指す将順位戦十回戦(6th
自分が相手の棋譜を見て対策を考えていることは参加したときから行っていることで、対局後の度に明言をしています。
ぺるそなおさんも、また同じように対策を考えていることは過去の自戦記でも読み取れます。更に言えば研究会をされていて、ある程度の用意・準備しているだろうと考えていました。
つまり、自分の対策の対策をされるだろうという思いでそれを外すのか外さないのか、更に対策されるのか
と、事前の作戦を考えるのに終わらない堂々巡りをして骨を折りました。
改めてぺるそなおさん。今期は純粋な中飛車党で、他力ながら入れ替え戦に届くかというところで、残り2戦は負けられない戦いであろうと胸中を察します。
一方で、自分は2勝とB4では降級がないのでこれ以上負けても(メンタルはやられますが)痛みがないと、対局に臨むモチベーションが違うのではないかと、僅かながら思い、この違いを減らすため、残り2戦とも負けた場合は黒歴史公開という誰も得しない罰を自ら枷に序盤の数手組を何十通りか試して勝負になりそうなものを考えていきました。
主に対策されるだろう形は三間飛車か前期で戦ったような形であろうと思い、今回はそれはなるべく避けて指そうという考えでいました。
そして今回先手で考えていた馬を作る手が実現して、△5八飛車とされたので▲7五馬と5筋の歩も守れる好位置に成れたので悪くない結果ではありました。
恐らく馬を使って徐々にリードできた手順もあったと思いましたが見つからず、陣形的に竜成られたら勝ち目がないと思い受けとけば間違いは起こりづらいかなと馬を転換させました。
角と馬の交換は損にしか思えず▲5五歩と止めましたが△4四銀▲5六銀△5四歩と追撃され、防ぐ術が見つからず最悪角と馬の交換と飛車成りがあると思い、
飛車成だけはと思って指したこの手が指した瞬間に悪手だと自覚し、同飛車とされた時に駒割的には変わらないものの打ち込める隙や陣形で不利だと判断してました。
実際に△同飛車▲同馬△同銀と馬と飛車の交換になり、手数が進むと読み通りこちらの感触が悪いと思いました。
正直攻めの足場がないとしんどいと思い、飛車を打ちましたが
香車を取れても桂跳ねが良く、一方でこちらは銀がとりたくても角が効いてるし、5三歩成からと思っても同角から飛車が狙われてやりたいことができず抑えつけられて苦しい展開でした。
4四の角が攻守に効いててこのままだとジリ貧と思い、香車捨ての勝負に掛けました。
序盤の7七銀をサボったので角竜交換になったものの、嫌みの角がなくなったので指しやすくはなりました。
4九金も考えたもののいずれ2八 / 九飛車が苦しくなると思い攻めゴマを取って精算しました。
前回の対局でも似たような形になったなという記憶が蘇りつつ今回は相手の玉にすぐ迫る手がなく、受ける展開になりました
4八飛車が痛いなと思ってましたが指されず金を打たれたことで自玉の安全度が上がったと思いました。
形勢は悪くないと思いつつ陣形差は中々崩せないので、駒の打ち込みで一発もあるうると思ってましたので慎重には指してました。
3八飛車成でまだ一勝負あるかなと思いましたが飛車を切ってこられたので逆に分かりやすくなったと思いました。
この辺りからものすごい緊張と手の震えが止まらず、また△6一金にしか読めず5三の金取りから何度も自玉が詰まないことを読み返していました。
詰みがないことは先の通り考えれたもののナナメ駒がなく相手の玉に良い攻めが見つからず、7一金としました。
玉が逃げてくれたので分かりやすくなって、
▲4八角△8四歩▲8五桂△9ニ玉▲7ニ竜△8ニ金▲8三銀と詰ますことができました。
今期ぺるそなおさんはTwitterから地獄研・駒サプリといったもので勉強されて、また指す将は五連勝と前期よりも強くなられてると思っていたので勝てたのはとても嬉しく局後は手の震えが止まりませんでした。
再度対局するときはこうはならないと思うので勝ちきれてよかったです。
ぺるそなおさん、ありがとうございました。最終戦のかのいさん戦も頑張ります。
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