不祥事をおこした芸能人のお仕事

ここ数日たくさん耳にしているのが、「芸能人の私生活と作品は別物だ」という話し。
某I氏の大麻逮捕から、ストップしたドラマ配信や、公開予定の映画について様々な角度から意見が出されている。

私は映画が好きなのでこの話題に触れたい。
彼の場合大きかったのは、この先公開予定の映画がいくつかあること。その中には大御所女優さんとの共演作もあり、所謂コケさせられない作品があることだろう。
どうなることかと思っていたら、特にカットや編集はせずにそのまま放映するという見解が発表された。私生活までコントロールできないという意見もごもっともだ。

映画は公開まで時間がかかるものなので、制作してきた側とすれば演者一人の不祥事で作品をぶち壊されたらたまったもんじゃない。
しかしやっぱり中には、「彼が出演している=彼の収入になるなら観たくない」と、本来なら観る予定をしていた人がキャンセルしてしまうこともあるだろう。

収益を考えるとそこは無視できないと思う。
学生の自己満演劇ではないのだから、プロとしてお金をもらうということは、その先にお客さんやスポンサー=お金を払う人がいるということだ。
作品を大事にするならば、やはり多少のカットや編集は出来うる限りするべきかもしれない。



芸事はやはり詰まるところ人気商売だと思う。
どんなに才能があっても、ファンがつかなければ続かない。
これまで犯罪までいかなくても不祥事で、CM打ち切りや舞台降板など、仕事に影響がでることは明らか。脱税とか不倫とかも。
それはなぜかと言えば、イメージが良くないという消費者目線なのだ。

ただかと言って、犯罪者が仕事をすることは許されないのか?という点。
そういうことではない。
またやはり、その人の表現するものや役柄がイコールその人の人柄でもない。
執行猶予中のカムバックも応援したい気持ちもある。
今人気のある人だって叩けばほこりが出てくることも往々にしてあるし。

一つ懸念があるとすれば、それで調子に乗って再犯しては意味がないなという点。
各種犯罪がそうであるように、一度手を染めてしまった人が出戻ってしまうことは多いんだと思う。警察で前科者照会をすることが当たり前のように。
性犯罪は再犯率が高いと聞くし、刑務所にいれば衣食住が保証されるから軽犯罪を繰り返す人もいると聞く。(余談だけど、自立して生きていくより刑務所のほうが居心地がいいとは、なんとも生きにくい世の中だよなぁ)
依存症になっている薬物犯罪もまた然りだと思う。

特に芸能界は、「私生活と芸事は別だから」という免罪符のもとカムバックしたアーティストが、結局再犯してしまうと、芸能界は甘いと批判を浴びる。
その免罪符が甘やかしになっているのではないか、ということだ。
またやり直せる、ということに味をしめてしまうと、再び薬物との距離が縮まってしまうのもわかるし、それを狙ってくる売人がいるのもわかる。(どの業界でも経験者採用は効率いいもんな)誘惑が多い世界だ。



うーん。支離滅裂。
書き出したものの答えがまとまらなかったな。

ビジネスとして考えれば、不祥事をおこしたタレントを起用したくないのはわかる。
個人の芸術活動としては、それを制限することは出来ないのもわかる。
ただ芸能人として人前に出る仕事というのはそれだけ人に見られる仕事で、一人よがりでは成立しない仕事でもある。

難しい話しだなぁ。
今後も考えるネタにしておこうと思う。

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