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習い事を増やしてチック症状が出た長男

習い事を増やした長男。
本人無自覚のままストレスがかかり、軽めではありますがチック症状が出てしまいしました。
親として何ができるのか、
どこまで寄り添うべきで、どこからは突き放さなければいけないのか…
そんなことを考えた数週間を子どもの成長記録として書き残しておきます。

習い事を増やした長男


小2長男は年長のころからBMXのフラットランドという習い事をしています。

昨年末、突然「サッカーをやってみたい」と言い出しました。
自分から何かをやりたい!と主張するタイプじゃないので、
珍しいことでした。

理由は…、クラスの仲のいい友達に誘われたから。
習い事を始める理由ナンバーワンのあるあるです。

誘われたサッカークラブは、いわゆるスポーツ少年団で、
土日+平日1日の週3回の練習。
保護者のボランティアで成り立っていて、
当番など親の負担は大きいと聞いていたし、
BMXもあるし、長男自身もそうですが、
週末ワンオペ育児で5歳の次男もいる状況で私自身ができるのか!?

BMXはやめないという長男。
カレンダーを見せながら友達と自由に遊ぶ時間が減ること、
どっちも中途半端になるんじゃないか…

いろんな話をしましたが、まだ2年生。
いくら口で説明したところで、本人がやってみないとわからない。

何より「やりたい」という気持ちを尊重したい
そう思いはじめたサッカー。

試合でコーチからのキツめの指示

人数が少ないチームで、ちょうど入った時期に試合が重なり、
試合にも出させてもらえる機会がたくさんありました。

でも、練習もまだそんなにしていない、
ポジションもよくわかってない、
ルールもあやしい…
そんな状態で試合に出ていた長男。

長男の幼稚園の頃の毎日の目標は「先生に怒られないこと」
怒られることに恐怖感を持っていて、
少しHSP気質のある長男は周囲の空気をくらってしまうタイプです。

そんな長男に試合中、コーチからけっこうキツめの指示が飛んでいました。

コーチからの言葉を消化しきれるのか、
見ていてハラハラしました。

それでも、言われた指示を長男なりに受け止め、
プレーに生かしている様子をみて、
「いいぞ、いいぞ!がんばれ!ふんばれ!!」
と心の中で強くつぶやいていました。

その日の試合終了後、
コーチからのお話タイムの時に
「2試合目は良い動きをしていた」と褒められる場面がありました。

その瞬間、涙があふれ止まらない長男。

コーチからの褒めの言葉で
張りつめていた何かの糸がプツっと切れ、
一気にあふれ出した感じでした。

BMXとは違ってサッカーはチームプレー。
自分のミスがチームに及ぼす影響、
コーチからの言葉、チームの雰囲気、
勝敗の結果や、思うように動けないことへのジレンマ…

たくさんの思いがあふれにあふれての涙だったと思います。

チック症状がでた夜

涙を流した日、帰宅してテレビを見ていると、
「フッ…、フッ…、フッ…」と長男。
「どうした?」と私が聞いても、

本人は声に出ている自覚がなく、無意識で声が出ていました。
これは音声チックだと思いました。
本人が思っている以上に精神的にストレスがかかっていたというサイン。

サッカーをはじめるときに、BMXも続けたいと言った長男。

やるなら、両方できるところまで頑張れ。
やりたいと言ったことに責任は持ちなさい。と伝えていました。

週末ワンオペの我が家では私の負担がかなり大きく、
5歳次男も長男のサッカーに付き合わせないといけないという状況を
長男なりに受け止めていたところもあると思います。

毎週土曜日は午前中にBMXに行き、
その足でサッカーに行くという生活を1か月ほど過ごし、
試合後の涙からの、チック症状でした。

親としてできること

これからの人生で、こういう壁には何度もぶち当たります。

時には、逃げることも大切。
でも、続けて乗り越えることも大切。

どっちが今の長男に必要なのか悩み、
長男とたくさん話し、見守ること約2週間。

本人は、サッカーをやめたいわけではないらしく、
コーチが怖いとも言わず、
本人自身が自分の気持ちを言語化できない状態。

やめる・やめないの二択ではなく、
両方が中途半端になりえることを理解したうえで、
BMXの日はサッカーの練習を休もうかと提案すると、
「そうする」と、少し気持ちが楽になったような顔で答えました。

長男の様子を見守っている期間中に、
長男が夜に発熱した日がありました。
次の日は念のため学校をお休み。
その翌日、熱もなくすっかり元気でしたが
学校に行くのを渋りました。

学校に行くのを渋ったのは入学以来初めてのこと。
チックが出ているという状況だったので
「明日は熱がなかったら必ず学校にいくよ」と約束をして、
2日連続学校を休みました。

3日目の朝も休みたそうな雰囲気を出していましたが、
「熱がなければ今日は行くと約束したよ」と言い、
学校に行かせたら、いつもと変わらない元気な顔で帰宅。

今回のように、子どもが自覚ないままストレスを抱えたときに、
親としてできることはなんなのか。

正解はないし、
時間が経つことでしかわからないこともあると思いました。

できるのは、
「父ちゃんと母ちゃんは何があっても長男の味方である」と伝えること。
「あなたがどんな決断をしても尊重する」ということ、
とにかく、話を聞き見守ること。

それでも、若干小学2年生。

自分の気持ちを消化しきれず、
言語化もできず、
どうしたらいいのか分からないわが子に、

休みたいだけ学校を休ませる
チック症状が出たからサッカーをやめさせる

そうしてもよかったのかもしれないけれど、
私はしませんでした。

親として、
ここは踏ん張ろう!今日はもう学校に行くよ!
と切り替えてあげることも必要だと思いました。

どこまで、寄り添うのか。
どのタイミングで突き放すのか。
(突き放すという言葉は少し乱暴に聞こえますが、よい言葉が思い浮かばず…)

子供が壁にぶつかるたびに、
親としても壁にぶち当たりながら、
一緒に成長していきたいです。

長男の初ゴール

そんな長男が昨日、
練習試合で初ゴールを決めました。

試合に行く前に「しっかりマークにつく」という目標をたてた長男。
自分の立ち位置を確認しながら、
ボールに食らいついていった姿に、
心の中で100万回の拍手を送りました。

長男の姿に、
こうやって、私も成長してきたんだよな~…と
思い出すことがよくあります。

育児は子供を通して、
もう一度人生を歩めることが本当に素晴らしい醍醐味です。

子どもには笑顔あふれる人生を送って欲しい。
笑顔にたどり着くためには、
たくさん涙も流すだろうし、
ぶつかる壁もたくさんある。

見守るだけしかできず、
もどかしさを感じながらも、
それがどれだけ尊いことかを胸に刻み、
これからも、育児(育自)を楽しみたいです。

▼悩んでいるときにささったVoicy


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