指す将順位戦二回戦(6th



二回戦、おふろさん戦、対局を前に何を指しても勝てないスランプになっていて三手先も読めない状態でしたので、まともに勝負するなら、対局前に相手の棋風を把握し、より作戦を周到するべきだと思いました。

直近の24の棋譜が指す将一回戦分しか調べられず、昨年の棋譜を眺めた所、居飛車党で、特に矢倉・雁木・左美濃を好まれ、序盤は角道を止めて戦って攻守共にバランスがいい印象でして、おそらく相居飛車になった場合は自分が仕掛けなければ横歩や角換りはないだろうなと思いました。

切れ負けと秒読みありでは、作戦が違う可能性もありましたが、将棋ウォーズで、よく指されていたので今回はこちらをメインに棋譜を確認していきました。

振飛車も指されてることがわかったので、振飛車の可能性も捨てずに今回作戦をどうするか考え、先手なら対抗系(対向飛車)・後手なら相振飛車を理想として、いかに相手に飛車を振らすかを考えていました。

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早々に振飛車ではなかったので考えてたことはできなかったものの、ある程度予想の範囲内で対局は始まりました。

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矢倉系になったら右四間にしようと思ってましたので、予定通り攻めの準備を組み立てていきましたが、過去にこの形で負けてたなとふと記憶が蘇り

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ここで下手に矢倉に触るより飛車を転換させて攻めた方がいいのでは?という、読みというよりも興味が勝り、愚形とはわかりつつも

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金を上げて、玉を4三に移動して飛車を回れば相手は壁角だしと、都合のいい感覚で考えていましたが、正しい対応されていたら敗着になっていた手でした。

毎回思うのは、大事な対局でこういう慣れない形にしたくなるのはなんなんだろうと思います。

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愚形になりながらも飛車回りがとても気持ちがいい手でしたので、勝負になる形だろうなとは思いました。

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手持ちの金は7六に使いたかったので、金を上がったりと節約をしましたが、桂跳ねに対しては打つべきだと思い、3四金としました。

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飛車を取られるのは確実で飛車を打って攻められるのは自明でしたので、逃げることにシフトチェンジし、根元の桂を取りました。

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個人的には「中段玉寄せにくし」の格言通りの形だと思いましたので埋めていけば体力勝負に持っていけるだろうと思いましたが、

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綺麗な駒の使い方で、結果的にはここ数手の駒を取らなかった方がよかったかもしれませんでした。

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前回もそうでしたが、ここぞっていう受けで金の方がよかったです。結果的に下段に押し返されてしまいました。

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歩を打たれてこの金がたぶん取れないだろうと思い、竜を弾く手にしました。

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竜を追う手の方がよかったのかもしれませんが、金を取れないのは悔しすぎるので、同じ金交換と思い取りました。

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ロケットコースと思い、広い右辺に逃げればと思ったのですが、

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そうは問屋が卸さず、王道の両撃体勢に入られ

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バッチリと詰まされました。

終始手が一貫してないのが後悔する対局でした。対策を考えているのに当日になってアドリブになるのは本当によくない。また、相手の誘いに全部のったのもよくありませんでした。

おふろさん、ありがとうございました。

次回のしろいちごさん戦もがんばります。

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