見出し画像

2022年を振り返る

 今年は、noteをほとんど更新できずすみません。少しだけ、今年を振り返る。

 一念発起して通信課程で単位をガリガリととっているので、なかなかほかのことに気が回らない状態が続いている。少なくともあと1年は同じ状態が続くけれども、なんとか走りきりたい。月に2科目(4単位)ずつ取っていく計画だけど、そうすると月に2本のレポート課題提出と2科目のテストを受験しないといけなくて、思ったよりも過酷。合間にスクーリング(オンラインだけど)もちょいちょい挟まるし。通信課程というのは本当にありがたいシステムだけど、全て自分で単位取得のスケジュールをたて、必要な授業を必要な時に申し込み、モチベーションを維持して取り組まないといけないという完全自己管理の世界だと、入学してから知ることになった。自分の大学生時代を振り返ると「なんとなくきょろきょろ周りを見回して、自分のすべきことを知る」とか「友だちに聞く」「先生に聞く」で乗り切ってきたんだなぁ。そういうものが全てないと、結構オタオタする自分に気付いた。その意味で通信制だけじゃなく、コロナ下の大学生たちみんなエライ!

単位取得のために慣れぬことをする・・・

 梟文庫ではこの夏、久しぶりにリアルイベントを開催した。ちょうどコロナの波がひたひたと押し寄せる頃で、直前まで開催するかどうかものすごく悩んだ。感染症の時代のリアルイベントとはそんなもの、自然に合わせてできることをするしかないとは分かっていたが、それでも神経がすり減ったなぁ・・・なんてネガティブな要素から呟いてしまったが、それでも大好きな多くの方々のご協力を頂いて、3年ぶりにイベントが開催できて本当に嬉しかったです。オンライン講座で楽しい学びの場を作ってくださった講師の先生がたとも直接お会いでき、リアルでも学びの場を持つことができる日が来るなんてと感無量・・・長く梟文庫に関わって下さっている方々とも「またいつか」と願ってきた場を持つことができて、気持ちがとても励まされました。ご協力くださったみなさん、ご参加くださったみなさん、本当にありがとうございました。

イベント報告があまりできていなくてすみません・・・

 普段の梟文庫はこの1年も、週に1日程度という細々開館だった。そろそろまたワークショップ等したいなぁ・・・という気持ちになることもあったけれども、コロナの波は周期的にやってきてその気持ちを砕く。コロナに対する考え方は、よくも悪くも多様化と分断化がすすんでいて、「どうすべき(どう行動すべき)か」はより個人の選択と判断に委ねられるようになっている。私自身は、身近にいる大切な人たちの中に基礎疾患を持っている人がいるので、「自分の欲望<感染防御」に徹しているため、あらゆる選択が慎重である。そのためコロナ以前のような活動を再開するのは、まだ当分先のことのように感じている。

 文庫で毎週水曜日の午後に不登校の子どもたちの居場所を始めて3年くらいになり、当初出会った子どもたちもどんどんお兄さんお姉さんになっている。新しいメンバーも加わって、登録している子どもさんは10人ほど、常時6、7人くらいの子どもさんが通ってきてくれている。その活動を通して他団体さんとのつながりが増えた年で、ポレポレさん主催の「居場所フェス」に参加させてもらったり、「京都の不登校について考える会」で同じように不登校の問題に声を上げている仲間たちに出会うことができた。「京都の不登校について考える会」では、不登校の保護者を対象にアンケート調査を実施、その結果をオンラインで報告する会も開催して、60人以上の方にご参加頂いた。不登校の問題は12月の市会でも取り上げられ、とがし議員が「京都の不登校について考える会」の行ったアンケート調査の結果に基づいて代表質問を行った。今後も当事者の声を政治につなぐ、市民みんなで議論して問題解決にあたっていくという民主的なプロセスにのせていきたい。京都新聞の教育担当記者さんたちとのつながりも持つことができ、この12月から毎月1回半年間「私の京都新聞評」というコーナーを担当させてもらうことになったのも素敵なご縁とありがたく思っている。

市会でのとがし議員代表質問

 不登校に関する活動は、今年あらゆる方向に広がっていった。まず近隣の公立小学校の中に、校内フリースクールを立ち上げて運営を開始している。不登校の子どもたちの居場所を校内に作りたいという熱意ある校長先生に出会い、大学教員の友人と一緒にそれを形作っていった。たくさんの素敵な大学生ボランティアさんたちに恵まれ、週に1日数時間という短い時間ではあるけれど、「学校の中に」教室以外の安心できる居場所を作ることができたのは、「前例を作る」という意味でも非常に価値あることだと思っている。また別の近隣の小学校ではPTAさんが不登校の問題に関心を寄せて動いて下さり、不登校の子どもさんのいる保護者の方たちのつながりを作り始めている。不登校の子どもたちが全国で24万人と激増している中でも、やはり「学校に行かない」子どもたちはまだ少数派。親子で孤立し、つらい思いをしていることが多いので、まずは同じ苦境にいる仲間と出会い、「自分だけじゃない」と思えること、思いや悩みを共有していける場所が必要だと感じている。

 こちらは個人的な活動のほうになるけれども、中学時代不登校だったムスメさまは通信制高校に進学、あちこちから「不登校経験について語って欲しい」と声をかけてもらい、講演をしている。公立小学校の教職員向け校内研修にも招かれ、教職員の方々に向けて当事者の声を届けた意義は非常に大きい。また全日制高校以外の多様な進路選択をした子どもさんたちにお願いをして、進路選択のこと、現在の生活のことを語ってもらうオンライン講座も開催した。出身中学で学校がしんどいと思っている子たちに聞いてもらいたい・・・という子どもさんの尊い思いに背を押され、中学校の教頭先生にお話しにいったところ丁寧に対応して頂き、来月同様のテーマで(保護者向けに)講演をさせてもらえることになった。今学校がしんどくても、進路が閉ざされるわけではないよ、色んな生き方、歩み方をしていいんだよ、ということはこれからも積極的に発信していきたい。

 多様な学び方が必要な子どもさんたちの学習支援も、おかげさまで継続することができている。この支援において自己研鑽が必要だと考えて現在通信課程で学びつつ、今年はLD学会にも入会。学会のセミナーを受けていこうと思っていたけれども、通信課程の単位取得にアップアップしてしまってこちらは全然手つかずである。本当はこちらがメインの学びなのにと歯がゆいが、今年の春からは通級担当の先生たちと事例検討会を立ち上げることができ、そこでの学びが非常に大きい。長年公立小学校で通級指導をされてこられた先生を中心に、現在通級をされている先生がたとともに学べるありがたさ・・・私自身も受け持つ子どもさんが年々増え、今は小学2年生から中学1年生まで6人の子どもさんをお引き受けしているので、日々学びの必要性を痛感している。

日々教材作り
英語マグネットボードも手作り

 この、なかなか色んなことをやっている日々の中で、オーバークックやスプラトゥーンなどオンラインゲームにドはまりしてせわしない・・・来年はどんな年になるかな。本年もお世話になったみなさま、ありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いいたします!

細々noteですが、毎週の更新を楽しみにしているよ!と思ってくださる方はサポートして頂けると嬉しいです。頂いたサポートは、梟文庫のハンドメイドサークル「FancyCaravan」の活動費(マルシェの出店料等)にあてさせて頂きます。