全てを背負い、直向きに前へ ~HIGH FIVE雑多な感想~
それが解禁されたのは『侍たちの栄光~野球日本代表 金メダルへの8か月~』のテーマ曲として、でした。
スポーツが得意な訳でもなければ、今まで大きな夢を持ったこともない私が、番組で初めてこの曲を聴いた時は、
「おっ。優さんがまた沢山の人のための応援歌を作ったなぁ。かっこいいな」
これくらいの感想でしかなかったです。
それが、ある日を境に、それは個人的に大切な曲に変わりました。
日本武道館で、優さんが弾き語り2daysを終えたその日です。
2daysの最後の最後、優さんがステージを去った後、このMVが武道館で流れました。
「ここまでかもな」
そう自分を何度投げ出しそうになったろう?
「ここからどうすりゃいい?」
そう一寸先に恐れ慄いたろう?
2年前、ライブツアーが中止になり、ぽっかりと穴が空いたような時間が流れた3月。優さんは曲も書けなかったと言っていたことを思い出しました。
そんな風には見せまいとしていたとしても、優さんの心はどれだけズタズタにされたんだろう。
結果的に、歌うことがよくないこととされたあの頃。
どれだけ悲しかったんだろう。
『歌うな』って、音のない罵声を何度も浴びせられたのかな。
それでも、この歌詞を口ずさみながら、河原の一本道を踏みしめる優さんの目は、まっすぐ前を向いていました。
「これが何かの区切りとかじゃないですからね。
こっからなんで。
止まる訳にはいかないので」
2日間、44曲を唄い終えた優さんの言葉です。
その言葉と、MVの中の優さんの眼差しが重なって。
あまりにも強くて、あまりにも真っ直ぐで。
涙が止まらなくなりました。
これからも絶対にこのひとの歌を聴こう。
また一層強く思いました。
閑話休題。
ここからは隙自語になりますので、ご興味ない方はブラウザバックを笑
個人的に大好きな歌詞はサビの頭です。
とても小さな たわいないような
手応えが光に変わっていく
巡り巡って明日を照らす
「まだやれるよ」って微笑んでいる
毎日追われるばかりで楽しいと思えなくて、将来の目標も見失いそうになっている今の仕事。その中で、ほんの少しだけいい仕事ができたな、と思えた瞬間が最近ありました。
大したことではありませんでしたが、将来やってみたいと思っている職種に、確実に役立つ何かを得られた手応えがしたのです。
ああ、そっか。これが光に変わるってことか。
大きな夢を叶えるための希望は、案外近くに転がっていて、それを得るには一つひとつに真摯に向き合っていくしかない。
トップアスリートの方々には遠く及ばない自分にとっても、この曲は応援歌になってくれるんだと気づきました。
私も疲れたばっかり言ってないで、優さんみたいに直向きに歩いてみないとな。
悔しさも、涙も、自分の傷も、
夢も、希望も、なにもかも、
投げ出さず全部背負って、
死ぬまで歌うと言い切って歩いていくひと。
世界一尊敬するその背中を追いかけて。
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