々地下鉄飛車で転換することを見越して、穴熊ではなく金無双で戦うことを決めました。

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序盤としては想定していた形になってくれたので、気持ちとしては互角以上な局面だと思いました。

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相手駒が片寄っているので大駒の打ち合いで勝負できると交換を求めましたが当然乗ってこず

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桂馬の両狙いが何ヵ所も見えてしまったので馬を追いつつ、その可能性を消しにいきました。

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大駒を止めるために歩を先に使いましたが、後で香から手を作られてしまったので、香車あがってからの方がよかったです。

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この取られた香車が痛すぎて、駒の損得はこちらがいいのに体感的には互角なので劣勢を感じ始めました。

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8筋を破られたら金無双にした意図が薄れるのと、後々入玉含みになってしまいそうに思え、

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8四の地点を補強しました。△7三馬と逃げてくれたので、足場ができたと、こちらも角を逃がしに▲5七角としました。

△6六銀と催促されましたので、桂馬の足場があることから対応せずに▲6四歩と相手の陣形を崩しにいきました。

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誤算があったのはここら辺からで角で飛車を狙われ、金取りを見せられ、金が取られると上部、または広い右側にいかれるという考えと相手玉を狙う駒が途切れてしまうと勝てないと思い、飛車を切る選択をしました。

また自分の陣形も危ういという認識でいたものの、まだこの時点では金の連結がよく、飛車がいると上部に行きづらいだろうということで、局後、飛車を取らせる手が指しすぎという結論になりました。

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ただ、この時は飛車を逃がしても追われる、または金が取られるし、どうやっても相手玉は詰まない。こちらの玉形も悪いということで、形勢がよくないと判断してしまい、形作りのように▲7三銀と腹銀を決めました。

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懸念通り、金を取られ銀も取られそうで、相手玉への足場もなくなり、こちらは直ぐに寄せられそうと投了が一瞬よぎりましたが、相手の右側が広いことを思いだし、入玉狙いにチャンスをかけて読み返していきました。

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駒数的には圧倒的に足りないので相手の入玉は阻止するべく、あわよくば頓死させれるようにと上部への蓋を用意しました。

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勿論引っ掛かることはなく、1手詰めの局面になったので最後のあがきと王手をかけていきました。

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駒は足りず、馬を取って下駄を預けました。

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最後相手玉の存在も大きく逃げきれずに捕まりました。

序中盤まではペースを握れていたと思いますが、つかみ続けることができず、自分の形勢判断の誤差が逆転の目で棋力の差を目の当たりしました。勝ちきることは難しいと改めて思い返された一局でした。

これで3連敗と全敗街道まっしぐらですのでまた勝つためにこれからの対戦相手方々の棋譜を読み漁ります。

棋譜は裏切らないのは証明されました。それを活かせる自分になりたいです。

しろいちごさん、ありがとうございました。次のさらさらさん戦も頑張ります。

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