【第7話】私と猛犬ケルベロスの冒険の記録【創作長編小説】
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砂漠に集まる飛空艇人間界の上空を私はケルベロスに乗り、飛んでいる。冥界の王ハーデスに渡された地図をみると目的地の時空の歪みまではあと50kmの距離がある。森や町のある地上側と比べると、今飛んでいる空の雲の上は、障害物がなく移動がしやすいのでかなりケルベロスはスピードを出せている。このスピードならあと1時間以内には目的地につきそうだ。この目的地は人間界に本来あるべきではないとされる時空の歪みで、そこが疫病の発生源になっている。私は悔しい