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気づいたらヤベェ洋館にいた話

ファタモルガーナの館というゲームがあるんすよ
これは信頼できる筋-フォロワー-からの情報なんですけど、まあわたし好みらしい(ってことはここまで行きつき今このnoteを読んでるあなたも?😜)
ネタバレを恐れて高速まばたきをしながら調べたら、とてもつらくて、濃くて、巧みなシナリオで…なるほどねなるほどね

Steamで買っちゃいました〜!!!(回れ回れ経済!)

以下、プレイした感想を述べています ネタバレはしてないはず

まずこのゲームはノベルゲーであり、ほんの少しの選択肢以外は全て決められた展開です
まあわかりやすく言えば逃げられない状況で濃厚な悲劇を見せつけられるんですよね
あったよねターミネーターで似たようなシーン
そしてこの悲劇っつーワードがこの作品の柱と言ってもいい そう全ては「悲劇」なのです

ストーリーはこんな感じ 想像してみてくださいこの異様な状況を

「あなた」はふと、とある洋館の一室で目を覚まします 
古く、暗く、重苦しい空気は決して心地の良いものじゃない 逆巻家の方がまだ風通し良かった(いい加減ディアラバから成仏したい)
目の前には美しいメイド あなたを主人とし、ずっとずっと待っていたようです
でもあなたはなにも覚えていません メイドの名前も、ここはどこなのか、自分は誰なのかすら
そんなあなたの手を引いて、メイドは歩き出します
これから見せるのはこの館に宿る記憶
その中にあなたが誰なのかを示すものがあるかもしれない
それをチェックしてくださいとのこと
でもこの館、なんか呪われてるのかなんなのか、これまで住んだ人間全員ヤバ末路を辿ってるらしくて……


まぁ………


嫌じゃん………………



でも見なきゃ自分自身の姿すらわからんということで、見ていくことになります
家に返してくれ、あっここが家か………みたいなね………

ある時代は屋敷が美しい薔薇に囲まれ一家族が住まい(プレイ中のワイ「アカンアカンアカーン」)
またある時代は◼️◼️◼️が住み着き、(プレイ以下略「もう館に火をつけろ」)
そしてある時代では一組の夫婦が移り住んできました(プ以下略「更地だ 更地」)

大島てるのフキダシ、テキスト量多すぎてめちゃくちゃ長そう
どれもどれも、どの記憶も、綿密に重ねられた伏線を拾いながら着実に着実に悲劇へと近づいていきます

様々な人物がでてくるよ
穏やかな人物も、苛烈な人物も、壊れた人物も、ビータ版エピソードで諏訪部順一の声を持つ人物もさまざま
様々な思惑だって交差する
それは隠された憎悪かもしれないし単に愛情かもしれない ツンデレLv.100かもしれない
色んな良くないことがたくさん起きて、血も涙もたくさん流れます

そして、あなたは誰だったのか?

これはマジでネタバレというかもう公式サイトすら見てはならない
あわわもう見ちゃったって人はね
どうしよっかな…うーんしゃーない
ストロングゼロ5本くらい流し込んで寝てください 明日には忘れる!

各方面での評価が高いのでまあ楽しめるべよとは思ってたんですが、とにかく濃かった もはや固形だった
なぜキャラがこんなことを言うのか、何を肯定し、否定し、それは何故なのか
凄まじいのはその整合性と説得力なんですよ これはほんとにとてもそう
例えばキャラがある質問への答えを言い淀むなら、絶対「そ〜りゃ言えねえよな!!?🤮ゲロロロロ」ってなるようなエピソードにぶち当たるんすよ俺らは
シナリオの中で全て説明されていて、それらが一つのエピソードのクライマックス、つまり悲劇へと収束していく様があまりに見事でした
キャラの解像度が高いとキャラの人生も鮮明になり、その人生=悲劇もまたクリアかつ鮮やかになっていくというわけ ギャハハ!!(ストゼロプシュッ)
それぞれの悲劇すら、全体像の一部!!!!
全体像見えてくる頃にはなんかもう「あわわー」てなると思う もうすごかった こんなシナリオがあるのかと
通常凄惨な運命を見せられると、拒否反応が生じて「ヤダーーーッ!!!」てなるんですが、そこへ至るまでの過程が丁寧に説明されてるので、もう納得するしかない 悲劇を認めて飲み下すしかないのです
その喉越しの妙な爽快感といったら………良質なBADって逆になめらか〜(食レポ)
くそッ読者を毛皮と宝石とネタバレ配慮で守ってたらふんわりしたことしか言えねえ!!

さて、上にあげたそれぞれの時代の悲劇、どれに「あなた」はいると思いますかね
もしかしたら、いないかもしれませんね
じゃあほんとに誰なんですかね……?

そりゃなにごとにも賛否両論はあるから、ここはちょっと〜!ってとこもある
でもな でもな、もし
「洋館の呪い」
「幾重にも丁寧に伏線を重ねて行ったら、次第に全く別のヤバ模様を描いていく過程」
「死と血に塗れながらも決して手放せなかった恋」
このへんにフゥン?てなったらたぶんあなた、好きよ………

とまあここまで書いたらしんどい系かよ〜嫌じゃん!てなるのもわかるわけ うん、わかるわよ
でも一つ言っておくと、この作品を終わったときのわたしはアレだった
とてもあの…なんか………アレだった
ごめんほんとこれくらいしか言えない

今もたまに思い出すくらいよかった
プレイできてほんとによかった
ヤバ屋敷、なんでヤバになったか
そのあたりまで行き着いたとき、拍手にでもヤバかったすねみたいな感じで書いてってくれたらうれしいです
もー全力でわかる〜!ていうから!!
そして泣くんや…

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