[何故あめは降るのかまとめ]天気が憂鬱な時に
昨日までこんな企画をしていました。
ざっくりルールをまとめるとこうです。
その1:「何故あめは降るのか」で文章を作りましょう
その2:期間は10/31までです
おまけ:私がコメントに現れて好きな部分を主張します
参加者0人を避けるために少し長めに期間を取ってみたのですが、思ったよりたくさんの方に参加していただけまして、とても楽しめました。
かなり嬉しくなってしまったので、少々浮かれ気分のまま今回のまとめに参加作品の紹介をさせてもらおうと思います。
わたしの偏見だけでまいります。
※順番は紹介しやすい順(つまり適当)です。
心にあったかい部門
enageさんの「雨模様」は、ちょっと笑顔になれる。素敵な二人の物語でした。
「もー雨は二人のために降ったのねえ。おねえさん妬いちゃうわあ」っていう脳内おばさんが発生しました。
鮮やかな色合いが印象的で、すごく女性らしい雰囲気の作品だなと思いました。しかし、作者さんは作品の登場人物のように優しい男性……なのかもしれません。
カナヅチ猫さんの「雨」は学生同士のお話でした。
雨がナイスアシストしております。雨はやっぱり二人のために降ってます。雨って最高です。
こちらも男女のお話ですが、学生の若々しい甘酸っぱさにあふれて百面相せずには読めませんでした。高校生と野球と恋っていいですよね。青春ですよね。青春の夢をもう一度見たい方、青春なんてなかった方、今青春真っ盛りの方、おすすめします。
みきかずひこさんの「空は泣くのか」は素敵な関係の友人同士のお話です。
なんと、劇中歌があります。
雨が降るのはただの自然現象だから、どうして降るのかも何もないよという強気で見栄っ張りの女性と友人やり取りがとても素敵でした。それで、ここのコメントで虹についての話をしましたら、作者さんがまたすぐに素敵なお話を用意してくれます。
それがおなじくみきかずひこさんの「お空の神様」です。
そしてこちらも曲と共に楽しめる作品になっています。コメントしてよかったと思いました。
こちらはここまでのものと少し変わって、おじいさんと孫のお話です。
色恋ではないのですが、こういう愛情もいいですよね。本当に心が温かくなります。
どきどき部門
秋谷りんこさんの「どこまで行ってもいつも雨」は、初っ端から身につまされました(個人的なことですみません)
自棄でもなく、悲観的でもなく、ただひたすら無為な女性の生き方になぜだか惹かれてしまいました。この女性の振る舞いに少し憧れを感じます。
コメントで返していただいた秋谷さんの感じ方や考え方にも共感を覚えました。
秋谷りんこさんの「雨は裁きのために降る」は、タイトル通りちょっとシリアスな空気のお話です。
雨がハードボイルドをつれてきてくれました。
タイトル通り裁かれるために降っている雨ですが、一体誰の何を裁くのか、詳細は書かれません。ハードボイルドな空気感の中、色々なことを妄想しながら楽しむことができます。
今回、秋谷りんこさんは「ハードボイルド系作家さん」としてわたしの中に記憶されました。
アセアンそよかぜさんの「秋の雨」は、上の二つとはかなり毛色は違うのですが、疑問が解決していくようなどきどき感があったのでここに並べてしまいます。
こちらを読んだ直後から雨の見方が少し変わりました。
旅をしてらっしゃるからこそ見える視点というのを、アセアンそよかぜさんの作品から垣間見ることができて楽しいです。
本文中に出てくる写真もすごいです。いつか本物を見てみたいですね。
ファンタジー部門
Amaridoさんの「雨の町」は、まさかの結末のファンタジーです。
改めてパッと見たらタイトルと写真がそれっぽくなかったのも罠だったと思いました。
雨自体がポジティブに捕らえられた世界なんですが、実は……やっぱりネタバレなしで読んでほしいです。最後に「え?」って言ってください。
思いのたけ部門
あずきさんは「雨が思い出させてくれること」で、雨から思いついたことをつづってくださいました。
今回、特にジャンルの枠は設けなかったので、こういう文章の方が多いかなと思っていましたが、小説ではなかった記事はこちらだけでした。
ちょっと嫌いな身近な友くらいに思っていた雨の恐ろしい面や、近づきがたい面も見せられた気持ちです。雨と改めて向き合うことができました。
おしまいに
本当に衝動的に思いついて、突然始めてしまった企画でしたが、本当に様々な色の雨が見られた気持ちです。
実は今回は狙いがいくつかありまして、一つはもちろん「ほかの人には雨がどう見えているのか聞く!」というものでした。そしてもう一つは、「コメントを書いてみたい!」だったのです。
好きな作品をみつけると、「好き!」と言いたい気持ちでいっぱいになるのですが、なんとなく「わたしなんかが書いても良いのだろうか」と二の足を踏んでしまっていました。そこで「このタグで書いたらコメント書きに行くよ」と先に告知しておいたら、コメントを書くハードルも下がるだろうと思い、おまけのルールを追加したのです。
今回参加してくださった方は皆さん優しくて、わたしのコメントを受け入れお返事までくださいました。ファンレターも書いたことのない私が、今回だけで9件もファンレターのお返事をもらったわけです。
「好きです!」「好きって言われて嬉しいです」で優しい方の温暖化が加速する世界です。
noteってすごいですね。
一つ目の狙いの方も十二分に満足いたしました。本当にわたしでは思いつきもしないような視点からの文章がたくさんありました。
最初は読んでコメントを書くという作業が途中で嫌になのではないかと不安に思いながら始めました。しかし、結局は最後まで楽しめました。どの作品もコメントに書きたい「好き」の気持ちがたくさん溢れてきました。
企画の提案の仕方については反省点もかなりありましたが、思いついたらまた懲りずにやりたいなと思っています。(実はもういくつか考えてる)
その時にもご参加いただければ幸いです。
本当に楽しかったです。
ありがとうございました。
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