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なんとか出せました

出せました。よかった。「パブリックスクール -ツバメと監督生たち-」です。yoco先生の表紙、読み終えてから見直すとほんとに寄り添って描いてくださったと分かるので、ぜひそちらもじっくりごらんください。口絵が素晴らしいんだあ……泣いた。みなさんは口絵どう思いました? 教えてください。(図々しい)

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十周年企画がほぼ終わったので(終わってないものもある)振り返ろうかと思いつつ、そういえばまだ終わってないから終わってから振り返ろうと思います。

なんか毎日なにかしら文章を書いてたい今、今日は特に書くこともないので、ひとまずパブリックスクール6を書いてたときのことなんか書こうかな。そうだ、これはほんとに前代未聞に時間がなくて大変に周りにご迷惑をおかけしました。ちょうど体調も悪くて、起き上がれない日も多かったので結果的には一ヶ月お待たせしてしまい……。

以下、ネタバレってほどでもないけど、作中のことに触れてるので読み終えてからのほうがいいかもしれない

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この話を書くにあたって初めてやったことがある。執筆中に音楽を聴くことだ。普段は、書きながら音楽聴くというのは難しすぎてできないんですが、これに関しては作中に音楽が出てくる。それも普段親しんでいないものが……というわけで、とりあえずいっぱい聴かないと分からんなと思い、時間がないので執筆中や寝る前なんかに出てくる音楽をいろいろ聴いていた。

ヴァイオリンを弾く人たちが出てくるから、ヴァイオリニストによってどう違うのか、同じ曲で聴き比べてみたりした。

先にいうと私には音感がまったくないし、音楽についてはド素人なので変なことを書いてたらすみません。

作中、一番最初に出てくるパガニーニの24のカプリースは、24の曲があるんだが、私は一番最後のクワジ・プレストが好きなのでこれを使った。クワジ・プレストはものすごく難しいんだらしく、そんな弾ける人もそうおらんよという曲なのだそうだが、youtubeにたくさんのヴァイオリニストが弾いているのがあがってましたので、いろいろ聴き比べてみた。

この曲、大層難しいようで私好みのもっと早く、猛々しく弾いてくれんかなあという演奏があまりない。探していたらパガニーニの映画ではそのような弾き方だった。ただ、作品のなかでパガニーニを演じるデイヴィッド・ギャレットさんの、CDのほうで同じ曲を聴いたら、ちょっと違う弾き方だった。なので、もしかしたらそもそもの楽譜が、映画よりはややゆっくり?というかもったり?しているのかもしれない。この映画も参考に見たけれど、劇場にヴァイオリニストが現われ、観衆を掻き分けて舞台へ向かう途中、お嬢さんたちが体に触ったりしているシーンがあった。へー、結構大胆なお嬢さんがいる時代だったのだなと思った。(映画だけど)ちなみにデイヴィッド・ギャレットさんは大変なイケメンヴァイオリニストであった。

出てくるヴァイオリンがグァルネリだったのは、私の好きなヴァイオリニストがグァルネリを使っていたからなのだが、あとで調べたらパガニーニもグァルネリを使っていたようで不思議な偶然の一致だ。

作中ではバッハについても触れた。バッハはすげえいい曲を作る、ということしか私は知らなかったのでこちらもいろいろ聴いたり調べた。印象的だったのは、チェリストのかたのインタビューで、70を越えてやっとバッハが分かり始めた、という言葉だった。なるほど、なんか分かる気がするその感覚。私もまだ小説が分からないし、偉大なる先人の残した作品を読んでも、分かるような分からんような、とりあえずどうやったらこういう話が書けるかは、分からん! ていう感じ。音楽もそういうものなのかな。

ゆうても私には音楽のことは分からないので的外れだったら申し訳ない。

なんか文章をちょっとでも書いとこ、と思っていらないことを書きました。新刊楽しんでいただけたら幸いです。

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