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31:韓国にいるとよく分かる、リアルな習慣やロケ地の話(13話)

『愛の不時着』にハマって、あらゆる関連情報を調査しまくった韓国在住ブロガーが、ドラマを2倍、3倍、いや100倍楽しむための情報を提供します。
この記事では『愛の不時着』13 話にまつわるディープな話を紹介。視聴中の方は話数表記を見て、ネタバレに気を付けながらご覧ください。

お祝い大好き、韓国人。ホールケーキが、あちらでもこちらでも(13話)

 セリの誕生日をサプライズでお祝いするジョンヒョクと第五中隊の仲間たち。ロウソクを灯したケーキを前に、セリが「ロウソクを消す前に願いごとをする習慣」について説明するシーンがあります。

 日本ではあまりなじみがありませんが、誕生日ケーキのろうそくを消すときに願いごとをする習慣は、韓国だけではなく、ヨーロッパやアメリカなど世界の他の国々では広く知られているそうです。
 韓国で古くからある習慣というわけではありませんが、最近はドラマなどの演出に使われることがよくあります。日本でも人気のドラマ『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』でも、主人公が願いごとをしてからロウソクを吹き消した瞬間、運命の相手が現れるというシーンがありました。

 ちなみに韓国では、誕生日以外でも、このシーンのように集まって、ホールケーキで記念日をお祝いすることが頻繁にあります。日本では、クリスマスや誕生日でもない限り、ホールケーキを買うことはあまりないように思いますが、韓国には何かとみんなで集まってお祝いする文化が根付いています。そのためレストランでケーキを囲んでいるグループや、ホールケーキと花束を持ってどこかに向かう人を街中でよく見かけます。そのためパンのチェーン店などにも、常に豊富な種類のホールケーキが用意され、販売されています。

 セリのデスクで見つけたレコーダーを再生し、その録音内容から2月2日がセリの誕生日だと知ったジョンヒョク。第五中隊の仲間たちと一緒に誕生日祝いの買い物に出かけ、ホールケーキも買ってきました。

 北朝鮮では、このようにケーキを用意して誕生日を祝うことはないので、恐らく韓流ドラマの熱烈ファンであるジュモクがドラマから得た情報によって提案したのでしょう。12話の最後で、ジョンヒョクたちから誕生日を祝われたセリが泣いて家を飛び出して行ったときに、「南ではこう祝うんじゃなかったのか⁈」と他の中隊員たちからジュモクが責められているシーンからも、それが分かります。

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