FXの両建てとは？買いと売りの同時注文に意味はあるのか？

2020年5月11日 11:30

両建てとはどのような手法なのでしょうか？

通常FXでは1ドル100円の時にこれから円安になると思えば「買い」、円高になると思えば「売り」注文をするものですが、両建ては米ドル円のような通貨ペアに対して売りと買いを同時に注文する事を言います。

つまり為替が円安・円高どちらに動いても片方の注文は利益が、もう片方の注文は損失が出ます。

またFX取引ではスプレッドという取引手数料が発生するので単純に両建てを行った場合、スプレッド分だけ確実に損失を出します。

ではなぜ損失をだすこのような取引手法が存在するのでしょう？

【↓FXが初めての人は下記漫画より】

為替相場は常に変動しています。

そのため、あらかじめ売りと買いの両方を注文しておき利益が出た方のポジションを決済して利益を確保、もう一方も変動でプラスのレートになった時に決済することで更なる利益を狙えます。

この手法のメリットは確実にどちらかのポジションは利益側に動くので、為替変動が想定外に大きく動いた時や判断に迷って動けなかった時でも損失額を最低限に抑えられることです。

FX会社によっては両建てを禁止している所がありますので、両建てを行う際は自分が取引してるFX会社が両建てを禁止していないかしっかりと確認しましょう。

規約違反の場合は口座凍結となるリスクがあります。

また当然ですがスプレッドが売りと買いの2つ分、つまり通常よりも2倍の手する用が発生します。

スワップポイントも一方では得られても、一方では支払いとなるので恩恵を受けられません。

FX会社が設定しているスワップポイントはプラスとマイナスで値が違うので、トータルでスワップポイントマイナスとなる場合もあります。

FXで利益を出すには相場の動きを熟知している必要があります。

損失側のポジションがプラスに変わるタイミングの見極めを失敗すればずるずると損失が膨らみ、トータルでも大きな損失となる可能性もあります。

FXをこれから始めるという方は両建ての取引手法には手を出さずに堅実に売買をすることをおすすめします。

ルシュシュ株式会社が運営する「はなまるFX」を運営している松沢美沙です。FXに関することを中心に記事公開していきます(≧▽≦) 【サイト ⇒ https://hanamaru-fx.jp/】