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『妊活を義務教育に。』日本妊活協会理事中野智彰

一般社団法人日本妊活協会理事 中野 智彰先生にお話を伺ってきました!

お名前 : 中野 智彰(なかの ともあき)様
経歴:東海大学通信工学科卒業、帝京平成大学専門学校理学療法科卒業 辰巳台クリニックリハビリテーション科課長 を経て、2013年に小児・妊活サポート専門整体院「花葉」開院 2016年に一般社団法人日本妊活協会設立
職業 : 理学療法士、日本妊活協会代表理事
出身地 :沖縄生まれ千葉育ち
活動地域:主に東京・大阪・福岡・北海道

記者 :今回、インタビューの機会を頂きありがとうございます。先生はもともと理学療法士でありながら、今は不妊の方に向けた日本協会を立ち上げて、全国的に活動されていると伺っています。理学療法士ってリハビリのお仕事ですから不妊とはなかなかご縁がないと思うのですが、今の活動をされるようになったきっかけなどはあるのでしょうか?

中野 :はい。理学療法士としての病院での勤務後、整体院を開業しました。初めは腰痛の方に向けて院をやっておりましたが、その後に様々な技術を学び、患者さんと出会っていくなかで、アトピーの治療や、不妊の方を診るようになっていきました。
そのときに栄養学を勉強をするなかで、食育を大事にされる先生と出会ったんですね。そこで、食とは循環であるということを学びました。
 当時は栄養とか心とかは治療家としてお相手の身体や症状と向き合うことに対する逃げじゃないかと思っていたのですが、その先生の視点が他を否定せず、ひとつの道具としてご自身の栄養学を見られていたんです。他の団体は必ずどこかの悪口をいうのを感じていて、自分達(理学療法士)の業界もそういう構造はありますけど、そこでの気付きがきっかけで新しい文化を作りたいと感じるようになったんです。

記者 : 新しい文化とはどんなものなのでしょうか?今までと新しいの違いはなんでしょうか?

中野 : 今までというのは一言でいうと戦争の文化ですね。そして新しい文化というのは一人一人の承認を当たり前にした当たり前を作っていくこと。共通のコンセプトに乗っかって仲間たちのビジョンがワクワクしていく。その前提をもった地域のつながりや食育が重要だと考えています。そんな社会になれば子供たちは勝手に夢を見つけてそこに向かっていくと思うんですよね。
 子供たちがいいねと思える社会を作って、子供たちにつないでいくこと。妊活協会を立ち上げたのはそのきっかけのひとつで、新しい文化を作るための間口だと考えています。
 妊活って不妊をただ改善するとかではなくて、人としてどう生きるかとか、自分をどう思うかとか、食をどう思うかとか、命のバトンを渡していくことと切り離せないんです。なのでゆくゆくは妊活を義務教育にいれたいと考えています。

Q.どんな心の在り方や認識の変化が今の活動につながっていますか?

中野:変化のきっかけを与えてくれたのは人との「出会い」です。

記者 : どんな出会いが変化のきっかけになったのでしょうか?

中野:そうですね。嫁さん、子ども、今までの日本を創ってきてくれた人生の先輩たち、たくさんの出会いがありましたが、中でも最も大きかったのは嫁さんとの出会いでした。

嫁さんとの出会いはリハビリ助手として病院勤務をしていた頃。嫁さんは当時、22歳でしたが受付のトップをやっていました。若くしてそのポジションにつくのも普通ではなくて、彼女の在り方が本当にすごかったんです。

当時、病院には説教部屋と呼ばれる面談部屋が
ありました。嫁さんが部下の子たちに何かあったときに面談をするときの様子から『説教部屋』なんて呼ばれていたわけなんですけど、説教っていうぐらいだから、これがかなりすごいんです。相手が泣いてしまうぐらい。そのぐらい本気でやりあっていました。だけど、それが終わったらその子たちがすっきりした顔になるんです。しかも、日常に戻れば、その説教されていた子から嫁さんがご飯に誘われるんです。相手の可能性を本気で見ているから、そこには信頼の関係性が生まれる姿に本当に驚きました。

今、自分には4人と嫁さんのお腹にももう一人の子どもたちがいますが、嫁さんはそんな向き合い方を自分にも子どもにもやってくれているんですよね。そこには無限の信頼があるからこそできる。
僕もその姿に学びながら一人一人と向き合うことを大事にしています。

Q.これからはAIが活躍する時代だと言われていますが、AIが活躍する時代に必要とされるニーズは何だと思いますか?

中野 :「自分がなぜ存在しているのか?」をわかることだと思います。
僕たちはそれを知りたくて、たとえこの世界が仮想現実だとしても役割に必死にしがみついているのだと思います。人工知能が発達することで、そういった役割もだんだんとなくなってくる。そうするとこんな問いがくると思うんです。
「自分は存在している意味があるのか?」
そんな時代に最低でも子ども達は守りたいと思っています。だからこそ、承認できる場所、コミュニティが必要だと考えています。

記者 : 素晴らしいですね。具体的にはどのようにお考えなのですか?

中野 : 今、横のネットワークと縦のネットワーク二つを軸に考えています。
まず横のネットワークというのは地域をつなぐということ。2019年、2020年までに全市町村に僕たちの仲間をつくろうと考えています。全市町村の数は1706。荒唐無稽と思われるかもしれませんが、僕たちは本気ですよ。また最近はお医者さんとの紹介をしあえる仕組みを作ってみたり取り組んでいます。

そして、縦のネットワークというのは世代を超えるということ。そこには僕の個人的な趣味もありますが、音楽のフェスを開催したいと考えているんです。最近のフェスってすごくメッセージ性のあるものが増えているんですよね。だから何かしら僕たちのメッセージを伝えられるような世代を超えて楽しめる音楽のフェスを開催したいと考えています。

Q.なるほど。では、そんな中野さんは今後どんな美しい時代を創っていきたいですか?

中野 : 僕には自分が何かをしたいというものがないんです。だから、僕の役割は子どもたちにつなげること。
子ども達が自分で考えて、夢を作って、コミュニケーションする姿を見たい。
毎日、朝起きたら子どものほっぺをつまんで、今日も生きてるなって確認するんです。
そして神社に行ってお祈りをする。
基本的にはそれ以上は何もいりません。

子どもたちに出発点を繋げたい。
その上で、自分(大人)に憧れてもらえたら最高です。
それと欲を言うなら音楽を変えたいですね笑
子どもたちには大人を見てワクワクしてほしい。人生を楽しむ姿をみてほしいと思っています。

Q.中野さんがメッセージを届けたい人はどんな人でしょうか?

中野 : 出会う人みんなですね。
子ども達、家族、仲間。
あえて限定するなら日本人です。
自分たちの価値は決められる。自分たちにはやれるんだからやろう。
日本人みんなに伝えたい。
そして日本を創ってきてくれた先輩方には「ありがとうございます、繋げていきます」
そう伝えたい。身近な人に伝えたいです。

Q.最後に今、大事にされていることを教えてください。

中野 : そうですね。一言でいうと「おかげさま」だと思います。
嫁もそうだし、先輩や子どもたちとの出会いも僕に影響を与えてくれていますが、自分が常に守られていたことに気づくことができました。
だから僕の出発点を一言でいうなら、「おかげさま」ですね。

記者 : ありがとうございました!

記者 : 堀江直樹(右)、帆足典洋(左)

一般社団法人 日本妊活協会ホームページはこちら!

中野さんのSNSアカウント https://www.facebook.com/profile.php?id=100005729132104

この記事はリライズ・ニュースマガジン”美しい時代を創る人達”にも掲載されています。

https://note.mu/19960301/m/m891c62a08b36

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