ミンミンゼミ

まだ暑いです。朝晩の冷え込みはもとより日の入りも早くなってきましたが、虫たちは元気ですね。

こおろぎ、マツムシ、ツユムシ(?)など、近くの田畑からは大合唱が聞こえてきます。とんぼは山を降りてきて、秋の夕日色に染まってきました。

いや、日中になると蝉たちが「まだまだいける!」とばかりに鳴き続けていますが、とくにミンミンゼミの声が印象に残ります。

よーく聴いてみると、本当に「ミーンミンミン」と人間のような声で鳴いているのです。これには、久しぶりに足を止めて聴いたかいがあったと思うような、そんな感動がありました。

可笑しいですね笑

でも本当に不思議でした。きっと蝉の翅や筋肉に秘密があるのでしょうけど、ミンミンゼミと名付けた人もセンスがありますね。

人には色々な物音の聞こえかたがあるので、的確に音を文字で表現するのは本当に難しいです。
それほど、ミンミンゼミは肉声に近い声で鳴いているということで、親近感が生まれるのにも納得がいきます。

ひぐらしは物悲しげに鳴くことで、ノスタルジックな人間たちの耳を歌い染めますが、よっぽどのことが無い限り、ミンミンゼミに注意を向ける人はいないでしょう。(アブラゼミやクマゼミもですね)

自分が変わり者というのもあるのですが………。

みなさんも、秋の声に耳を傾けてみてください。
ミンミンゼミがまだ頑張っていたら、その歌声に立ち止まってみてください。
きっと素晴らしい演奏が聞こえてくるはずです。


(立ち聞き無料、鑑賞料も無料ですよ)