やがて慢性期がやってくる

 Long COVIDへの対応をそろそろ本腰を入れて考える時期になっている。全身に影響が出る報告もある。罹患後には心臓や血管へのダメージの可能性がありそうだ。

 国も自治体も個人もだ。政府と厚労省には妙な反マスク勢力が入り込んでいるから、あまりあてにならないと思っておいた方がいい。自治体は自治体毎に事情が様々なので、一律には言えないが、反ワクチンを強行に進めてきた琵琶湖(似た名称の間違いが判明したので大阪湾に変えさせてもらいます)の近くの市とか反マスクが深く入り込んだ東京隣の県など、明らかに間違った政策を進めてきた自治体はこれから特に油断のできない時期に入ってくる。

 戦争の長期化、震災後の避難など他にも扱うべき多くの問題があるが、今、一番にこれを警告しておく必要がある気がしている。

 マスメディアの多くも、今の時点で警告も注意も出さないようなので、自分の身は自分で守る事が基本になる。喉と鼻を守るのが基本的対策だ。また、どうも感染症がギリギリ抑えられたり、感染グレー状態から一気に悪化が進む時間帯というのが経験的にあるようだ。就寝中だ。就寝中に喉の奥が渇くのが良くない。危険を察知したら喉、鼻の奥のウイルスを洗い流して、マスクをして寝るのが意外に対策になる。

 なぜか一般には新型コロナの流行が終わったと思われたがちだが、全く収束などしていない。終わりつつあるのは急性期とその対応だろう。終わりつつあるとはいっても、すぐにこれを否定せざる得ない第10波JN.1が来ているのだが。新たな変異が続く限り、急性の括りは無くならないだろう。

 現在、Long COVIDの可能性を持つ潜在的感染者数は、増えこそすれ、流行後に大きく人口が減る以外には減る事はなく、どう楽観的に考えても、コロナ前には後戻りできない感染者数と状況になっている筈だ。

 まず治療薬の開発が急がれる。もう日本とか一国だけの問題ではない。これができない限りLong COVIDはどこまでも続く。できなければ人類種の敗北は確定だ。そうなれば全人類がコロナ禍なんて存在しないと言い出す。全員が罹患患者ならないも同然だ。打つ手が無ければ、人類はCOVIDによって破壊された免疫フリーパス状態の人体に感染するウイルス、細菌達の苗床になる運命だ。反コロナ対策を推し進めようとする陰謀論者達の望む通りに、家畜のようにされる事になるだろう。彼等の価値観は既に家畜のそれになっていると考えれば、その主体不明の言動の辻褄が合ってしまう。

 花粉症持ちは知っていた。花粉症によって仕事や学業の作業効率が酷く低下する状態と同じ可能性が、Long COVIDよって今後の全人類全体に降りかかってくるという事をだ。感染後に一見回復しても人生の三割ぐらいを持って行かれる可能性があるという事をだ。アスリートのように僅差でしのぎを削る世界にいる人には致命的なダメージになりうる。これだけ広がってしまうと、罹らないようにする感染対策をしてもざる状態だが、その後の対策と対応を知っているだけで結果が違ってくる。今こそマスクが必要になる。これは任意ですらない。やりたくなければ無視していればいい事だ。誰が奴隷になろうが、お前達の口出しする事じゃないだろう。必要と感じたならマスクを使うのは有効だと言っているだけだ。

少々追加したくなったので書いておこうと思う。Long COVIDをコロナ後遺症と訳しているところは翻訳的に正確ではない。そこにつけ込んで、ワクチン後遺症にすり替える人達がいるが、ワクチン副反応ならまだ意図される語彙はわかるが、〜後遺症になるには、一旦回復してから症状が出て(続き)何年も続くという事実が必要だ。それも集団的に、同じ原因に由来する症例だという事が確定している必要がある。そもそもが後遺症として成立していないので全く話にならない。新型コロナ対応のワクチンが対象なら、世界規模で最低でも7、8年以上の時間は必要になるだろう。ワクチンを打ってから3、4年の現在では、まだ満期に達していないので結果がわかるはずがない。端的にいえば間違っている。LongCOVIDを日本語変換してコロナ後遺症にしてからコロナ由来の後遺症をワクチン由来の後遺症にすげ替えてもLongVaccin=ワクチン後遺症は成立しない。

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