愛しとうとよ わかっとうと
この言葉を聴いたのは
21歳のころ。
寝惚けてたわたしの両肩を持って
しかと目と目を合わせて
彼は言った。
「あいしとうとよ、わかっとうと?」
彼の名前は圭一郎。
懐かしい名前。
わたしは今、44歳。そう半世紀?も前のこと。
でもね、刻印されてるんだ。
愛された記憶。
初めて確かな愛を全身で受け取った記憶。
彼の抱擁を、体が憶えてる。
ありがとう。
愛してくれて。
初めて愛とはなにかを感じたときのことのおはなしでした。
なにしっとっとかなーあやつは。
って、
わけのわからん福岡弁使ってはバカにされてたな。
今でも!
わたしは圭一郎がだーいすき。
わけのわからんノータリンはところが。
心細くなる夜は
彼のことを思い出す。
笑いながら、涙こぼしながら。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?