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ハノイ旅行1_ノイバイ空港の熱気

3月中旬。
遅めの新婚旅行と題してベトナム・ハノイに行ってきた。

結婚式をあげてすぐに私が転職したこともあり、
職場に慣れて有休取りやすくなってから行けばいいさ~と
楽観視していたのも束の間、COVID19の到来により
我々の「新婚」期間は暗い影を落とした。
(いや、嘘です。それなりに楽しかった)

式から5年もの月日が経ち、環境も変わり
そろそろ気分転換したいと思っていた頃。
お互いまとまったお休みが取れそうだったので
円安でも十分に楽しめる国に行こうと
ベトナム・ハノイに目的地を定めた。

パクチー苦手、フォー以外の食べ物は存じ上げないけれど
コーヒーをとにかくよく飲む国だと聞いて決めた。

前倒しで仕事をこなすのに精いっぱいで
事前準備は何もできずに
あれよあれよと当日はやってきて、
福岡空港国際線のリニューアルに感動しながら搭乗。
一睡もできないまま、ノイバイ空港に到着。

降り立った瞬間の香りがその国や場所を表している、と
思っているので肺いっぱいに吸い込んだがなんだろう。
ぬるくて湿っぽい、土を含んだ雨の匂い。

ー 雨か~!
ー 折り畳み傘、持ってきててよかったわ~。

と、話しながらも
ずんずんと入国審査場に進むがなんだか首に汗が滲む。
薄い長そでの上にスウェット、と
かなり軽めの装いのはずだったが
これは市内まで持たないぞ。

預け荷物を無事に受け取り、用意していた半袖にチェンジ。
ついでにお水(Dasani、いろはす的な)も調達し、
パスポートもしっかりしまって街に繰り出す準備は完了。

開け、ごま!とでも言わんばかりに
期待を込めて空港の自動ドアをくぐるとなんだこれ。
暑い。とにかく暑い。
というか、人、人、人。とにかく多い。

タクシー乗り場の人口密度に押されつつ、
Grab(*1)でタクシーを呼ぶが待っている間もその活気に圧倒される。
(*1):東南アジアで普及しているUberのようなアプリ。タクシー、出前、配達が使えて便利。

「ウェルカーム!コリアン?ジャパニーズ?」
「市内だよね?Grabより安く乗せるよ!」
「さっきGrab呼んだよね?おいらが替わりに迎えに来たよ!乗って!」
といった類のお兄様方に元気を吸い取られそう。

無視もできず、ノーセンキュー!で押し切ること5分。
やっとのことで、指定の車が目の前に。
まだ旅は始まったばかりだというのに
背もたれに体を預け、思わず「お疲れ」のハイタッチ。

5泊7日の間にいろんなことが起きるけれど
この時に感じた期待と心配の混じった湿っぽさと
目が覚めるような熱気はずっと忘れないと思う。



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