レビュー HHKB キーマップツールによる拡張キーの割り当て、純正パームレスト、Filco漆塗天然木パームレスト(HHKBを2ヶ月使用して)

概要


この2ヶ月のうち、最初の1ヶ月は、新たな道具となったHHKBと戯れる日比であった。まだまだ組み合わせのキー操作に慣れ切れていなかったからである。

特に、カーソル操作にずっと違和感と言うよりも緊張感が残り、どのようにキーマップを変更すれば、さらに使えるようになるかを摸索する日比だったとも言える。

しかし、そういう風にいろいろと考えながら毎日バッグに入れて職場でも自宅でもタイピングするのが楽しく、ちょっとした中毒なのかと思えるほどである。

※ちなみに日頃、マウスはまったく使用せずキーボードだけですべてこなしている人間の戯言である。

※メインはWindowsで、文章書き、プログラミングといった具合。


カーソルキーや特殊キー(拡張キー)に関するキーマップツールによるキー割り当ての変更のあれこれ、そして、今回HHKB純正パームレストFilco漆塗パームレスト

を2つ新たに購入したので、そのレビューも書きたい。


Amazonでみる Filco漆塗パームレスト(次期によって購入できる漆塗りタイプが異なるかもしれない)「FWPR/S-NGR」

Amazonでみる HHKBにぴったりなFilco天然木パームレスト「FGWR/S」

Amazonでみる HHKB純正パームレスト(木のぬくもりが心地よい)「WP-HHK2WN」


キーマップツールによる拡張キーの割り当て


先日の記事に置いては、最下段のキー配置を左から、

「左ALT」「左WIN」「SPC」「左WIN」「右CTL」

と書いた。しかし、試行錯誤の末、

「左ALT」「FN」「SPC」「左WIN」「右CTL」

に割り当てし直した。左WINからFNに変更している。

この理由は、カーソル関連の操作を左手と右手で分担できるようにするためである。

デフォルトのキーマップでは、右FNと「[;'/」で上下左右を操作するようになっているが、1日中カーソルキーを操作している場合、右手の小指は常にFNをおさえているようなこととなり、
手の疲労に繋がると考えた。実際、小指に疲労感を感じていた。


よって、状況に応じて、右手だけ操作、右手と左手の分担操作を振り分けることで、疲労を軽減させようと考えた。現状は、まだこの設定に慣れきっているわけでなく、これがいいと断言もできないが、落ちついてはいる。


さらに、このうち右端の 右CTL は、 FN+右CTL を押すと、「左ALT」として働くように割り当てした。

なぜか、自宅と職場のPCでは、上記 FN+右CTLの挙動が変わるため、キーマップツールにおいて、一貫して左ALTとして働くよう、割り当てたわけである。

※左ALTはWindowsではコンテキストメニューを表示するために必須である。


FN+スペースの右のキーはアプリケーションキーとして動作するよう、キーマップツールで割り当てしている。


さらに、HHKBのディップスイッチ SW3 を ON することにより、エンターの上がバックスペースとして働くよう変更しているが、「FN+BACK」が同じバックスペースとして働いており冗長であると考えた。そこで「FN+BACK」をデリートとして働くようにも変更している。


左手で矢印キーを操作したかった


右手の疲労を軽減するために、最初に左手側にも矢印キーを操作できないものかと考えた。すなわち、左FN+「W」「Z」「A」「S」に上下左右を割り当てるといったことである。

結論を書くとこれはできない。また、一つ右にずらしてFN+「E」「X」「S」「D」もできない。

FN+Dは、私の場合デリートに割り当てている。(これがなかなか重宝している)

また、マニュアルの説明にあるとおり、これらのキーの一部は特殊な操作用に予約済みである。


Q / Ctrl(左側) / Z / X / Shift(右側)

 ・Fn + Q →ペアリングモード切り替え
 ・Fn + Ctrl + 数字 →接続デバイスの切り替え
 ・Fn + Z + Delete →ペアリング情報全削除
 ・Fn + X →ペアリングモード解除


従って、左手だけではカーソルはほぼ無理という結論に至った。


パームレストの使い勝手


パームレストを新たに新調した。

購入したのはHHKB純正のパームレストウッド(ウォールナット色)と、Filcoの「漆塗りパームレスト 摺漆塗りL」の2種。

どちらも在庫を余り抱えていないらしく、HHKB純正パームレストは約1ヶ月待ち、Filcoパームレストは購入後に在庫切れとなっていた。


最初にHHKB純正パームレストを購入して1週間ほど使っていたが、どうもしっくりこないときがあると重い、ネットで評判のFilco木製パームレストを後から追加購入した。


なお、パームレストは、RealForceのころはFilcoのレザーパームレストを使っていた。全く文句のないパームレストだが、フルサイズキーボード用であることで、HHKBのコンパクトサイズに合うものを新たに迎え入れることにした。


ちなみに、いわゆる高級キーボードの位置づけとなっているキーボードのほとんどは打鍵位置が高い。そのため、絶対にパームレストは必要である。


Amazonでみる Filco漆塗パームレスト(次期によって購入できる漆塗りタイプが異なるかもしれない)「FWPR/S-NGR」

Amazonでみる HHKB純正パームレスト(木のぬくもりが心地よい)「WP-HHK2WN」


HHKB純正 パームレストウッド(ウォールナット色) レビュー


最初に、購入するのならやっぱり純正と考え「HHKB純正 パームレストウッド(ウォールナット色)」を手に入れた。


手触りはさらっとしていて、触れているだけで気持ちがいい。木のぬくもりを感じる。パームレスト中央のロゴマークは指でなぞると満足感がある。

木の香りがするので、タイピングに疲れたときはパームレストを鼻に近づけて香りを堪能している。


Amazonでみる


さすが純正、HHKBとのサイズはぴったり。そしてパームレスト本体は薄く設計されているため、いつもHHKBとセットで持ち歩くなら、この純正は最高の友になると思われる。


ぬめり止め(ゴム足)は、低いタイプと高いタイプの2種類が付属。パームレスト本体に貼り付けて使用するわけだが、貼り付ける前に十分に試してから決めた方がいいと思う。なお、貼り付けないと机の上を滑ってしまう。

私は、最初に高い方のぬめり止めを装着した。これは、リモートワークが増えつつある今日この頃、自宅の机では高い方でちょうど良かったからである。打鍵位置は、高いほど打鍵時の指への負担が軽減され疲れにくいとも考えているからである。

ところが、職場に持っていってしばらく入力していると手首に疲労感を感じるようになった。これは、どういうことか?と何日かはパームレストの高さをどうすべきか考えながら使い続けた。

そして、机の高さ、椅子の座面の高さが自宅と職場では異なっているからであることに気がついた。机と椅子の微妙なバランス関係で、打鍵感が変わるものなのかと再認識させられた。HHKBを購入するきっかけがリモートワークであったため、どこでも快適な打鍵感を実現したかった。

そこで、装着したぬめり止めを低い方に付け替えたのである。すると、自宅でも職場でも手首の疲労感を感じなくなり、指の疲労感もなくなった。


私的には、HHKB純正パームレストの欠点は傾斜がないことだと思っている。上述の手首の疲労感も実はこのせいだったのかもしれないと思うほどに。
後述のFilcoパームレストはHHKB純正のパームレストよりも高さがあり、手首への負担がかかるように思うかもしれないが、Filcoパームレストは傾斜があることで手首の疲労感がかなり軽減されているように思える。詳細は後述する。


Filco 漆塗りパームレスト 摺漆塗り レビュー


なんだか欲が出てしまい、後からFilcoの漆塗パームレストも購入した。

Filcoからは、天然木を使用したPCキーボード用のパームレストもあるが、私の場合、既にHHKB純正パームレストを持っていたこと、長く愛用するなら妥協はしない方がよいだろうと考え、パームレストに5千円以上とは思いつつ思い切って漆塗の方を購入した。


ここで購入先に関する注意点。


Filcoのパームレストを購入するなら、ダイヤテック直販サイト「ダイヤテックオンライン」で購入した方がいい。なぜならば、ぬめり止めが2種類付属するからである。


以下メーカーページからの引用

--------------------
■ ダイヤテックオンライン限定特典
東プレRealforceシリーズに最適な高さの2mmタイプの滑り止めクッション[PORON]を1セットプレゼント致します。
FILCO Majestouchシリーズには付属の4mmタイプ、東プレRealforceシリーズにはこちらの2mmタイプが最適ですのでご使用環境に合わせてお使い下さい。
※東プレRealforceシリーズ専用のリストレストではございません。
2mmタイプのPORONを貼り付ける事で最適な高さになりますが、 リストレストとキーボードの横幅は異なりますので予めご了承下さい。
※一度貼り付け使用したPORONは貼り直す事ができません。予めご了承下さい。
--------------------


パームレストの高さにこだわりのある私は、ダイヤテックオンラインから購入した。


パームレスト本体は、漆塗のさらっとした手触りで、手首に汗をかいてもべたつかない。木のぬくもりというよりは、堅い感触がきちんと手首から腕全体をサポートしている感覚があり、ひ安定感が高い。


既にHHKB純正パームレストを持っていながら、手首の感覚に違和感が残り、傾斜のある Filco パームレストを購入するかを迷っていた。決め手は、パームレストの傾斜があるからであった。


木製パームレストであるため、じつはあまり手首の遊びがない。遊びがないということは、固定されやすいということにもなるが、そのときにこのFilcoパームレストは傾斜がつけられており余裕ができている。


高いぬめり止めを装着した。傾斜が打鍵感の負担の軽減に寄与していることは間違いなく、指だけを動かしており手首の安定感に繋がることによってより快適な環境を実現できているように思う。

Amazonでみる



ぬめり止めの形が微妙に安定感を損なう


これは貼り付けてから気がついたのだが、HHKB純正パームレストに付属するぬめり止めは円形であるのに対して、Filcoは両端をしっかりと覆うように縦に長い。つまり、Filcoのぬめり止めはより面積を広面状に張り付くことで安定感を高めるよう設計されている。

職場のデスクは、私が入社する前から長年使われてきたデスクで表面が若干ゆがんでいるようである。なので、わずかなゆがみであっても、Filcoのようなパームレストのぬめり止めだと、若干がたつくことがあり、少し向きなど置き方に工夫が必要が生じる場合がある。ぬめり止めは円形の方がどの場所でも収まりがよい。


パームレストのまとめ


どちらのパームレストも、ひじょうによいもので、見た目の一体感であれば純正だろうと思う。が、使い勝手だけ考えるならばFilcoかもしれない。パームレストの傾斜が、ここまで手首の疲労度合いに影響があるとは思ってもいなかった。これは、使ってみないとわからないことであった。


現在は、職場のより長時間作業ではFilco、自宅ではHHKB純正を使い分けている。


なお、私の好みがどちらかというとパームレストは高め、指だけで打鍵する傾向であるということは承知しておいて欲しい。



HHKB
https://www.pfu.fujitsu.com/direct/hhkb/hhkb-option/detail_palmrest_wal-4.html

「パームレストウッド(ウォールナット色)」WP-HHK2WN

https://www.diatec.co.jp/shop/det.php?prod_c=3094

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?