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抱き締める理由がない

ツクツクボウシが鳴いている

1年と少し
一人で暮らしてみて思ったことだけど
生活とは掃除だ
生活とは掃除で 洗濯で 食事だ
すごく当たり前のようにこれだけだ
何かを得るために、補うために、取り返すためにおこなうものではなく
ただ身の回りを綺麗にし、命の上でものを食べること

わたしは掃除が特に苦手で
それもあって物を少なくしていたわけだけど
とにかく破綻しているということになる
生活が
破綻している
そして休みの日は1食で済ませ
連日の雨で洗濯物がたまる


何年か前にこのノートのなかで
洗って開いて干してまでしてある牛乳パックを捨てることだけが面倒で下駄箱いっぱいになるまで放置してしまった元恋人にときめいたことを書いた気がするけど
自分のこととなると洗ってラベル剥がしてつぶしてまでしてあるペットボトルを捨てることだけが面倒で山にしてしまっていることはちっとも可愛くねえ
これは怠惰
人間らしさでも愛しい欠点でもない

頭が整理できない人間はものも整理できない
引き出しがたくさんあろうが関係なく
大切に保管してある少しのものと
雑多につっこまれたその他があるだけ

だただまあ綺麗な部屋は気持ちがいいし作った簡単な料理はうまい
不器用らしくそれなりに生活をして暮らしていく
ひとりはやっぱりこころが楽だと思う

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