22:「イロプソ」「トケイ」「ミミヤロウ」の謎に迫る(9-10話)
『愛の不時着』にハマって、あらゆる関連情報を調査しまくった韓国在住ブロガーが、ドラマを2倍、3倍、いや100倍楽しむための情報を提供します。
この記事では「愛の不時着」9-10話にまつわるディープな話を紹介。視聴中の方は話数表記を見て、ネタバレに気を付けながらご覧ください。
ジョンヒョクの「イロプソ」は、セリを励まし、癒す言葉(9話)
突然、何者かに連れ去られ、不安なセリが「気分が良くなることを思い出すのよ」と言って回想するシーン。ジョンヒョクがセリのために麺を茹でてくれたり、アロマキャンドルを買って来てくれたことなどと一緒に思い出したのは、大変な時にジョンヒョクが繰り返してセリに言う「イロプソ」という言葉でした。日本語字幕では、「大丈夫だ」「問題ない」と訳されていますが、韓国語で「大丈夫」を表すのは「ケンチャナヨ」ではなかったでしょうか? イロプソとケンチャナヨには、どのようなニュアンスの違いがあるのでしょうか。
実は、「イロプソ」は韓国では使わない北朝鮮の表現です。正確には「イルオプソ」と言っており、「イル=事」が「オプソ=ない」という意味です。韓国語の単語が分かれば、「事が無い=問題ない」というニュアンスであることはなんとなく理解ができます。
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