ほどける、溢れる
夜中に涙をこぼした。
こぼしたというか、大泣きだ。
金曜日、友達が泊まりにくることになった。
明日の予定もあり確実にうちに泊まったほうがいいのですこし嫌(というかかなり嫌)だったけど了承した。
その話を妹にしたときに怒りながら妹はそれは嫌でしょー!!といってよしよししてくれた。うう。一気に涙が溢れた。
実は私は去年の8月から病気で髪が急にほぼ抜けてしまい普段はウィッグをつけて生活している。家の中ではウィッグは取りたい。でもつるつるの頭を友達に見せたくないという思いがあった。友達には病気で髪が抜けたことは話しているけど必要以上に心配されたくないので普段は半分自虐もいれつつ明るく振る舞っている。なので今回友達は本当にただ泊まりたいとなにげなく言ったのだと思う。全然それでいい。かわりなく接するように私が求めたし、仕向けたのだから。
とはいえ、やっぱりいやなものは嫌だ。
でも泊まりにくることは決まってしまったし、どうしようもないからモヤモヤした黒い気持ちに蓋をしてなんとか耐えようとした。
でも今日妹にそれは嫌でしょ!!と怒ってくれて、よしよしされたことで蓋が一気に開いた。涙を流してるとき、何故かホッとした気持ちになった。思い返せば、友達が泊まることが決まってからのこの1週間夜中に何度も寝返りを打ち、ベッドをのたうちまわった。いつも頭の片隅で友達がくるときのことを考えてしまっていた。だから、それだけ嫌だったんだなぁと。笑えるくらい涙が出た。
病気になってから、人前ではそういう弱い部分をみせないように、気取られないようにととにかく気をつけてきた。でも、やっぱり家族にはむりだ。甘えてしまうし、泣いてしまうし、事あるごとにつらいつらいと言い続けている。そうしてバランスを取っている。
私はTwitterもインスタもFacebookもやってるけどそれぞれを使い分けてて、例えばインスタだったらきれいなもの、ポジティブな内容だけを載せる。みんなに羨んでほしいから。自分の価値を高めたいから。投稿する内容、ことばは何気ないようでいてじつはかなり気を使っている。
一方noteは誰にも教えてないしたぶんnoteを見る人もそんなにいないしそもそも誰も私のことを知らないだろうから、どんなことも自由に書ける。いわば私の感情のゴミ捨て場になっている。
私は心の底に秘めておくみたいなことが心底できない。本当にこうして定期的にどこかに負の感情を吐き出さないとむりだ、、やってけない、、
今回のことはなんとか蓋しようと頑張ってたけど妹が簡単に開けてきた。いや、開けてくれたのかな。
やはり妹。わたしのことよく見ている。
やっぱり相当嫌だったんだなぁ、わたし。
妹の部屋を私に譲ってくれると言ってくれたので、友達とは寝る部屋を別にしてもらうことにした。すこしホッとした。そんなに嫌ならはっきり断れよという感じだけどそれはしたくない、、ややこしいなあ。ほんとに。でも一回でも気を遣われたらおしまいだからね。数年前難病を患いだした時もそっとしておいてほしいだろうと思ったのか1年も遊びに誘ってくれなかったり、会うごとに神妙な顔で病気大丈夫、、?私にできることない??っていまだに幾人にも聞いてこられるのはもう嫌だ。
まぁ実際病気はもう治らないんだけどね。でも受け入れて普通の生活を送れるように努力してるし気取られないようにもしてる。
でも家族だけは。
やっぱり全てが緩まる。普段何重もの鎧を着ているような、仮面をつけているような感覚が一瞬で剥がれる。ほどける。
涙が出たらスッキリした。でもこんなに悩んでても友達が来たら「よく来たね〜!!」と満面の笑みで出迎えるんだろうな、わたし。
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