ビジネスプロセスアウトソーシングにおけるグルジアの可能性とは？

本稿では、過去5年間にジョージアが成長と競争力のあるサービス・エコシステムの構築に成功したことを紹介しています。

Ryan Strategic Advisory社は、ジョージアにおけるビジネスプロセスアウトソーシング（BPO）の機会に関するリサーチペーパーを発表した。このペーパーによると、ジョージアは「タイトでターゲットを絞ったビジネスサービスを提供しており、欧米の需要市場のエグゼクティブの注目を集めている」ことから、アウトソーシングシーンに登場したという。

過去 5 年間、グルジアは成長と競争力のあるサービス・エコシステムの構築に成功しており、その理由として以下のことが挙げられています。

強い経済力

競争力のある税制 - BPO投資を促進する最も重要な条項は、内部留保に対する課税がないこと、

低い個人所得税（現在は20％）、

15％を上限とする一律の法人所得税、

ビジネス手続きの簡略化 - 規制面では、ジョージアは新規投資家にとって最も扱いやすい国のひとつです。

アウトソーサーに有利なインセンティブ - ジョージア州では、新規BPOプロジェクトに最大23万ドルの助成金を支給するなど、さまざまなコストを軽減するための施策を実施しています。

これらの要因を総合すると、ジョージアではすでに大きなBPO投資が行われています。その中には、Concentrix社、Majorel社、EPAM社などのグローバル企業から、Georgian Service Group（GSG）社のような地元の新興企業も含まれています。

同紙によると、「多くの事業者がグルジアからのサービス提供の機会に注目している理由のひとつは、グルジアの言語的才能にある」という。

実際、国内の主要都市には60万人近くの外国語話者がおり、「アウトソーサーはジョージアがニッチな多言語ハブの基盤となり得ることを見出している」と書かれています。

Invest in Georgiaによると、10年以上の長期にわたって同国の国家試験で外国語のテストを受けた学生のうち、英語、ロシア語、ドイツ語にスケーラビリティがあるという。

また、話者の数は少ないが、イタリア語、フランス語、トルコ語を話す人材を採用できる可能性もあるという。