全国高校サッカー

私はスポーツ観戦にあまり興味がなくオリンピックや箱根駅伝など多くの人々が見ているであろうスポーツを真面目に見たことがありませんでした。

先日ふとテレビをつけると、全国高校サッカー選手権の準決勝を放送していました。

私の祖父母が新潟県長岡市に住んでいたため長岡にはなんとなく親近感が湧き、準決勝に出場していた帝京長岡高校に興味を持ち試合を見ました。

試合はすでに1対0で相手チームの青森山田高校がリードしていましたが、試合を見ていると素人目線なのですが、帝京長岡が攻めて青森山田が守るといったペースで試合が進んでいるように感じました。

選手たちは果敢に攻めており選手1人1人の勝ちたいという気持ちが強くあらわれているように感じられました。そして、チームメイトを信頼してプレーしておりチームワークの良さ、選手の諦めない心に強く惹かれました。

実は私も学生時代はバスケ部に所属していました。

しかし私は、今思うとかなり不純な動機でバスケ部に入部しました。バスケに興味を持ったからではなく【友達が欲しかったから】です。

私の学校ではいずれかの部活動に所属しなければならないというルールがありました。

学校で初めてできた友達がバスケ部を選んだため私も同じバスケ部を選びました。

実際の部活動はかなりハードで毎日の朝練習、放課後練習は当たり前で夏休み、冬休みもほぼ毎日練習がありました。

私はバスケが好きだったわけではないので、ただただ辛い日々でした。

辛い辛いと思うばかりで上手くなりたいなんて思ったこともありませんでした。

【早くこの練習が終わって欲しい、早く今日が終わって欲しい、早く引退したい…】

こんなことばかり思っていました。

今の自分なら即刻退部を選んでいると思いますが、当時はまだ子どもでバスケ部を辞めたら友達が居なくなってしまうなどと浅はかな考え方しかできませんでした。

だから私はバスケが上手くなることもなく達成感を得ることもできなかったのです。

バスケ部に入部して得たものは、友達とスタミナと早起きをすることです。笑

しかしながら、ハードな練習で辛い日々を送ることも自分を成長させるためには必要なことだったと思っています。辛い経験をした方が人間は強くなります。なので、入部した動機は不純でしたがバスケ部に入ったことは自分にとってプラスになったと思っています。

高校サッカーに出場している選手たちはみんなサッカーが好きで、うまくなりたくて、プレイが楽しいと感じていて輝いているなと心を打たれました。

人生の中でそこまで好きになれることを見つけるのも容易なことではないと思います。

私もこれまでにそういった打ち込めるなにかを持っていたら人生が全く違ったものだったかもしれません。

私のこれまでの人生はとても平凡でこれといって誇れるようなことは何もありません。

でも、将来自分が子どもをもった時に【お母さんは何が大好きなんだ】という姿勢を見せられたらきっと子どもも好きなことを見つけて好きなことに熱中できるような素敵な子どもに育ってくれるんじゃないかなと思いました。

高校サッカーは私にこれからの自分を少し変えてみたいと思わせてくれました。

色んなことに興味を持つってとても大事なことなんですよね。興味を持つことが多ければ多いだけ色んな考え方が生まれてくるのです。

結局、帝京長岡高校は青森山田高校に負けてしまいましたが、とても意義のある試合を見ることができました。

Miro