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大けがをして、お休み頂いています

 長い間文庫を休館させて頂き、ご心配をおかけしております。

 実は10月に入ってすぐ、転倒して左膝蓋骨を骨折。1週間ほどシーネ固定をして保存的に治療していたのだが、バリバリに割れてしまった骨たちがずれてきてしまい、ワイヤーで固定する手術をするため先月初旬から入院をしていた。術後のリハビリを含めて1カ月近く入院、先週末にようやく退院することができたのだが・・・まだまだ膝が曲がらず、思うように歩くことができない状態で、リハビリ通院を続けている。

 転んだ時のことは(転んだショックで!)あまり覚えていないのだが、まさかこんなに酷いことになるとは思わなかった。時間が経つにつれてパンパンに腫れあがってきたのをみて、「うわぁ骨いわせてるかも・・・」と危惧し、外出先の方々に超迷惑をかけてタクシーで受診。看護師さんたちが「見事!」って仰るくらいにバリバリにお皿が割れており、その場でシーネ固定をしてもらった。痛みは固定していればそれほどなかったのだが、その日そのクリニックでは負傷者が多く松葉づえも出払っており、家族に迎えに来てもらってなんとか帰宅。家の中ではお尻ですって移動していたが、その状態に嫌気がさしてキャスター付きの椅子を購入した。健康なほうの足で蹴りながら移動するつもりだったが、全く前進できなかったときの絶望感よ。しかし周囲につかまりながらバックで進めることを発見して、なんとか椅子を乗りこなして日常生活をやりくりしていた。シュールな光景だったと思う。

 ところが1週間後の受診でレントゲンをとると、割れた骨たちが完全にずれてきていることが分かった。先生がとても哀れみの眼差しで、「残念ながら手術が必要です。今から紹介状書くので受診してください」と告げる。「ずっと安静にしてたのになんで!!」と口には出さなかったけれども、きっと非常に恨めしそうに先生を見つめたと思う。そうして大きな病院で「3日後に手術やね。このまま入院。」とあっさり告げられ、着の身着のまま入院となった。

 入院中は感染症予防のため家族の面会もできず、家族(限定1名)に会えたのは入院時・手術当日・退院時のみ。その寂しいことといったら・・・手術当日オットーの顔を見ただけで泣いちゃうくらい、寂しかった。手術は1時間くらいで終わるものなのに、怖がりゆえの不安とそんな感情の昂ぶりで、泣きながら入室。手術室の看護師さんたちと麻酔科の先生にあたたかく励まされて、その優しさにも涙・・・みたいな、大騒ぎっぷりだった。ごめんなさい、そしてありがとうございました、スタッフのみなさん・・・

 麻酔から覚めて数時間は、本当に地獄だった。痛くて、ほとんどパニックだったと思う。術後3週間後に傷の全容を知ることになったのだが、およそ15センチくらい膝を縦にぱっかんと切りひらいているので、そりゃ痛いに決まってる。「身の置き所がない!」って騒いだが、痛すぎて何が起こってるのか分からない。2回目にお願いした痛み止めが強力で、眠りながら「無」が訪れてくれて何とかしのげたけど、ほんとにそのお薬でずっと眠っていたかった。また来年にはワイヤーを抜く手術をしないといけないのだが、今度はぜひすぐ「無」になりたい・・・

 でも痛かったのは術後のその数時間くらいで、その後は割とすぐに痛みはひいていった。シーネも数日でとれ、専用の装具へ。幸い膝の怪我は荷重をかけても痛みがないので、装具をつけて歩く練習がすぐに始まる。ただ膝はほとんど曲がらない状態からのスタートで、今だにマックス120度までしか曲がらない。それもぎゅうぎゅうリハビリの先生が押して達成されるってだけで、まだ全然ガチガチである。退院する1週間前くらいに装具も外し、今は松葉づえや装具なども使わず、そろりそろりと歩いている。

 怖がりのせいもあってリハビリはすごい劣等生。「正直、もっと入院しておいてもらったほうが安心」とリハビリの先生に言われながらも、あまりに入院生活が寂しいので退院させてもらった。電動で昇降できる介護ベッドをレンタルし、お友だちから介護椅子をかりたりして、なんとか日常生活を送っている。リハビリも「タクシー使えば行ける」って気軽に思っていたのだけれども、そもそも車に足を曲げて乗れない。後部座席に左足をまっすぐにしたまま、なんとか乗るしかない。リハビリ通院初日はタクシー往復が不安だったので、行きはムスメさま、帰りはお友だちを頼って、タクシーの乗り降りを見守ってもらった。しかも前日にオットーに病院まで連れて行ってもらい、タクシーで安全に乗り降りできる場所を探したり、予行演習までしている。思わぬ小さなことに、躓く日々である。

 えっちらおっちら日常生活に慣れることに精一杯な状態なので、もうしばらく様々な活動をお休みさせて頂くことにしている。もう少し安全に、自由に動けるようになったら活動を再開したいと思っていますので、その時までどうかお待ちください。よろしくお願いいたします。

※写真は、入院中大活躍だったステテコ。

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