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急性白血病宣告日

この日私は大学病院の皮膚科を紹介されて受診したはずだった。

二週間ほど前から両足の太腿から足の甲にかけて内出血があったので数日前にかかりつかけの皮膚科医に診てもらいに行った。
見た瞬間からこれはもう大学病院だね、大きな病院で血液検査が必要だと紹介状を貰った。

その3日後大学病院の皮膚科を受診して先生に診てもらったところ内出血自体は疑いのある大きな病気ではないが、今日は血液検査をして二週間後また見せに来て下さいと言われ帰宅することになった。

大きな病気じゃなさそうだし、きっと立ち仕事だから足に負担がかかったのだろうと思いもうすぐ家という時にスマホが鳴った。
主人から病院から血液検査の結果が良くないからすぐに戻って来て!

何故主人のスマホに電話したのだろう?と思いながら病院からの呼び出しに不安になる。
(後に病院の問診票に登録されていた番号が主人の携帯番号だと知る)

病院に戻りまた皮膚科に行くと窓口の看護師さんが
大丈夫ですか?具合は悪くないですか?
と心配そうに声をかけてくれた。
別室に通され体温、血圧、酸素濃度を測られる。
そこでも看護師さんが最近息切れや疲れやすいなど症状ありましたか?との質問

そういえば足に内出血が出てくるちょっと前から疲れやすく息切れもたまにあることを思い出した。疲れのせいではないかと勝手に思っていた。

診察室に呼ばれ血液検査の結果を聞かされた。
白血球が基準の10倍あり、血小板の数値が低いこと、明らかに身体に異常があることを言われた。このまま血液内科に行き即入院だろうと言うことも。

予想していなかった言葉にやはり涙が出た。
最近涙腺がゆるいからそれもあってか涙が止まらない。家族以外の前で泣くなんてどのくらいぶりだろう。

血液内科に移動、診察室に呼ばれて詳しい説明を受けたら骨髄検査をしなくてはならいらしい。
CT、心電図、心エコー、PCR検査、骨髄検査をして今日から入院になると言われる。

ふらふらした足取りで検査室を周り、
最後骨髄検査の為腰に麻酔を打って骨髄を取る処置に入った。 
ぐりぐり、ごりごりと今までに体験したことのない鈍い感覚が腰全体に感じる。
不安と恐怖で涙が止まらない。痛みはそれほど無いのに‥

あぁ、私はこんなに検査をしてこれから入院だなんて相当悪い病気なんだと段々感じてきた。

あっと言う間に夕方になり途中合流してくれた主人と共に今現在の検査結果からの病状について説明された。

急性白血病

やっぱりな、と言うのが正直な感想だった。
血液の異常、まさか私が‥。
お医者さんの説明を受けている間、何で、私が‥
ばかりであまり記憶が無い。
私の横でうなづきながらメモを取ってくれている主人がとても頼もしく思えた。

この日から私の入院生活が始まった。



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