2022冬/北海道17〜飛ばない飛行機
4日目。
この日私たちは名古屋に帰るのですが、朝から天気が荒れに荒れてる。
昨日の清々しい天気が嘘のようです。
強風が陸側から吹くので、昨日まで乗っていた流氷が沖の方に流されています。
なんてスゴイんだろう。
と思いながら朝食会場へ行って、呑気に母と新千歳の空港でお土産に何を買うか。最後にラーメン食べたい。とか話していると、隣のアラサーくらいの女子二人組の会話が聞こえてきました。
なんでもその子たちが乗る流氷船(私たちが一昨日乗ったのと同じもの)が強風のため運行休止になったらしく、おまけに陸からの強風で、やっぱり流氷が沖に流されて乗れたとしてもただの海上クルージングになりそうなんだとか
「流氷見れないんだったら意味ないじゃん」
女の子がそう呟いたのが聞こえて私も、その通りだな、と心の中で同意していたら母が
「てか、私たちが乗る飛行機って、飛ぶの?」
と一言。
確かに、船が運行できないレベルの強風ならちょっと心配です。
「いやいや、ゆーても飛ぶでしょ」
と思い、帰路である私たちが予約している女満別空港から新千歳空港までの便を調べます。
…が、調べたとろこ。
と、ば、な、い
食べてる、朝食を噴き出しそうになりました。
慌てて、夜出発予定の新千歳から中部国際空港までの便も調べます。
こっちは状況によっては飛ぶ。
つまり私たちはなんとしてでも夕方までに新千歳空港へ行かなければいけない、ということになった。
朝食そっちのけで、方法を探す。
調べると、別の航空会社の便は飛ぶらしいが、今からホテルから向かってもその時間には間に合わない(ホテルから女満別空港までは約2時間だが、悪天候なので余裕を持って3時間は見ておきたい)
夕方の便では新千歳発、名古屋行きには間に合わない。
電車はすでに停まっている。飛行機はそもそも飛べるかどうかも現地に行ってみないと分からない。
このままこのホテルに連泊し、天候が回復するまでまつか。
ステイ・オア・フライトの選択を迫られる。
ふと思い出した。そうだ!私たちはバスでこのホテルまで来たじゃないか!
知床から新千歳方面に行く、バスがもしかして出てるんじゃないか!?
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