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徒然鶚1

飲まれた心
形にもならず
欲しいものはどこか
愛したい思いは削られていく

私の視界を塞ぐ
吹雪が心を苛むように羽ばたいて打つ
見つけた真実に手を伸ばして
でも今はもう陽炎だと知っている
でも、なぜなのかしら
私はこれほどまでに胸をかきむしる

肩を抱きしめては溢れ出す嗚咽
この体が壊れてしまえば
心の行き先はわかるでしょうか

もっともっとと強く目を閉じて胸の奥へ
銀色の闇に身を焦がして
どれだけ理由をつけたら
どれだけ己を知ることができれば
諦められるのですか
冷たいままに埋もれたい
沈むほどに熱さを知り耳が叫ぶ
知った風に生きていけたら
身の程を知れたなら
私は真実で生きていけるのでしょうか
まだ私は嘘で生きている

地を這い、爪を立て、土に濡れた指先
嗚咽は涙と共に吸い込まれて
ああ、また落ちていく

ここには、誰もいない

届く旋律が、映る風が、吹き荒れる
千里万里の無我の花
私を弄ぶ 狂い咲く
乱れ溺れて散華の園は

うつしよにまた私は砂の味を思い出す
灰色の、灰色の

時折視える銀色のなかに虹のかけら
陽炎だと知ってなお胸を掻きむしり手を伸ばす
愚かと無知だと身の程を知れと
幾度もこの手を叩いた
でも涙が止まらない
知っているのに
私にはすぎた世界だと

泥を頬に塗り
身の程を刻む
裏切りなど幾千万
どれだけこの身を翻して己を呪ったことか
音がないなら歌おう
色がないのなら血を流そう
穢れを抱いて
涙で雪いで
愛だと花だと言わせておけばいい
叶わぬ惨めと陽炎と
それでも眩しい幻想をいく
狂える鳥は
天を焼いて
なおも