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みしも体型制御奮闘記 part.2 【強度ネガティブと解像度設定による顔&画質影響】

はじめに

皆様、こんにちは!駆け出しAI美女生成アーティストMiSiMO(みしも)です。

体型制御(超乳時ポロリ防止)Part.1から気がつけば2週間も日が空いてしまいました。Part.2です。
Part.2の内容は、体型制御チャレンジ時におきた、顔崩れ画質乱れに関する私の失敗談とそこで得た教訓をお話したいと思います。

実にしょうもない話なので、もう執筆せずにお蔵入りにとも考えたのですが、昨日「ネガティブプロンプト見直すといいことあるよ」という話が諸先生方から語られたので、出すならこのタイミングしかないなと思って書こうと思いました。

「ですよねですよね!私もネガティブ大事!そう思っていました!」とすかさず手を挙げるわけです。
まさに虎の威をかる狐。巨人の方に乗る。そして飛び出す顔ボール。

今回の教訓

今回学んだ教訓は以下でした。

  • 強度のネガティブプロンプト使用は画質や顔に影響を生む。

    • ネガティブは強過ぎても副作用ないなんて思ってはいけない

    • 強すぎる(2越えが特に注意だと思われる)のはだめ。画質に影響することがある。

  • プロンプトの編集は冷静にやろう。

    • プロンプトに差分を出すなら一個ずつ。

    • プロンプトの強調文法は統一しよう。(keyword:1.5)か((keyword))か。こちなみに前者推奨。

  • プロンプト修正に囚われ過ぎるな。

    • やるだけやったら、他の設定も見直そう。

    • 顔崩れを回避なら解像度アップの方が手っ取り早い。

課題の前提条件

今回は「自由自在な体型制御能力を身につけたい」ということを大目標に取り組んでおりました。
そのため、強烈な体型指定である(gigantic breast:1.6), (narrow waist: 1.5)は今回の実験ではキープしています。それらを解除すればこれから述べる画質問題や顔崩れ問題がそもそも起きる頻度は激減します。
どんだけ超乳にこだわるねん!という声が聞こえてきそうですが笑、大切なことは、超乳に限らず、みなさまも何か掲げた作品テーマにおいて、絶対ここだけは守らないといけないものがありながら、それにプロンプトの工夫で対抗しようとしたらこうなってしまった。
そんなストーリーとして聞いてもらえたらなと思います。

検証1:強度ネガティブの画質と顔への影響

みしもの過ち

みしもはこの時gigantic breast:1.6を指定でとにかく頻繁するポロリ地獄から抜け出したい気持ちでいっぱいでした。
ネガティブ、ネガティブにnippleだ, nipple…と何かに取り憑かれたようにネガティブプロンプトのnipplesを強化し、nipples → (nipples) → (((nipples)))と変化させたみしも。

それでも止まらぬポロリ&グロ。ちくしょー!!まだポロリが出る!!
もうこうだ!!(((nipples:2)))!!どうせネガティブだ!どんだけ強めに言ってもいいだろう!!
はい。これが間違いでした。

確認実験

下をご覧ください。同一seed同一プロンプトでネガティブのnipplesの強度だけを変更しています。
(nipples:2)まではまぁ普通なんですが、三重かっこの(((nipples:2)))は論外で色味がギラギラでめちゃくちゃですね。((nipples:2))でも色味とお顔がややおかしいですね。

ネガティブnipples強度変化

もうひとつ。
顔への影響確認のため、お顔だけドアップにしてみた実験が以下。(ここだけ実験のため体型指定は除いています)

顔のアップでのネガティブnipples強度変化

上の段はまだマシですが、下の段は、うう、、お顔が。。悲しい。。nipple、お前、なんの恨みがあるんや、、この子達は関係ないやろ。。

と、いうふうに、なんとなく作って再利用しているネガティブプロンプトがこんな風に皆様の手元でも悪さをしていないか、今一度ご確認いただくといいかもしれないです。
ちなみに。文法の振り返りをしますと、
(key)は1.1倍を意味します。(key: value)はvalue倍を意味します。すなわち(key) = (key:1.1)です。では(((key:2)))は? (key:2) x 1.1 x 1.1 = (key:2.42)ですね!
ドヤつくことでは全くなくて。はい、多重括弧記法は実に分かりにくいんですよね。私もこれまでコピペの連続とかもあり、混在させてきたりもしてしまってましたが、これはどちらかに統一すべきと痛感しました。

言い訳と教訓

実はこのnipples現象、私も発見がすごく遅れました。
理由は、nipplesを避ける気持ちで躍起になりながら、思いつきでいろんなことを一緒にやっていたためです。(((nipples)))となっていたものを(((nipples:2)))にするというのと同じタイミングでポジティブにwetというキーワードを追加しちゃったんですよね。
その時他のプロンプトも一気にいじったと思います。結果出たのがこれです。

アホです。どう見てもnipples問題で画質おかしくなってます。
が、この人、可愛い子が戻ってきた!!と、浮かれています。沼から抜け出した!!とか言っています。「おかえり」じゃないよ。お前まだズブズブの沼の中だよwww
なんか色味変わった気がするな?というのはよぎったんですが、プールだし、wetも指定したし、こんなもんかなぁと、気がつくのが遅れてしまったわけです。

プロンプトは狙いをもって一個ずつ(もしくはXYZ plotで丁寧にというのもいいですね)検証してくことが大切ですね。
ちなみに可愛い子が帰ってきたのは単純にプロンプトを減らしたことで構図が変わったからですね(これについては次節参照)。
そのあとしばらくしてnipples問題に気がついた私のツイートが以下。

「落ち着きなさい」彼女たちにそう言われたようでした。

検証2:解像度と顔崩れの関連

みしもの過ち

今回、体型を強く指定すると顔が崩れる気がするな、、と気づいてから、プロンプトが悪いのかなと、それはもう何回も何回もプロンプト編集をやりました。
やっている最中はすぐそこに答えがあるんじゃないかと夢中で気が付かないですが、プロンプトの足し算、引き算、重み、順番、、組み合わせで考えると、気が遠くなりますよね。引くまで分からないと思わせるガチャの怖さでもあります。

以下の例をみてみます。
ポジティブプロンプトの「場所の指定が悪いのかも」?giganticというワードが「巨人の」を連想させて悪いのかも?組み合わせが悪いのかも?夢中になっているとそんなことを次々と思いつくわけです。
やってみましょう。

プロンプトの調整による顔チェック

はい。不毛でした。おっぱいが出たり消えたりするだけで、顔の質の劇的な改善は見られないですね。どっこいどっこい。どの設定でも安定せず、どうも虚ろなお顔。
これは一例ですがこんなような、やっては効果なしのプロンプト調整を無限に繰り返していたわけです。

確認実験

結局、ポジティブネガティブプロンプトをいくら整理してもどうも顔が安定しない。可愛くない。もう限界なのでは?
と、思ったところで気がつきます。プロンプトに固執しすぎなのでは?どこか別のところにボトルネックがあるのでは?と。
結局疑ったのは、解像度、もっというと「顔あたりの解像度」でした。
体や体型の指定が増えると、当たり前ですが、引きの絵が増えます。そして写真中の顔面積が狭ければ狭いほど、お顔が残念になっているなと冷静になると気がついたわけです。
というわけで解像度を上げてみます。先ほどの画像が768x768でしたが、次の画像は500x500をHires.fix - Latent (bicubic antialiased)で1000x1000にアップスケールしています。

解像度を上げて同じ実験をする

どうでしょうか。ちょっと顔が切れてしまっているショットが多く残念ですが、先ほどの768x768と比較してどうでしょうか顔の安定性が上がったのがわかるでしょうか。
拡大します。

768x768と1000x1000での顔比較

顔全体(口や目などが)が虚ろでのっぺりとした感じがなくなり、への字気味の口も、顔全体もキリッとしたお顔になったのがわかるかなと思います。
どうやら引きの絵でのお顔の崩壊対策にはプロンプトをいじいじしているよりも、単純に解像度アップが手っ取り早い、ということになりそうです。

言い訳と教訓

今回の体型制御のトライ全体を通じて、「プロンプトをエレガントに使いこなすんだ」「すごい発見をして素晴らしいnoteを書くんだ」そんなプロンプトアーティスト的なものになりたいという気持ち(理想像/憧れ)がちょっと強すぎてしまったのかもしれません。
もちろんプロンプトは大切です。ちゃんと洗練されれば一発で問題が治ることもあります。
ですがプロンプトの限界も知るべきですし、課題に対する解決はやはり適材適所で選択、冷静に分析するべきと感じました。
例えば、よくある話だと、ポーズを指定するならt2iじゃなくてi2iやコントロールネットなら一発だよね、ということもあるわけです。
つくづく、引き出しは広く持ちたいし、視野も広く持ちたいなと感じました。解像度がないと顔は崩れやすい。こんなのはもしかしたら知る人からすれば常識かもしれませんしね。

おわりに

体型制御チャレンジにまつわる私の情けない体験談は以上になります。今回の体験共有が同じような沼にハマっている方がいたら、何かしらのヒントになったら幸いです。
Part.1/2と二つに分けてのお送りでしたが、自分の中でやっと決着できた気がします。
当初は、体型制御?よし、やってやろう(きっと簡単にできるはず)、みたいな思いつきでスタートしましたが、まぁ本当に深かった。正直ナメていました。反省ですね。。これからの人生giganticという単語を見るたびに今回のことを思い出す気がします笑。

という感じで、体型制御奮闘記完です。
またみなさま、ぜひお気軽にフィードバックやコメントください。
それでは引き続き、よきAI生成ライフを〜!

P.S.

ここのトライの副産物でMiSiMO Super New Girlsという売れっ子シリーズが誕生したことは一つの救いです笑


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