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【無料】青黒レベッカの解説

初めに

 広島のCSが終わったあたりからレベッカを調整していて、「フラグシップ優勝してnoteも出して一財産築いたるで!!」と並行してnoteも書いておりました。が、フラグシップ全落してあえなくお蔵入り……したはずが福岡でワンツー決めたとのことで、掘り起こしてきました。
 全文無料にしてますが、卑しくも他人の褌で投げ銭を設けてるので記事が良かったら是非投げてください。

デッキ全般について

 最初にデッキリストやコンセプト、相性などを解説します。

デッキリスト

7/3現在も変わらず

コンセプト

 メインプラン
  「除去で盤面を掌握し、7コストのルフィ+大猿王銃のコンボで一気にライフを取る」のがこのデッキのコンセプトになります。
 序盤には一切ライフを攻撃せず盤面の優位を築くことに注力し、5ライフ一気にもしくは中盤1ライフを取ってから4ライフから勝つことを目標としています。
 サブプラン
 7ルフィでのワンショットが通らない相手には、サブプランとしてキュロスを使ったビートダウン戦略を行います。
 このサブプランでは序盤からライフを攻撃していき、大猿王銃のサポートを受けて殴り切ることを目指します。この際ルフィは無視できない使い捨ての除去として運用します。
 
 「キュロスと大猿王銃という自然に採用されるカードで、メインプランを補うサブを用意できる」 これがこのデッキの優れている点です。

相性

 メインプランである7ルフィによるワンショットが通り易い相手は有利となります。

有利:FILMドフラ、赤緑ロー
微有利:白ひげ、赤ゾロ
互角:青黄クイーン
微不利:黄色(カタクリ、マム)
不利:青クロコ

 青クロコダイルはメインサブの両方のプランの通りが悪く、最悪のマッチアップと言えます。

リーダー効果とドレスローザ以外の枚数

 このデッキの非ドレスローザカードの適正枚数は8枚前後と考えています。理想は6枚まで減らしたく、10枚を超えているとリスクを取っている印象を受けます。
 以下小難しい話が続くわりに結論は上記の通りですので、読み飛ばして問題ありません。
 リーダー効果の使用回数による問題
 
仮に先述の理想枚数の8枚より多い10枚を採用すると、リーダー効果でスカる確率は約3.7%です。これは1コス5枚サーチの対象を23枚採用した場合のそれと近く、ゲームを行う上で十分に少ない確率に思えます。
 しかし、1コスサーチはゲーム中2回ほどしか使わないのに対し、レベッカのリーダー効果は多くのゲームで5~6回ほど使います。よって試行回数が多い分、ゲーム中にサーチ効果がスカる可能性は1コスサーチを4枚のみ採用したデッキのそれより高くなります。これを解消するために、1コスサーチに求めるものより厳しい基準でデッキ構築をする必要があります。
 1コスサーチの対象20枚基準
 「レベッカのリーダー効果に対して、ハズレのカードをどこまで減らすのが正しいか?」という問題に直接的な答えは出せていません。レベッカと言うリーダーは新しく、それはこれから多くのプレイヤーがデッキを研究し、結果を出したリストから導かれることでしょう。
 現在私が取っているアプローチは「1コス5枚サーチの肌感を流用する」というものです。私個人の肌感として1コス5枚サーチの対象は20枚前後欲しいと考えています。先述の通りゲーム中に2度使用することを想定しており、その際に1回以上スカる可能性は約12%となります。これをレベッカのリーダー効果の起動回数の見積もりである5.5回に流用する訳です。計算式は割愛しますが、リーダー効果起動回数5.5回に対して1回以上スカる確率が12%ほどになる非ドレスローザの枚数は8枚となります。よってこの枚数を基準としてデッキを構築しています。

デッキ構築について

 デッキの採用カードについて詳しく解説します。サーチと2000ガードは特に書くことが無いので割愛しています。

 環境については
 多い:白ひげ、赤ゾロ、FILMドフラ、赤緑ロー
 少なめ:クイーン、黄色、ミラー、青クロコ
 少ない:上記以外
 と想定してデッキを組んでいます。

デッキリスト

再掲

ルフィ

何気にプレイミス製造機

 盤面の制圧とフィニッシャーを兼ねたこのデッキのエースカードです。
 枚数は4枚を推奨しています。4ターン目に出したい相手・状況はそれほど多くなく、遅いターンで使うカードと言え、リーダー効果での引き増しも相まって3枚でも運用可能です。しかし、引けないと山札切れで負けてしまうカードであるが故に、3枚採用ですと早いターンに見えた1枚目のサーチを見送ることのリスクが高くなります。つまり「序盤に不要なカードをサーチするか」「残りのルフィにアクセスできないリスクを取るか」の不自由な2択を迫られることになります。仮に引きすぎてもそこまで弱いカードではないので4枚を推奨しています。

キュロス

能力持ち過ぎ

 レベッカを使う最大のメリットとなるカードです。
 オーロンブスの対象として優秀で1枚目の価値はどのマッチでも非常に高いです。一方でこと序盤からライフを狙わないマッチアップでは、2枚目の価値はそこまで高くありません。最終的に「ルフィ+オーロンブス+キュロス+ブロッカー2体」のような盤面になる事が多く、2枚目は自ら退場させることが多いです。このようなマッチでは2枚目は専らKO効果を目的に運用し、レオがあれば別のカードをサーチすることが多いです。

オーロンブス

バニラよりこっちがローの方が良かっただろ

 コモンとは思えないスペックのパワーカードです。
 コストを下げることで各種除去能力を強化させるだけでなく、自分の山札をトラッシュに置く能力も有用です。キュロスがいる場合やサボを登場させたターンは、除去をしなくてもトラッシュ目的で効果を起動することが多いです。

レオ

一見弱そうなのはわかる

 ガード値付きで低コスト高パフォーマンスの優秀な除去です。時々入ってないリストを見かけるので項目を設けましたが、これと言って書くことが無いほど優秀です。4枚入れましょう。

大猿王銃

よくわからん

 大型カードの代わりにフィニッシャーを務めるカードです。サーチ出来るのが強みです。
 このカードの実力を私自身も測りかねていて、「引き得の4枚必須カードかもしれないし、あくまで打点の底上げにちょっとだけ入れるカードかもしれない」と言った具合に揺れています。前者なら4枚、後者なら2枚にしそうですが、良くわかってないので暫定的に3枚としています。

三千世界、破壊剣

何気に東の海
トリガーの起動コスト忘れがち

 除去イベントの枠です。
 白ひげやFILMドフラと言った増えたドン通り展開してくるデッキが環境トップの内は6-7枚欲しい所です。
 今環境ではマルコやサボ、序盤からテゾーロを処理できる三千世界を優先しています。
 破壊剣のメリットはサーチ対象である点に加えて、オーロンブスとの合わせ技で10コストをKOできることです。想定している環境トップで使用されている10コストのカードはドフラのみであり、比較的脅威ではないので破壊剣の優先度を落としています。10マムや10カイドウを使うデッキが多くなると増やしたいカードになります。

コリーダコロシアム

0が優勝は衝撃だったよね

 ルフィとキュロスを強く使うカードです。
 多くのマッチであった方がいいものの、必ず引きたいマッチは赤ゾロとミラーぐらいですので3枚としています。これらのデッキが多くなると4枚目を採用します。

 白ひげ相手は無くても大丈夫なので、白ひげが支配的であればさらに減らすことも考えられます。

イデオ

アンプレの見た目してる

 追加のドレスローザのカードです。
 2コス2000ブロッカーは全然採用したくないですが、ガード値のついている残りのドレスローザのカードでこのカードが一番マシです。

10コスクザン(不採用)

カタクリに続き高騰なるか!?

 大猿王銃と除去イベントを合わせたようなカードです。よって、このカードを採用する場合は大猿王銃の価値は下がります。
 増えたドンに沿ってキャラを展開するデッキに滅法強く、定着すると簡単にゲームを終わらせます。一方で状況を選ぶ10コストで取り回しが悪く、現状の環境では「有利な相手により有利になるカード」ということもあり不採用としました。
 破壊剣同様、黄色や青クロコが増えると評価を上げるカードです。
 あと大猿王銃で頑張って勝つのに対してゲームが劇的に簡単になるので、難しいことを考えるのが面倒な人におすすめのカードでもあります。

4コスクザン(不採用)

こっちは-4コス

 除去イベントの枠のカードです。
 イベントと異なり能動的に動ける一方で、効果にワンテンポラグがあります。カードパワーが高い分取り回しが悪い印象を受けます。
 三千世界の評価が高いのでそちらにしています。

バリア(不採用)

正式名称で記事を書くとめっちゃ見難い

 追加のドレスローザのカードです。
 イデオより明らかにカードが強いです。しかし、元々ガード値がついてないカードが多いデッキですので「序盤の1000要求が止まらない」という事態を減らすためにイデオに回しました。

プレイについて

 細かいプレイやワンポイントテクニックを紹介します。

リーダー効果のための手札調整

 レベッカのリーダー効果は手札枚数に制限があるので、通常のプレイでは行わない方法で手札を調整することがあります。
 ガードを切る 
 
分かり易く手札を減らす方法です。普段止めない攻撃を止めたり、足りない値や要求以上の値を切ったり、2000要求に1000を2枚切るなどが考えられます。
 一つ例をあげると、後行1ターン目にコロシアムを出して、次のターンに概ねキュロスを出す時の先行2ターン目の相手の攻撃があります。

イデオを空切りしたい

 このような状況で要らないガード値付きのカード1枚を切ることで、攻撃は止まらないものの次のターンにリーダー効果を使えます。サーチに加えトラッシュも増えるので出来れば行いたい手札調整です。

 サーチ対象を手札に加えない
 
サーチ対象を手札に加えない事でも実質的に手札を減らすことができます。コリーダコロシアムなど、サーチ対象にガード値が無いときにこの選択肢が起こりえます。
 実践的には最悪サボやカヤで捨てる候補になるため、手札調整のために加えないことが有効な状況であっても、加えてしまったことで大きな損をすることは稀です。一方で、逆に手札に加えないことが大きなミスになる場面は多いです。よって方針として、明らかに手札に加えないことが得な場合を除き、ガード値の無い不要なカードでも素直に加えてしまった方が良いです。

リーダー効果、サボ、1コスレベッカの順番

 同一ターンで複数効果を使う場合のリーダー効果・サボ(カヤ)・サーチレベッカの順番です。引いたカードでドンの使い道を変える場合や山札の並び順がわかっている場合を除き、基本的には①リーダー効果②レベッカ③サボの優先順で効果を使います。
 選択のセオリー
 
ワンピースカードゲームに限らず多くのゲームにおいて、選択肢が多いものを後に回すことがセオリーとされています。選択肢が少ないものから行っていき、その情報をもって選択肢の多い行動を判断くるためです。良く「先ドロー」と言われているのはドローには選択肢が無いためです。
 選択肢の数
 
選択のセオリーを踏まえて、各能力の選択肢の数を見ていきましょう
 リーダー効果:最大2択
 サボ:手札が1枚で最大3択、2枚で最大6択
 レベッカ:最大3択
となっています。よって選択肢が少ない順に①リーダー効果②レベッカ③サボの優先順がセオリーとなります。
 余談ですが手札が無い時のサボは選択肢が無い状態ですが、レベッカやリーダー効果と比較している時点で手札は少なくとも1枚はあり、考慮する必要はないでしょう。

ルフィの戻し方

 ルフィで戻すカードの考え方を紹介します。基本的には引いて強いカードを戻しますが、以下の2点を考慮するとより良いプレイができます。
 非ドレスローザカードを連続させない
 
ドレスローザでないカードを連続で戻すと、山札の巡り次第ではリーダー効果でカードを加えられないことがあります。それらのカードを複数戻す際はドレスローザと互い違いになるように戻しましょう。
 レベッカで山札を強くする
 特にロングゲームになる場合は、山札に引きたくないカードを戻さなくてはいけない状況に陥ります。その際は「レベッカ→引きたいカード→引きたくないカード→引きたくないカード」と積みます。これによって仮に戻した山札までゲームが長引いた場合であっても、レベッカをプレイすることで引きたくないカードをスキップすることができます。

知っておくべき裁定・ルール

 最後にこのデッキを使用する上で、知っておくべき裁定・ルールを3つ挙げておきます。

 トラッシュ14枚の時の各種イベント

カードQ&Aより

  ドレスローザの各種イベントはトラッシュが14枚のときに使った場合でも15枚の条件を満たします。これは、ワンピースカードゲームのイベントはトラッシュに置いてからその能力を発動させるためで、使用したイベント自体が15枚目のトラッシュとなるわけです。このことは総合ルール8-4-2に記載されています。

トラッシュの並べ替え

総合ルール 3-5トラッシュより

 ワンピースカードゲームではトラッシュの並べ替えはルール上認められています。ゲームを円滑に行うために活用しましょう。
ルフィ効果の公開範囲

総合ルール 3-1領域より

 ルフィのトラッシュから7枚戻す効果は、戻すカードの内容は相手に知らせる必要がありますが、その順番を教える必要はありません。

おわりに

 各マッチの解説を書く前にフラグシップの当落がでたので、記事はこれで終了です。
 ワンピースカードゲーム初のコントロールデッキということもあり、各対面への解決策を考えるのは結構楽しいので、是非ご自身で考えてみてください。長くなりましたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました。


7/17 追記 


 投げ銭していただいた方へのおまけ記事
 内容は友人のフラグシップの練習に付き合った際の知見です
 おまけなので本文より読みやすさに気を遣わず書いています

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