陳情令

前置き 

 久々の更新。。。www
 最近思うように観劇できてないせいなのか無気力生活を送っていたんです。。。
 もちろん家にいても推し様たちは、配信という形で活動してくださっていたので、その時は楽しいのですけどね。。。
 感動が足らない!
 いや、感動は家にある過去作などでも堪能はできるけど、なんというか未知の感動が足らないのです。
 最近はリモートで一人芝居とか少人数でZOOMを使った演劇配信など演劇界の皆様もあの手この手で提供してくださっているのですが、やっぱり手探り状態でまだ完成の域に達していない形に感じてしまって。。。。
 まだまだ発展途上という感じなんですよね。
 あ、でも最近はだいぶ客席数が絞られてますがお客さんが入って公演を実施し始めていて、行けなくても配信もふんだんにしてくださっているので、ちょっと救われている部分がありますが。。。
 また、舞台も客席数が絞られ、まだまだ感染リスクが高い状況下、以前のよりも観に行けるハードルが上がってしまってしまい、自分の中で無条件に楽しめるということができなくなってしまっているのかもしれません。
 あるいは、環境が激変した中での楽しみ方についていけていないのかもしれません。

きっかけ

前置きが長くなってしまったのですが、そんなぽっかりと空いた穴を埋めるがごとく今ハマっているのが、今回のタイトルの「陳情令」という中国発信の長編連続ドラマ作品。
 この作品を知るきっかけは、ツイッターのフォロワーさんがお勧めしていたこと。
 今年(2020年)の3月から先月の6月までに渡って50話放送されていた作品なのですが、私が観始めたのは終盤の40話から(笑)。
 気にはなっていたのですが、木曜日の夜という時間帯での放送で、なんかつい録画忘れてしまって、気が付いたら月日が経ってしまい。。。
 ようやく40話から録画し始めたというわけです。
 観始めた頃は、そこまでどっぷりじゃなかったし、前半は全然観てなかったから、結局のところ最終回まで観ても分からないことだらけ。
 でも、ジャンルとして歴史ファンタジー系は好きだし、中国の武侠ものも大好物ではあったり、何よりも主役の肖戦さん(役名:魏嬰)と王一博さん(役名:藍湛)をはじめ主要キャストの皆様が見目麗しい美男美女だらけ。。。
 細部に渡って徹底的にこだわって作られている舞台美術の数々や衣装、そして映像美もすごくて、最初話の展開が分からずともそれだけでも観て楽しめる第一印象はそんな感じでした。
 どっぷりハマったのは、その後で中国でこの作品が放送されたちょうど1周年となる日に無料で放送されたニコニコ動画での1話を視聴した時からだと思う。
 1話から怒涛の展開に、「え?この後どうなって、あの最終回までたどり着いた?続きがめっちゃ気になる~!!!」となりまして。。。
 続きが気になるも、WOWOWではすでに放送は終了し、再放送の予定がない(その当時はです。その後8月から再放送決定してます)、さ~続きが気になるもどうしましょうとなってたところ、RakutenTVで有料配信とレンタルが7月から始まるということをしり、ちょっと悩んだ末、RakutenTVでの1話から16話までの配信を観始めました。
 いや~すでに最後を知っているので、最初から観返す形で観るスタイルとなってしまったのですが、それがより観れば観るほど空いたピースを嵌めるがごとく面白くなってしまい、今に至ります。
 ちなみに私が現在日本語字幕付き版でちゃんと理解して観れているのは、1話~16話までのRakutenTV配信版と、録画した40話~50話までのWOWOW放送版。(RakutenTVは8月に17話~32話、9月に33話~50話が配信される予定なの)
 でもなんとなくてもどんな展開が観たかった私は、中国の配信サイトで言葉は分からずとも視聴してとりあえず穴埋め。
 そこまでしても観たくなるなんて恐るべし。
 海外ドラマでそこまでして観たいと思ったのは初めて。
 ま~観劇が思うようにできなくて、出かけられない時間をこうして使えてるからっていうのもあるかもしれませんが。 

作品について

 陳情令のジャンルは正確には「ブロマンス・ファンタジー時代劇」。
 私ね、BLは知ってたし、推し様の代表作の一つにもBL作品があったし、若かりし頃にはBL作品も読んだことはあったけど、ブロマンスという言葉は恥ずかしながら今回知りました。(^-^;)
 陳情令の原作は「魔道祖師」というBL作品で、主役の魏嬰と藍湛が恋愛関係にあるのですが、中国ではBLものの映像ものは制約があって原作そのままには製作は難しいものの、なんとか実写化したいという制作サイドがこの形にこぎつけたようです。
 あらすじはこんな形です。
 「天下は温氏、藍氏、江氏、聶氏、金氏の五大世家によって治められていた。江氏の義子として育てられ、快活で何物にも縛られない自由奔放な魏無羨と、藍氏の第2公子で、無口で戒律を重んじ己にも厳しい藍忘機が出会う。そんな対照的な2人は、偶然にも藍氏の禁断の地へと足を踏み入れ、藍氏が代々守ってきた秘密を知ってしまう。正義のため力を尽くすことを誓った2人は、ともに事件を解決していくうちに徐々に絆を強めていくが、魏無羨は罪を被せられ、断崖から身を投げそのまま消息を絶ってしまう。
 それから16年後、呪術によってよみがえった魏無羨は、藍忘機と再会する。2人は協力しながら奇妙な事件の真相を追求していくと、それが16年前の忌まわしい過去につながることに気が付く。」(WOWOW番組サイトより引用)
 大きなドラマの流れとしては、あらすじのとおり現在(16年後)に魏嬰(魏無羨)と藍湛(藍忘機)が再会したところから始まり、16年前の過去を回想、再び現在に戻り、真相が分かっていく流れなんですが、大きな魅力としては、やはり魏嬰と藍湛の関係性の変化。
 魏嬰はやんちゃで天真爛漫な楽観主義者、藍湛は寡黙で冷静沈着でストイック。真逆な性格だけど、徐々に絆を深めていく様を、肖戦さんと王一博さんのお二人がそれはもうとても魅力的に演じられてるのです。
 魏嬰は、真っ直ぐで義を重んじるがあまり自分の身に次々と試練が襲い掛かる(観ている方がもうしんどくなるほど)のだけども、その時々で見せる笑顔や涙、藍湛はそんな魏嬰を割と支える側なんだけど、基本無表情な中にも、内面から湧き上がる感情の揺れ動きをそのかすかな表情に浮かべる様、それぞれの心の揺れ動きの演技がもうほんと絶妙!
 そして、あからさまなセクシャリティな描写はないけど、所々に観られるシーンは、もうほんと「ご馳走様!」ってなくらいな絡み合いに胸キュンです。(中国で放送するために、あえて審査に通るように作られたラストを日本放送版では、原作に近づけるために映像の流れを編集しなおしたというくらい、たぶん原作にできる限り近づけるように作られていると思われます)
 もちろんそれだけが魅力なドラマではなく、この主役以外の登場人物もとっても魅力的で、それぞれだけでも十分に描けるぐらいの物語が背景にあって、メインストーリーにそれぞれのサブストーリーを被せてあるので、より全体的に重厚な話になっているので、違うキャラ視点に変えて見るとまた見方が変わって楽しめるのです。
 ストーリーも面白いけど、アクションもすごい!ワイヤーアクションがふんだんに使われていて、華麗で美しい殺陣シーンもほんと見ていて惚けちゃうぐらいです。
 あと音楽もすごく素敵。剣だけじゃなくて、琴や笛を使った術があるので、それに合わせた効果的な音楽、特にドラマのエンディングに流れる曲は物語のキーになっていて、実際に主役の二人が歌われてるんですよね。
 この曲の本当の意味が分かってくると、劇中に流れてくるときにより話が盛り上がるので、見返したくなる理由の1つになってるくらい重要な1曲なんです。そしてお二人とも上手い。
 そうそう、この作品を観るようになって知ったのですが、中国って実際に演じた役者さんの声じゃなくて、別の方が吹き替えてるんですって!
 どうやら大陸の言葉事情が背景にあるようなんですけど、それが当たり前っていうのがびっくり!
 あと、本編以外にメイキング映像というのもあって、ツイッターとかでも時々それを流してくれるんだけど、それもまた面白かったり可愛かったりと萌えるんですよね~。
 私これも文化の違いって面白いな~って思ったんですけど、とあるユーチューバーさんが陳情令の解説してくれてる動画で知ったのが、大陸の方って基本的には円盤化せず配信する方式みたいなんですが、ファンの方がその一部を編集してSNSに流すのがOKなんですって。
 日本じゃ、著作権とかで厳しくダメ!ってなっているけど、大陸ではむしろそうやってファンの方が作品をより盛り上げるスタイルなんだそうな。
 そういや、よくファンの方が色んな動画や画像を流すな~って思ってたけど、そういう文化の違いがあるんですね~。
 大陸は公式さんなどでファンの方のそういう編集した動画を取り上げたりするんだとか。
 ま~そうだからといって日本国内で中国作品だからといってやっていいかは分からないから、もちろん私はそんなことやらないですけどね。。。
 話は逸れちゃいましたが。。。。
 ともかく、見どころがふんだんに詰まってて、私個人的にはとても魅力的なこの作品に今夢中なのです。
 少なくとも9月の全50話日本語字幕版が全部見れる時までは、たぶん時間さえあれば見続けると思います。
 本当はもっと作品を理解するためには、原作を読んでみたいところなんですが、残念ながら日本語翻訳版がないんです。
 それだけが残念。
 ドラマオリジナルな設定もあり、どれだけ原作に忠実なのかは、私には分からないけども、ともかく面白い作品に出会えてよかったな~と思うのです。

終わりに

 私と趣向が合う人なら、絶対に楽しめる作品なので、ぜひ見てほしいです!
 今ならRakutenTVさんで1話だけ無料で見れますし(1話だけではその面白さが分かりにくいかもですが)、WOWOWを契約されている方だと8月からまた再放送が決定されているので、ぜひお時間あったら見てほしいなって思います。(基本有料放送だし、50話もあるからハードル高いと思いますが)
 ↓に各配信情報載せておきますね、ご興味あったら覗いてみてください。

 ■RakutenTV → https://tv.rakuten.co.jp/content/346148/?l-id=ranking_monthly_3 
 ■WOWOW → https://www.wowow.co.jp/detail/117110
 ■レンタル → TUTAYAさんやGeoさんなどでレンタル取り扱い中とのこと。

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