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シャインポスト読了

アローラ、岬サニーゴです。
二次ドルコンテンツを主食に栄えています。

最近はアイドルコンテンツアニメーション大放送時代らしく、今期も女の子が舞台で歌う作品がたくさんあるそうです。
自分はアニメは全部出揃ってから一気見するタイプのオタクなので、年越し後のアイドルコンテンツ過剰摂取を楽しみにしています。

ところで、今はアイドルコンテンツ大放送時代ですが、一昔前にはアイドルコンテンツソーシャルゲーム大乱立時代があひました。
そんな時代にひっそりと作成されひっそりとサ終したときめきアイドルプロジェクト、通称ときドルをご存知でしょうか?

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コナミの大ヒット作品「ときめきメモリアル」の姉妹コンテンツですが、内容はかなり異なったものとなっており、要はデレステなどのようなアイドル音ゲーです。ちなみにときメモもときドルもエアプなので、この説明が正しいかの責任は一切取れません。

現在はオフラインゲームとして無料で遊べたり、何故か新曲が出たり、今年の夏に最初(で最後)のライブをやったりしていました。(そのライブのせいでサヲリがナナスタライブに来れなかったわけですが……)


そんなコンテンツを持ったコナミが、来年夏に新たなアイドルコンテンツアニメーションを放送すると発表がありました。

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ときドルの救いは?

と思いつつも、なんとなく気になって軽く調べてみました。
主人公の苗字が青天国と書いて〈なばため〉と読むこと、名前が季節モチーフがちなこと、妙に二つ結び率が高いこと。

そして、小説として既に形があること。

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ちょうどほどほどの活字摂取欲があり、軽度のアイドルコンテンツ欠乏症に陥っていたため、気軽にkindleで読んでみました。

個人的な結論としては、文章力構成力と感情の描き方が正直微妙な一方、内容とキャラ、そして主人公の持つギミックは好みなため、かなり楽しめました。まあ人に勧めたいかと言われると微妙なラインかもしれません。

ただこれは小説の話であり、アニメになると化ける余剰が大いにあると考えています。
微妙だった感情表現や場面転換の部分を映像での説明で補強してもらえると素直に内容とアイドルのデカさで圧倒できる可能性は見えました(誰視点?)。

ということで、このシャインポスト1巻を読んで刺さった点を、ネタバレを大いに踏みつつ書きます。


「《》」

アイドルコンテンツに限らず、物語の面白さを引き出す要因の一つに「内心と本心が異なることがのちに判明する」という展開があります。自分はこの展開を用い作品の根底を覆すストーリーが好きですし、そのカタルシスの存在を最初から仄めかされた上での展開もとても好きです。

そんな急展開を予想できるギミックがこの作品には含まれています。これはAmazonの試し読み部分で判明するので、気になる人は先に読んでみてください。


そのギミックとは、主人公でマネージャーの日生直輝が持つ「嘘をついている人間が《輝いて見える眼》」です。作中のセリフが時々《》の記号で囲まれていますが、それは全て《嘘》のセリフということです。

これにより、元気で自己主張の激しいキャラが「《私がいれば、何も問題はないわ!》」と言ったり、礼儀正しくおとなしいキャラが「《私は、サポートに徹すると決めているので》」と言ったりすることがわかるので、まあそういうことです。


《特に他意はないですが》、本書の目次を貼ります。

12シャインポスト3


目指すアイドル像

作中の時代はアイドル最盛期らしく、圧倒的トップに個人で君臨する『絶対アイドル』を始めとし、ゴールデンで冠番組をもつ安定して人気を誇るユニット、3Daysのライブで10万人以上の観客動員数を集めるユニットが活動し、結成一年で一万人ライブを達成する勢いのある新生ユニットも登場している。

そんなアイドルが受け入れられている世の中だが、この事務所の社長こと日生優希はまだ不十分だと言う。

彼女は

「奇跡の裏側に潜む、血を吐く努力、健闘虚しく流れていった涙、夢叶わず壊れてしまった心。私は、その全てを無駄にしたくない。捨て去ることなんて看過できない」
「いつか旅立っていく彼女達が、『アイドルをやっていてよかった』と胸を張って言えるように」

と語ります。

つまり、ファンの前でのアイドルだけではなく、アイドルとしての活動全てを認められてほしいという願いです。これ全人類アイドルコンテンツオタクになるってこと......?

そしてそれを達成するために、バラバラのアイドルの想いを一つにして世界を変えるために彼女が結成したユニットこそが主人公がマネージャーとしてもつ『TINGS』です。


努力が認められる/報われる世界を作るっていうのは、ある種アイカツ無印のスターライト学園とドリームアカデミーとの関連と近いものがあって色々と考えさせられます。皆さんはどうですか?


前歯

12シャインポスト4

刺さりがち


TINGS

作中では『TiNgS』と『TINGS』の2通りのユニット名が登場します。
基本的には前者の綴りで語られますが、後者も合計13回(おそらく)出現します。2つの違いは最終盤で明かされるので、まだ読んでない人は予想してみてください。まあ割と推測しやすいとは思いますが。

ちなみに自分はユニット名の綴りが2通りあることに全く気づかなかったですが、ティザームービーとかをあらかじめ見ていたからか、なんとなく展開だけ読めていました。


聖舞リオル……?

《根拠なき絶対の自信をもつ、結構なお調子者》

助けてくれ


青天国ハルカ……?

Q. 人懐っこくて、オフではメガネ(度無し)をかけて、周りの調和を何よりも大切にする女といえば?


12高花ひかり

おすすめのノベルアプリ(?)です

近々続編が出る(はず)なので、どうぞよろしくお願いします


俺つえーが終わるとき

最後になんとなくの展開予想もとい願望を書くやつをしようかと思います。

本作品は主人公の能力を使って問題のあるTINGSを立て直して人気アイドルユニットにすること、そしてそれを通じて社長の願いを叶えることが目的です。

主人公は単純なスペックも高い上に、特殊な眼の力で交渉事にも強く出ることができます。

ただ、この眼には欠点があり、相手の眼が見えない状況では嘘かどうかわかりません。そのため、電話等で対応されると相手の嘘が見抜けず、将来の素直さに漬けこまれて騙されます。具体的には社長に。

この眼の欠点とか主人公の善意に弱いところを上手く使った展開があると自分は喜びます。


あとこれは第一巻だからというのもありますが、本作品は基本的に主人公の思い通りの展開すぎたように思います(社長関連を除く)。つまり、あまりにマネージャー視点すぎるということです。

なので、個人的にはもっとアイドルが主体となって動く物語も見たいと思ってしまいます。まあ今回の問題に関しては、そのアイドルで解決できなかったためマネージャーが呼ばれたわけですが。


それなりのネタバレをすると、青天国の問題はまだ根本的には解決していないように思います。視力が良いのに伊達メガネを付けていることとか、どうしてそこまでして周りの調和を取りたいのかなど、まだまだ謎が多いです。
更に言うと、小説の表紙が青天国ではないのも引っかかる点ではあります(単にTINGS順かもしれませんが)。

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謎ついでにいうと、主人公が社長の前で下手な嘘はつけないと思った(し強調されている)理由も語られていません(ミスリードかもしれませんが)。

この辺りが伏線としてTINGSの物語が進むと楽しみにしています。


終わり

シャインポストは個人的にはかなり楽しめたので、今後の展開も気になっています。

が、正直アニメで1,2巻(場合によっては3巻)の内容はやるような気がしているので、普通にアニメを待ってもいいかなぁとも思っています。
ライトノベルを読むのが久々だからかどうも読んでいて違和感があり、そこまで進んで読みたいと思えないのが実情ではあります。慣れの問題なんですかね?

あと書いてる途中で知ったんですが、シャインポストはゲームも出るみたいですね。昔はソシャゲを7,8つ並行してやっていたのですが、今はソシャゲ断ちに成功した(ウマと駅メモは除く)ので手を出すか迷っています。

リリース日もまだ決まっていませんが、面白かったら連絡ください。