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たった一つの点描から生まれ
爆ぜることのない透明な皮膜の中
喜びと憎しみは同一線上に在り

手のひらの小さなdeviseに
絶え間なく、よいニュース
絶え間なく、わるいニュース

見知らぬ隣人が首を吊った同時刻
パンダの返還が延期された
殺戮と強姦が繰り返された同時刻
表彰されたお手柄中学生が



実は
心から憎い相手と本当は繋がりたいのだ
ぬめらぬめらとした粘膜に包まれながらも
毎秒ごと彼の死と自分の生を等価交換する

あの場所に次にぶら下がるのは紛れもなく

僕だろうに

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