号泣必至!!絶対泣ける小説おすすめ8選!
最近感動した小説に出会えましたか?思いっきり泣いた後、ふと心が軽くなっているのに気づくことってありますよね。そこで心よりおすすめする「絶対に泣ける小説」をご紹介します。感涙必至、ハンカチを用意して臨みましょう!
「泣ける」小説を読んでいますか?
最近本を読んで泣いた記憶はありますか?学生の頃は読んでいたけど、社会人になってからは、日々の生活に追われて「本を読む機会自体が減ってしまった」という人も少なくないかと思います。でも、思いっきり泣いた後ってなんだか気持ちが軽くなったような気がしますよね。能動的に涙を流すことは、心のデトックスにもなるんですよ。
そこで私がおすすめする、絶対に泣ける小説を厳選してご紹介します。巷には「泣かせる」小説があふれていますが、今回は知らず知らずのうちに涙が流れてしまう「泣ける」小説をピックアップしてみました。
ジャンルにとらわれず、青春もの、恋愛もの、病気ものまで読書好きの視点で幅広くご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
絶対泣ける小説おすすめ8選!
①『僕はまた、君の夢を見る』(石脇 優)
【あらすじ】
水商売のアルバイトをしながらフラフラしていた優、20歳の夏、希(妹)の余命が残り1年と告げられる。
日に日に弱っていく希をただ見守るしかない優は、死にゆく運命の妹に自分には何が出来るのかを自問自答する。
希の発病、入院、最後の日。そして死後。余命1年と宣告される、それまでに起こった運命的な偶然、余命宣告されてから亡くなるまでの壮絶な日々、家族愛と死についてを描いている。
僕はまた、君の夢を見るは単行本で147ページとボリュームは少な目ですが、内容は濃くどんどん物語に引き込まれ、のめり込んでしまいました。一気読み必至です!
物語中盤から涙が止まりませんでした。ページをめくる度に心が揺さぶられ胸に突き刺さります。
ラストで押し寄せる感動。感無量の読書体験になること、間違いなしです。
文章も読みやすく、難しい漢字や表現も少ないので
普段は読書をしない方にこそ必ず読んで欲しい一冊です。
ラストにはこのタイトルの意味に深く考えさせられる作品でした。
②『桜のような僕の恋人』(宇山圭佑)
【あらすじ】
美容師の美咲に恋をした晴人。彼女に認めてもらいたい一心で、一度は諦めたカメラマンの夢を再び目指すことに。そんな晴人に美咲も惹かれ、やがて二人は恋人同士になる。しかし、幸せな時間は長くは続かなかった。美咲は、人の何十倍もの早さで年老いる難病を発症してしまったのだった。老婆になっていく姿を晴人にだけは見せたくないと悩む美咲は…。桜のように儚く美しい恋の物語。
晴人と美咲は互いに信頼し合し愛し合っている恋人同士。
しかし、美咲は急速に年老いていく病を発症してしまう・・・!
ある二人の儚い恋の物語。
今、自分を含め自分の周りにいる大切な人が健康に生きていけているということは当たり前なことなんかじゃないと気づかされました。
自分が当たり前だと思っていたことがこんなにも幸せなことだったのかとハッとさせられるストーリーでした。
③『最後の夏 -ここに君がいたこと-』(夏原 雪)
【あらすじ】
小さな田舎町に暮らす、幼なじみの志津と陸は高校3年生。受験勉強のため夏休み返上で学校に通うふたりのもとに、海外留学中のもうひとりの幼なじみ・悠太が突然帰ってきた。密かに悠太に想いを寄せる志津は、久しぶりの再会に心躍らせる。だが、幸福な時間も束の間。悠太にまつわる、信じがたい知らせが舞い込む。やがて彼自身から告げられた悲しい真実とは…。すべてを覆すラストに感涙!
小さな田舎町で育った3人の幼馴染の物語。
物語が進むにつれ3人のそれぞれの想いが交差して途中、胸が締め付けられました。そして悲しい真実が明かされていく物語終盤には涙が溢れて止まりませんでした。
まとまりのある文章とシンプルなストーリー展開で構成されているのでとても読みやすいですが、ラストには本気で感動してしまいます。
④『三日間の幸福』(三秋 縋)
【あらすじ】
どうやら俺の人生には、今後何一つ良いことがないらしい。寿命の“査定価格”が一年につき一万円ぽっちだったのは、そのせいだ。未来を悲観して寿命の大半を売り払った俺は、僅かな余生で幸せを掴もうと躍起になるが、何をやっても裏目に出る。空回りし続ける俺を醒めた目で見つめる、「監視員」のミヤギ。彼女の為に生きることこそが一番の幸せなのだと気付く頃には、俺の寿命は二か月を切っていた。
一度読み始めたら、止まりません!登場人物の心理描写が素晴らしく、ストーリーも面白いのでどんどん読み進めちゃうと思います。
「幸福とはなにか」を考えさせられる作品でした。
シリアスな設定ながら読了後はきっと優しい気持ちになれる、そんな物語です。
⑤『かがみの孤城』(辻村深月)
【あらすじ】
学校での居場所をなくし、閉じこもっていたこころの目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。輝く鏡をくぐり抜けた先にあったのは、城のような不思議な建物。そこにはちょうどこころと似た境遇の7人が集められていた——なぜこの7人が、なぜこの場所に。すべてが明らかになるとき、驚きとともに大きな感動に包まれる。
2018年の本屋大賞を受賞した作品です。単行本で500ページを超える大作ですが、ページを繰るのももどかしいほどのめり込んでしまいました。さまざまな理由で不登校になった子供たちが、鏡の向こうにある不思議なお城で交流を深めていくというお話なのですが、ファンタジーとはいえ登場人物の境遇はあまりにもリアルです。本作の主人公と同年代である中学生の方はもちろん、その親御さんの世代まで幅広く感動できる傑作です!
⑥『小説 君の名は。』(新海 誠)
【あらすじ】
山深い田舎町に暮らす女子高校生・三葉は、自分が男の子になる夢を見る。見慣れない部屋、見知らぬ友人、目の前に広がるのは東京の街並み。一方、東京で暮らす男子高校生・瀧も、山奥の町で自分が女子高校生になる夢を見る。やがて二人は夢の中で入れ替わっていることに気づくが―。出会うことのない二人の出逢いから、運命の歯車が動き出す。長編アニメーション『小説 君の名は。』の、新海誠監督みずから執筆した原作小説。
日本中で大ヒットした2016年のアニメ映画『君の名は。』の原作小説。新海誠監督自らが執筆された小説なので、監督のイメージがダイレクトに伝わってくる作品です。私は、映画公開前に待ちきれずに原作本を買ってしまったのですが、『君の名は。』に限っては、アニメ映画、原作小説ともにそれぞれ単品で非常に完成度が高いのが特徴。どちらが先でも楽しめるかと思います!
⑦『ぼくらは夜にしか会わなかった』(市川拓司)
【あらすじ】
天文台の赤道儀室で「幽霊」を見たと言う早川美沙子と、ぼくら級友は夜の雑木林へ出かけた。だが「幽霊」は現れなかった。彼女は目立ちたがり屋の嘘つきだと言われ、学校で浮いてしまう。怯えながらぎこちなく微笑む彼女に、心の底から笑ってほしくてぼくはある嘘をついた―。(表題作)そっとあなたの居場所を照らしてくれる、輝く星のように優しい純愛小説集。
この作風には合う方・合わない方いらっしゃると思いますが、合う方にはとても心に響く内容になっていると思います。
ご自分の現状に対して漠然とした不安・不満を抱えている方や周りに理解されない悩みをお持ちの方などはこの作品の伝えたいことがスッと胸に落ちてくると思います。
⑧『世界から猫が消えたなら』(川村元気)
【あらすじ】
僕の葬式。僕の枕元に集まる人はどんな人たちだろうか。かつての友達、かつての恋人、親戚、教師、同僚たち。そのなかで僕の死を心から悲しんでくれる人は、何人いるのだろうか。僕と猫と陽気な悪魔の7日間の物語。
佐藤健さん主演で映画化されたことでも話題になりましたね!川村元気さんの原作は、なんとLINE公式アカウント初の連載小説として発表され、その後単行本化の運びとなりました。発売当初から、ひょっこり覗く猫の表紙が可愛くて、しばらく本屋で眺めていた記憶があります。
昔、「死ぬまでにしたい10のこと」という洋画がありましたが、もしも余命宣告をされたら、自分は何を選ぶだろうかと考えてしまいます。本作では、主人公に悪魔が取引を持ちかけてくるあたりはファンタジーなのですが、軽いタッチでありながらも「死」と向き合うことについて深く考えさせられる作品です。母からの息子への手紙に、思わず涙、涙。
【最後に】
「絶対泣ける小説」を8冊紹介させて頂きましたがいかがでしたか?どの作品も号泣ものだったり、胸がキュッと締め付けられる作品ばかりです。今まで食わず嫌いだったという方も、普段はあまり読書をしないという方も是非一度手に取ってみてください。
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