2022冬/北海道11〜知床ネイチャーツアー、動物たちの息遣い
翌日。
北海道旅行3日目です。
この日は1日かけて知床の自然満喫ツアーに参加します。
幸いにも天気は雲の無い晴れ。
ホテルの窓から、水平線でつながっている流氷が見えます。
午前中はスノーシューを履いて、知床国立公園の中を歩いて散策します。
待ち合わせ場所へ行き、ガイドさんと他の参加者たちと一緒にまずは知床国立公園内の知床自然センター(ビジターセンター)へ。
渡されたスノーシューを履いてこれから雪だらけの道なき道を進んでいくのですが、初めて履いたので最初は歩くのが大変でした。
そもそも雪の上を歩くのにも慣れていない上に、幅が広くて短いスノーシューは普通の靴みたいに小回りが利かない。
寒い中、少々汗ばむ。
歩きながらネイチャーガイドさんの話しを聞きます。
フラットになって一見ただの普通に見えるこの地面も、雪が1mくらい積もっているそうです。
雪の中から這い出た小動物たちの足跡が残っているのも、冬の時期ならではだそうで。
ところどころ残ったウサギや鹿の足跡が、彼らがどういう道筋を辿っていたのかが見える化しているのは面白かったです。
それと実感したのは「雪は音を吸収する」ということでした。
ガイドさんの話す声や、景色に感嘆してざわついた声もみんなが黙ると急速に静かになります。
本当に音が一瞬にして消えます。うっかりすると隣の人の存在も忘れそうです。
音の行方が煙みたいに可視化されたら、きっと雪に吸い込まれてるな。という感じでした。
歩みを進めていくとこちらの木に出くわします。
これヒグマの爪痕です。
ちょっとわかりづらいので爪痕に色をつけていきます。
私にとってヒグマはテレビの中の生き物です。
なんとなくおっかない動物くらいの認識でしたが、木に深く食い込んだ爪痕は野生動物の凄みを教えてくれます。本当は人が入っちゃいけないんだろうなぁ。
私はどこかへ訪れる時は「お邪魔します」の精神が必要だと思っています。
自然に対しては特に。
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