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第70回安田記念 有力馬解説
なにこのメンツ……!! 文字数がいくらあっても足りない…!
はっ、これは、もしかして推しポイントをしっかり把握しろという試練…。
こんにちは、新人競馬ライターのエルです。
今週は春の短距離王者決定戦、安田記念です。
アーモンドアイがヴィクトリアマイルに続いて参戦が発表され、最多G1記録を打ち立てるかと注目の一戦です。
また、出走する14頭中、なんとG1ホースが11頭も参戦するという、超豪華メンバーで、打倒アーモンドアイを掲げ、タイトル争いも熾烈になっています。
アーモンドアイは短距離の猛者を退けて、JRAの大記録を打ち立てることができるのでしょうか。
レースの位置づけ
舞台は東京競馬場1600m。春のマイル王決定戦です。マイルないし、短距離から中距離馬でも、ここを目指してやってきます。
梅雨にかかることも多く、雨で馬場が道悪になることもあります。
波乱あれば、強い馬が強いレースをすることもあり、さすがは伝統のレースでもあり、様々なレース模様やドラマを垣間見ることが出来ます。
(レースの由来)
本競走は、明治・大正・昭和にわたって競馬に携わり、競馬法制定や日本ダービーの創設などに尽力された安田伊左衛門氏の功績を称え、「安田賞」として1951年に創設された。1958年、安田氏の死去ののち「安田記念」に改称され、現在に至っている。JRAより引用
有力馬解説
< 5歳 >
昨年の雪辱を果たし、最多G1勝利数の記録更新なるか
アーモンドアイ 騎手 C.ルメール
みんな大好きアーモンドアイ。牝馬三冠、天皇賞(秋)、ジャパンカップ、ドバイターフという輝かしい戦績にヴィクトリアマイルが加わりました。G1を7勝は最多タイ記録です。ヴィクトリアマイルを勝った際に、鞍上のルメール騎手は安田記念のいい練習と豪語し、牝馬相手なら楽勝だったとばかりです。しかし、そんなアーモンドアイも昨年の安田記念では3着。他馬にぶつけられたなどのアクシデントがあったという繊細もあります。(しかしそれでも3着!)競馬に絶対はない、と思うのですが……記録達成も時間の問題と思えてなりません。
アーモンドアイ 牝5歳 調教師 国枝栄(栗東)
父:ロードカナロア
母:フサイチパンドラ 母の父:サンデーサイレンス
主な成績
G1 桜花賞、オークス、秋華賞、天皇賞(秋)、ジャパンカップ、ドバイターフ(海外)、ヴィクトリアマイル G3 シンザン記念
立ちはだかる壁を乗り越えて二連覇と最強マイラーの座へ
インディチャンプ 騎手 福永祐一
昨年の安田記念とマイルチャンピオンシップの覇者。2019年、最優秀短距離馬。アーモンドアイとは同じ世代で同じ勝負服(馬主)。
2019年はアーモンドアイを負かして、国内マイルG1を2つ勝ち、堂々最強マイラーの座を掴んだが、香港マイルで当時3歳のアドマイヤマーズに敗れるあたりが愛嬌があります。
2020年はマイラーズカップを快勝し、万全を期して挑んだ二連覇への道ですが、なかなか簡単ではありません。
インディチャンプ 牡5歳 調教師:音無秀孝(栗東)
父:ステイゴールド
母:ウィルパワー 母の父:キングカメハメハ
主な成績
G1 安田記念、マイルCS
G2 マイラーズカップ G3 東京新聞杯
スプリント界からの挑戦状、府中マイル2度目の挑戦
ダノンスマッシュ 騎手 三浦皇成
1200mを主戦場に重賞を5勝。しかし、G1ではスプリンターズステークス、高松宮記念で惜敗続き。香港スプリントにも挑みますが、これも敗北。
今回は前哨戦の京王杯スプリングカップで快勝し、ここへ歩みを進めます。
前走は1400mを克服しましたが、本番ではどうか。自身、2度目の府中マイルへの挑戦となります。前回は今回も出走しているケイアイノーテックに敗れたNHKマイルカップ。あの時の借りを返すことが出来るでしょうか。
ダノンスマッシュ 牡5歳 調教師:安田隆行(栗東)
父:ロードカナロア
母:スピニングワイルドキャット 母の父:Hard Spun
主な成績
G2 京王杯SC
G3 オーシャンS、キーンランドC、シルクロードS、京阪杯
オーストラリア帰りでオーストラリアの騎手で世代NO,1の座を取り返せ
ダノンプレミアム 騎手 D.レーン
かつて世代で一番強いと謳われながら、結果を出せずクラシックはダービー6着のみという結果に終わりました。しかし、古馬になってからは安定し、金鯱賞ではリスグラシューを破り、マイラーズカップを連勝し、秋は天皇賞(秋)でアーモンドアイの2着、マイルCSでインディチャンプの2着。
2020年はオーストラリアに遠征し、クイーンエリザベスステークス(G1)で惜しくも3着。59キロの斤量と不良馬場が応えたといえど、けっして大負けしていません。海外帰りがどの程度の影響があるかはわかりませんが、今まで戦ってきた相手がほとんどです。昨年は他馬とぶつかるアクシデントがあり、16着とほとんどレースになっていません。今年こそはその実力を発揮してレースを盛り上げてもらいたいところです。
ダノンプレミアム 牡5歳 調教師:中内田充正(栗東)
父:ディープインパクト
母:インディアナギャル 母の父:Intikhab
主な成績
G1 朝日杯FS 天皇賞(秋)2着 マイルCS2着
G2 弥生賞 金鯱賞 マイラーズカップ
G3 サウジRC
< 4歳 >
香港で再び輝きだしたマイルの星、頂点を目指せるか
アドマイヤマーズ 騎手 川田将雅
2歳時に朝日杯を勝ち、クラシックを嘱望されていたが、皐月賞4着を契機に本格的にマイル路線へ。皮切りのNHKマイルカップを勝ち、マイルの急先鋒かと思わせて秋には古馬相手の富士ステークスでころっと負けてしまいます。しかし、元々叩き台の予定だったのか、年末の海外遠征である香港マイルではなんと3歳馬としては初の優勝という快挙を成し遂げます。
今春ドバイ遠征していたもののレースが中止となり、今回が2020年の緒戦となります。国内ではまだ古馬相手に勝ったレースがありませんから、大いなる試金石と共に、マイルの頂点目指すための一歩を確実に踏み出したいところです。
アドマイヤマーズ 牡4歳 調教師:友道康夫(栗東)
父:ダイワメジャー
母:ヴィアメディチ 母の父:Medicean
主な成績
G1 香港マイル(海外)、朝日杯FS、NHKマイルカップ
G2 デイリー杯2歳ステークス
1800mのG2を3勝、大負けのない安定したレースセンス
ダノンキングリー 騎手 戸崎圭太
1800mならこの馬が一番強い、とよく評されますが、1800mのG1はありません。2000mでは長く、1600mでは短くて忙しい、と適距離である1800mはすでにG2を3勝。トライアルホースとかG2番長とか不名誉な肩書が並びそうです。しかし、けっして実力がないわけではなく、勝ち馬にくらいつくように僅差のレースをします。皐月賞3着、ダービー2着、大阪杯3着。一番成績のよくないマイルCSでも5着としっかり掲示板を確保していることから、安定したレース内容であることがうかがえます。今回は新馬戦以来の府中マイル。どのようなレース運びをするのか注目です。
ダノンキングリー 牡4歳 調教師:萩原清(美浦)
父:ディープインパクト
母:マイグッドネス 母の父:Storm Cat
主な成績
G1 皐月賞3着、ダービー2着、大阪杯3着
G2 中山記念、毎日王冠、共同通信杯
牡馬と互角以上に戦う快速牝馬、過小評価は危険な香り
グランアレグリア 騎手 池添謙一
2歳時から能力を評価され、牝馬限定戦ではなく牡馬と一緒にG1を走っていた。朝日杯FSではアドマイヤマーズに3着と敗れはしたものの、牝馬限定の桜花賞では2馬身半の快勝。その後、NHKマイルカップではまたアドマイヤマーズに土をつけられます。休養を挟み、年末の阪神カップでは古馬相手に5馬身差の大楽勝。その実力の高さが再評価されます。2020年は高松宮記念では最後にものすごい追い込みをみせて、ゴール前で接戦を演じ、2着。(この時はいろいろありましたが)
2019年最優秀3歳牝馬にも選ばれており、強い牝馬はアーモンドアイだけではないことを訴えたいところです。
グランアレグリア 牝4歳 調教師:藤沢和雄(美浦)
父:ディープインパクト
母:タピッツフライ 母の父:Tapit
主な成績
G1 桜花賞 高松宮記念2着 朝日杯FS3着
G2 阪神C G3 サウジRC
まだまだ書きたいことがたくさんありますが、このあたりにしたいと思います。ノームコア(ヴィクトリアマイル)、ケイアイノーテック(NHKマイルカップ)、ミスターメロディ(高松宮記念)、ペルシアンナイト(マイルCS)、セイウンコウセイ(高松宮記念)と人気は下位になりそうですが、そこにもこれだけのG1を勝った馬が出走します。
今回の安田記念、ドバイ遠征や他の海外遠征がなくなったことによって、近年まれにみる豪華メンバーとなっています。ぜひお見逃しなく!
わたしのイチオシ!
予想は簡単なのか、難しいのかよくわかりません。
アーモンドアイで決まりのようで、去年負けたし、中2週だし、調教タイムが平凡だって言うし、と良くない話ばかり飛び交います。
ここはあえて逆張りをした方がいいのでしょうか。
◎アーモンドアイ
やはりここは逆らいません。
G1最多勝利記録、見届けようではありませんか。
予想は……
◎⑤アーモンドアイ
○⑥インディチャンプ
▲⑪グランアレグリア
△⑨アドマイヤマーズ
△③ノームコア
あれ、◎から▲まで人気順では……?まあいいですけど。
問題は雨予報なので、どこまで馬場が渋るか。
有力馬で明確に雨が得意というのはいないようです。グランアレグリアが重馬場の高松宮記念で2着してるくらい。
アーモンドアイの大記録がかかる春のマイル王決定戦。
主役はアーモンドアイですが、競馬に絶対はありません。
豪華メンバー相手にどんな走りを見せてくれるのでしょうか。
強敵はアーモンドアイだけではありませんからね!
さて、解説・予想は以上です。
それではまた、回顧でお会いしましょう。
ここまでお付き合いありがとうございました!
いいレースになりますように!
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