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【読書記録】マンガで分かる聖書

この本は旧約聖書と新約聖書の解説本です。
そして2/3の内容が旧約聖書ですw
「マンガで分かる」と銘打たれている割にコラムの内容が非常に濃いので面白かったです。

現代のサブカルに大きく影響を与えているその原点となります。
どういう影響があったかを思い出しつつレビューしていきたいと思います。
ここに記載するのは本書のなかで私が特に面白いと感じた部分の抜粋です。

■そもそも
聖書とは旧約聖書と新約聖書に分かれる
旧約聖書はユダヤ教の聖典、新約聖書はキリスト教の聖典
ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の信じる「神」は同じ
「聖典宗教」と呼ばれる ⇒聖典の民 (サンホラ)

神は人間を自然の支配者として創造した(旧約聖書)
自然は人間の力で対処するべきというのが西欧の考え
自然を素直に受け入れる日本との考え方の違い

■旧約聖書の成立
紀元前1400年、あるいは紀元前1000年頃から1000年間にわたって記述・編集された文書軍
ユダヤ教の聖典「タナハ」と「タルムード」(モーセが伝えたとされる口伝律法)が最も尊重される聖典
旧約聖書に登場する神は「彼自身のみを信仰することを条件に恩寵を与える」約束を交わしたことから「契約の神」と呼ばれる

■天地創造
光あれ=光が高貴な霊性を示す神の属性となった
最初の人間アダムは土で形をつくり、神はその鼻に息を吹き込んだ。この息は聖霊(プネウマ)と呼ばれ、魂そのものとされる

■ユダヤ教の神の名前
ヘブライ語の一般名詞「アドナイ(主)」や「エルシャダイ(全能の神)」とした
イスラム教の神(アッラー)には99の美名がある
「すべての慈悲深き者」「究極なる真の王」「守護者」「惜しみなく与える者」「寛容なる者」「死をもたらす者」「高貴なる者」「比類なき者」
他たくさん!

■真名
古代から中世にかけて、名前は持ち主の本質であり、運命を示していると考えられていた
日本で子供に幼名を付けるのは、悪霊に本名を知られることを避け、成人の際に再出発するため※FGOの真名

■オリノコ川
コロンブスが「楽園」を探して、ベネズエラ北東の膨大な水量のオリノコ川を発見し、イサベル女王に「楽園を発見した」と報告した

■蛇
楽園でエヴァを誘惑した蛇=神の敵対者であり、豊穣と不死のシンボル
ウロボロス=自らの尾をくわえる蛇=永遠のシンボル
神社の御神体である鏡は蛇の目、鏡餅は蛇がとぐろを巻いた姿としている(吉野裕子)

■最初の殺人者 カイン
弟アベルを殺したカイン=人類は「カインの末裔」

■リリスとリリム
楽天にはアダムとイブのほかにリリスという女性がいて、彼女はエバの誕生前にアダムの愛人だったという
アダムとリリスは仲が悪く、リリスは家出し悪魔を相手に奔放なセックスを繰り返した⇒悪魔の一大勢力を作る原因となった
リリムはアダムの末裔たち=人間に母の恨みをぶつけた

■箱舟伝説 =ノアが600歳のときのこと
ノア…アダムから数えて9代目の子孫
アブラハム…ノアから数えて10代目の子孫
アブラハムがエルサレムにたどり着く「約束の地」

■悪徳の街 ソドム

■近親相姦の遺伝的リスクは2.6倍
ハプスブルク家のように繰り返せばリスクは高まっていくが1代ならその程度

■レビ族=聖職に就く運命のエリート部族
イスラエル人が異教の神である金の子牛像を作った際、レビ人だけが神への忠誠を示したため

■ユダヤ人のシンボル「契約の箱」=聖柩(アーク)

■棕櫚の樹の下で託宣(デボラ)

■塗油の起源=外科用

■「福音書」(エヴァンゲリオン)
イスカリオテのユダ
悪魔「ベリアル」「バアル」

■ガリラヤの漁師「人間をとる漁師に」

■「塩の契約」
汝らは地の塩なり、塩もし効力を失わば、何をもてか、これに塩すべき。
地の塩のように人や社会の模範と手助けとなる生き方をしなさい
塩は変質しないので「塩の契約」は未来永劫に不変の契約を意味する

■「聖餐式」カニバリズム?
キリスト自身が犠牲の羊に喩えられた
「取って食べなさい、これは私の身体です」
「この杯から飲みなさい。私の血です。」

■サンチャゴ・デ・コンポステーラ
サンチャゴ=聖ヤコブのスペイン語読み
ヤコブが殉教したのち、埋葬場所を神の御意志に委ねた
船はスペイン北西岸のガリシアに漂着しその地に埋葬したとされる
サンチャゴ・デ・コンポステーラはいつか行きたい聖地……。

本当にコラムの内容が濃くて面白い本でした。
以上ざっくりまとめです。
次回でお会いしましょう。

みさき


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