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一人一人の輝く光を見つめ、使命を発掘したい。株式会社「結」小林由佳さん

乳ガン患者向け下着の開発・作成・販売事業を行う株式会社「」代表取締役、1人1人の使命を発掘し、想いの伝え方までを伝える「ミッションデザインアカデミー」主宰の小林由佳さんにインタビューする機会を頂きました。

小林由佳(こばやしゆか)さんプロフィール
経歴 北海道自動車短期大学卒
職業 自動車ディーラーに約10年在籍したのち、北海道庁保健福祉部 がん対策チーム、就労支援B型事業所にて生活支援員時に印鑑ショップ店長を経験。その後、株式会社「結」を立ち上げ現在に至る。
出身地 生まれは江別市。育ちは札幌市。
活動地域 全国各地

Q.今、どんな活動をされていますか?

小林由佳さん(以下 小林 敬省略)2年半ほど前から乳ガン患者様向けの下着の開発や作成・販売に携わる形での事業を展開しております。
乳ガン患者様の下着って驚くぐらいにかわいい下着がないんです。確かに機能的にはしっかりしていたりするのですが、女性にとって下着って気分を高めたり、とても大事なものなんです。そんなことをある女性社長さんと話をしていたとき、「ゆかちゃんがやったらいいじゃない」って言われて、「あ~、そっか~。」ってまったくの初めての分野でしたが、起業をずっと考えていたこともあり、事業として形にすることになりました。

乳ガンの方のなかにはまだまだそういった下着があることも知らない人も多かったり、乳ガンについてももっと多くの方に知ってほしいという思いで昨年12月には第二回目となりましたが『寄り添いランジェリーショー』という名前のイベントを開催させて頂きました。
元々そのイベントのきっかけもある女性社長さんからのお声かけで始まったものですが、プロのモデルさんを呼んで弊社の下着を着用して頂き、乳ガンについての理解や、そのご家族やパートナーの方に知っていただきたいこと、乳ガン患者様用の下着についてのことなどをお伝えさせて頂きました。乳ガンのことだけではなくて、自分の人生をどう生きるのかとか、自分自身を振り替えるきっかけにしてほしいという想いもあったりします。

このほかにも昨年は4月に札幌地域クラウド交流会での登壇に始まり、8月は札幌スマイルアワード、10月は地域クラウド交流会の全国大会でのプレゼンテーション、11月はボジョレークイーンコンテスト、そして12月のランジェリーショー。
昨年は多くの場で、私個人の活動やメッセージを発信する機会を頂きました。
今年1月からはお一人お一人の使命を発掘し、その伝え方までお伝えするというテーマで『ミッションデザインアカデミー』を開講させて頂きます。

Q.これからの未来にどのような夢やビジョンを描かれていますか?

小林 2019年で言えばテーマは東京への移住です。
元々、札幌から全国へ発信することを考えて起業をしまして、寄り添いランジェリーショーも全国でやってほしいという依頼も沢山頂いているのがあるんですよね。
ですが、東京や大阪に出て、ビジネスのスピード感の違いに驚くことが何度もありました。なので向こうの風を思いっきり受けて、チャレンジしてみたいと考えています。
業態は変わりませんが、今後は乳ガンの下着の事業は大手さんと共同で開発をしていく話もあったりします。

Q.これらの活動のきっかけになったことはどんなことがあるのでしょうか?

小林  元々私は4年半前に乳ガンになったことがあり、そのときに患った乳ガンも再発転移する可能性が2年から3年と言われたのですね。当時、かなり絶望したことと、なんとか生きるためには治療もしなければいけないし、当時結婚していた元旦那さんが起業した1か月後にガンが発見されたこともあって、お互いの想いが交流できずに関係が悪くなり、結果として離婚することになりました。
治療と離婚を同時にすることは、あとにも先にもこんなに大変なことはないだろうって言うぐらい、本当に大変な1年でしたね笑
でも、そのときに支えてくれたのが同じ乳ガンになった仲間たちだったんです。
自分が死ぬとわかったとき、自分の命を何に使うのか?同じ病気で苦しんでいるこの人たちに、「よし。私の2、3年をこの人たちのために捧げようではないか」と決めたんです。

記者 命をどう使うか?これは小林さんにとって非常に重要なテーマに聞こえますね。

小林 そうですね。今のミッションデザインアカデミーにも通じているメッセージだと感じています。

記者 起業する前や病気になる前からそのような考え方をもたれていたのですか?

小林 いえ、そうではありません。OLだった当時は言われた枠の中で仕事をするタイプで、そのこと自体に疑問をもっていませんでした。
だけど、当時から今もあるのが、私、ものごとの仕組みが大好きで、検索魔なんです。なのでめちゃくちゃ研究したり、調べるタイプなんですよ笑
当時、元旦那さんが起業するときにもありとあらゆることを調べてサポートしましたし、
今でもそのリサーチしたり研究する能力は活きていますね。
外に出ていろんな人に出会って仕事も頂くことは、OL時代に与えられた役割しかやっていなかった頃の私から考えたらあり得ないと感じています。だけど当時はやることをやっても達成感も到達感もなかったです。

今は創造することが楽しいし、自分が自分自身の人生を最高に楽しむことが大事だと考えています。

Q.最後に小林さんのメッセージをどんな人に、何をお伝えしたいですか?

小林 自分自身に思い悩んでいる方ですね。今、大変で辛い状況にあっても、自分のなかに光を見つけ出そうとしている方に私は光を伝えていきたいです。

ただ、個人の希望だけではどうにもなりません。これは私自身が身近な人に自分の思いを伝えることができなかったからこそ、感じていることです。
だからこそ、その光のベクトルをどのように社会に向けていくのかを一緒に考えたいと思っています。

記者 小林さん、ありがとうございました!

<編集後記> 「自分の命を使うのか?」シンプルなこのメッセージに小林さんの人生の体験の中で得たエキスがとても詰まっていると感じました。たとえ困難が来たとしても、その情熱が前に進む力となっていることを感じます。これからの小林さんの展開に目が離せないと感じています。

記者 堀江(MISSION LINK)

小林由佳さんのホームページはこちら
HP:https://yui-smile.amebaownd.com/

※2019年7月現在
小林由佳さんの乳ガン体験記を記した著書第一段を実現するためのクラウドファンディングが開催されています。(2019/7/14 23:59 終了)
https://camp-fire.jp/projects/view/80226

この記事はリライズ・ニュースマガジン”美しい時代を創る人達”にも掲載されています。
https://note.mu/19960301/m/m891c62a08b36

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