マジカルミライ2022 雑感
やっとネタバレ感想を呟ける!
やはりマジカルミライはネタバレ無しで驚きと共に見てほしい。同じように、多くの人が幕張の最終公演までネタバレを封印している事でしょう。
幕張最終公演が終了してようやく解禁ということで、僭越ながらnoteに雑感を書き連ねていきたいと思います。(3939文字)
駄文雑文冗長ではありますが、どうぞ最後までお楽しみいただければ幸いです。
そもそも初音ミクとの出会い
自分にとっては初音ミクはマジカルミライ以前からのお付き合い。思い返せばアメリカロサンゼルスでのミクノポリスから早10年以上が経過してしまいました。
そもそも初音ミクは自分にとってはセガのDIVAに登場するゲームキャラという位置付けで、ゲームキャラがリアルでもライブするというぐらいの感覚だったのです。
色々あった、ありすぎたロサンゼルスでの出来事などは今回は割愛するとして、現在に至るまでにミクパや感謝祭、鼓童、シンフォニーなど様々なイベントにも参加してきました。
そんな自分がこの度10周年を迎えるマジカルミライにも参加するのは必然でありましょう。
むしろ今回行かないでどうする!
マジカルミライ2022当日を迎えて
ただ、そうは言っても実は個人的な感覚として、マジカルミライについては若干マンネリ化しているのではないか、という所感があったのも事実です。
そりゃ10年に渡って毎回イベントに通っていればそう思うのも当たり前ではありますが、それでも日々忙しい毎日の中、束の間の現実を忘れられるイベントに救われてきたのです。行かない選択肢は最初からありません。
ライブが始まるまではそんな事を色々考えていましたが、始まれば場の雰囲気でアガれるのは自分の長所。なんと言っても10周年という事で歴代テーマソングが流れることは確定していましたし、事前にあの曲が来ることも既にアナウンス済みでした。
ぶっちゃければ、9年越しの「あの曲」を聞くためにここにいると言っても過言では無かったですね。
遂に開幕
そして、開幕一発目はまさに予測通り!
ネクストネストです。
古参メンツの中では今まで一度も演奏されなかったテーマソングということもあって、一部インターネットミームと化していた部分もあった曲。コレが流れただけで一瞬でフロアが湧くのが実感できました。
本当にずっとライブで聞きたかった。思い返せば2014年に初めてテーマソングが決まった事、まだ幕張ではなく東京体育館だった事、そして今も続く謎キューブが初めて現れたのもこの時です。
テーマソングがあってもライブでは流れない、それが普通だった時代。その伏線がまさか今になって回収されることになろうとは!
続いてコレは来るだろうなと思っていたヴァンパイア。decoさんの曲は安定してますね。ひょっとして皆勤賞? とにかくライブ映えする感じです。最近の曲の中でdecoさんならこの曲しかないとは思いました。
さらにテーマソング二発目。
あぁ! ブレスユアブレスかー、という感情。とにかく腕も体も休ませてくれない!
延々とひたすらにペンラを降り続けるしかない。会場の一体感がどんどん増していくようです。
金土日とこの後の構成に日替わり曲が幾つかあったようですね。自分は日曜の参加でしたが、どちらの日も人によって歓喜、人によって驚愕と声に出せないままに何度もざわめきが起こるのが良く分かりました。好きな曲がかかる瞬間は、震えるほど嬉しいものです。
始まる前まではテーマソングは日替わりかとも思っていましたが、砂の惑星、39みゅーじっく、初音天地開闢神話と連続してコレは本気だ、本気の10周年なんだと身震いしました。
ライブの構成について
今回特に嬉しいのがミクさん以外のメンツ全員に新曲が用意されており、それぞれがソロとデュエットで複数回歌ってくれるという箱推し大歓喜のセトリだった事。
MEIKOの私の恋はヘルファイア、KAITOのFLASH、レン君の#心がどっか寂しいんだ、リンちゃんの天才ロック、そしてルカさんのSomeday'z Comingと目白押し。
特にKAITOが二回歌った時の静かな動揺はある意味では今回一番の見どころだったかもしれません。いつも感じているのですが、KAITO推しの方の熱量は本当に凄いと思っています。
中でも個人的に一押しはルカさんのSomeday’s Coming。
なんと言っても推しメンたる寺前アンジェロ様のギターデュエットが本当に本当に格好良くてですね!
ボカロと人間とのお互いをリスペクトしたような演奏は見ていて本当に心動かされました。ギタリスト三人によるヘドバンなどの演奏パフォーマンスはやっぱり最高としか言い様がありません。
数年の間、ずっと鬱々とした曲を歌っていた(それが悪い訳ではないですけど)ルカさん的にも、まるで吹っ切れたかのようだと思ってしまったのは自分だけでしょうか?
楽曲コンテストグランプリのLoading Memoriesからのバンメン紹介。そしてグリーンライツセレナーデからの怒涛の名曲の数々。
ここでも日替わりがあったようで、まるで過去から未来までの時の流れを感じさせるような曲の数々は、今回のテーマであるレトロフューチャーを確かに感じさせる説得力のあるものでした。
一幕終演直後にて
ピノキオPの愛されなくても君がいるが流れて、ここで一旦初音ミクの物語性を出した選曲の数々に節目が打たれました。
アンコール拍手をしつつ、この時自分が考えていたのは、恐らく一発目にHAND IN HANDが来て、その後にフューチャーイブがラストかなー、などという割と安易な妄想でした。
数をこなしていると初観戦でもある程度ライブ構成を想像しながら見てしまうものなんですよね。
まぁ、結果的にはその想像は完膚なきまでに良い意味で裏切られることになるのですが。
そして遂にアンコールが始まりました。
ここでまさかのテーマソング、フューチャーイブが流れてきて大驚愕。
感情がバグってる感じ。多分誰かが今の自分を見たら目を丸くしていたんじゃないかと思います。え? え? と戸惑うばかりで何が起きているのか良くわかりません。何故って、流れていないテーマソングはHAND IN HANDとフューチャーイブだけだったのに、そのテーマソングがアンコール一発目に来てしまった。ということは、まさかHAND IN HANDがラストなのか?
そう考えていると予想通りHAND IN HANDの前奏が流れ始めました。マジミラテーマソングの最後に相応わしいとはいえ、本当にコレがラストなのかなぁ? と頭の片隅に疑問符が尚残ります。
サビに入った瞬間、予想もしていなかった3年ぶりの銀テ砲が火を吹き、まさかのアンコールラストはやっぱりHAND IN HANDだったのか、と思わされた次の瞬間。
どうも様子がおかしい。まだ何かある様子。
HAND IN HANDではない? それじゃラストは何だ? 10周年に相応しい曲は一体何だ?
と考えていた所で流れ始めたのはーー
デコレイター!!!
そうか! これがあったか! 成程!
大納得のままにハイライトを見届けるべく全力でペンラを振りまくる。感無量。サビで全員集合した瞬間の歓喜の空気。きっとこの全員集合を初めて目にした人もいるのかもしれません。
ああ、終わってしまうーーそんな名残惜しい感情を全身に感じながら、最後の気力を振り絞って何度も何度もペンラを振りました。
そして終幕の時。クリプトンファミリー全員が揃って挨拶を始めました。ありがとう、ありがとうと心の中で呟く自分。これで本当に終演ーーすっかりそう思っていたその瞬間、真の最後の曲が始まった。
え!? 嘘だろ!? まだ!? まだあるの!?
Blessing
おまっ!?
コレは、おまっ!?
反則だろ、コレはよォーーッ!!!
目の前で起きてる事が信じられない。完全に不意打ちでした。全く想像もしていなかった角度から思いっきりブン殴られました。
七色に輝くペンライトが曲に合わせて左右する。
あまりにも幻想的な世界でクリプトンファミリーが踊り、舞い、手を出し合って全員で歌う。
ライブで演奏されるとは全く思っていませんでした。それだけに夢、幻なんじゃないか感も半端ではありませんでした。コレは一体なんだ? 一体自分は何を見ているのか!?
ーーそうか。
ずっと自分はコレが見たかったんだ……!
茫然自失っていうのはまさしくこういう事を言うんでしょうね。感情が色を無くしていて、目頭から自然と涙が伝っていました。
ほらここをじっと見つけてみて、最高の味方がいるでしょーーは本当にズルい!
更に、ほらここに手を重ねてみて、で全員が手を差し出すのを見て、涙腺は完全に決壊。
何度も汗を拭うふりをして拭って、それでもただただ涙が溢れて、でも嗚咽とかは無くて、まるで夢の中にいるようでした。
終演にあたって
ーーマジカルミライ2022はこれにて終演。
正直に申し上げますと、あまりの衝撃に最終回じゃないかと思ってしまいました。きっと同じような感想を持った人も多かったんじゃないかと思います。
勿論それは杞憂で、まだまだマジカルミライは続くようで良かったけれど、ちょっと次回以降のハードルが上がりすぎてしまったのでは? と余計な心配までしてしまう程に今回は言う事がありませんでした。
素晴らしいライブ、素晴らしい編曲、素晴らしい世界を作ってくれてありがとう。
これからもまだまだついていきます!
語りたいことは他にも色々ありますが、あまりにも長くなりすぎたのでとりあえずはここまで。
感情のままに書き連ねただけの長文駄文にお付き合いいただき本当にありがとうございました。
それでは皆様、次の未来にて!
了